加齢を感じる瞬間、視力と耳毛
この日のトークは、ツトムが「年を取ったんですよ」と切り出すところから始まります。きっかけは住民健診でした。
もともと福岡にいた頃は眼鏡が必須だったものの、こっちに来て自然と視力が回復。ところが今回、加齢でまた落ちてしまったそうです。
自然により良くなって、加齢により落ちた
一方のアユムは高校からずっとコンタクト派。でも今はもう目が受けつけなくなったと話します。
異物を入れてる状態だから常に。花粉症の時とかめっちゃきついし、寝落ちしたらカピカピのコンタクトが目に入ってる
さらにツトムは、鏡を見て「おや」と思ったことがもう一つ。耳の穴のところから生える耳毛です。
俺ここで生えることなってますんでみたいな感じのやつが出てて
元総理の村山富市さんを引き合いに出しつつ、白髪の髭も含めて「おじさんになっていく最初の段階を試行錯誤している」と、変化をどこか楽しそうに受け止めていました。
そもそも「相談」ってしますか?
本題は、アユムが持ち込んだ「概念系」のテーマから。よく聞く「大半の悩みは誰かに聞いてもらっただけで半分解決する」という言葉です。
この言葉は本当?そもそも相談ってしますか?
二人ともここで即答します。しないんです。
聞いたことはあります。納得はしてない
なぜしないのか。ツトムは、悩みが浮上した時点でもう自分の中で答えが出ているからだと言います。
その考えが浮上した時点で、もう自分の中の答えは半分どころじゃないんだよね
アユムも近い感覚です。もし相談するとしても、すでに自分の中で決まっている選択肢を後押ししてくれそうな人にだけ話す、というスタイルでした。
もう自分が決めてて、あとはこのAを後押ししてくれる人にだけ言うかも
だからこそ、そもそも「相談ってなんのためにするんだろう」という疑問に立ち返ってみよう、という流れになります。
相談しない人には理由がある
調べてみると、相談を選ばない人は決して少なくないそうです。一人で考えることが習慣になっているタイプ、内省で問題を解決していくタイプが挙げられました。
そしてもう一つが、他人に説明するコストを重く感じてしまうパターン。ツトムはここに強く共感します。
自分の中にある内容を、うまく相手に伝わるのか?っていうとこ
相手の時間を奪ってしまうのでは、と考えてしまうのも一因だと話します。
アユムはというと、検索で「相談 難しい」と調べたら、メンタルヘルスの広告ばかり出てきたと苦笑い。
そういうことじゃないんだよ
一方で、仕事やキャリアの相談についてはネットの答えも二人の実感も一致していました。タイミングは早いほどいい、ということです。
ただ、業務の相談ならすぐした方がいいと納得できても、それ以外の個人的な悩みとなると話は別。ここに二人の引っかかりがありました。
共感が先、答えは後。相談を受ける4つのステップ
アユムが見つけたのは、相談を受ける側のコツ。まず共感して、その後に解決策を促すのが一番効果的だそうです。
具体的には4つの段階があるといいます。
ついやってしまいがちなのが、いきなり答えを出すこと。「じゃあこうすればいいでしょ」と正論を返すのは、実はNG行動なんですね。
答えを聞きたいわけじゃないことも多いじゃん。聞いてほしい、共感してほしい、みたいな
相手が答えを求めているのか、ただ聞いてほしいのか。それは会話の中で感じ取るしかない、という結論に落ち着きます。
ちなみにツトムは「感じ取る能力は高いんじゃないか」と自分で言い、その直後にアユムから「ありがとう」と肯定されて、それがまさに共感のテクニックだと二人で笑い合っていました。
相談は「自分の考えを整理する」ためにある
相談のもう一つの効果として挙がったのが、言語化による整理です。人に話すことで、自分自身の答えがより明確になるといいます。
話してみて初めて、「意外と相談することじゃなかった」とわかることもあれば、逆に「これは意見を聞いた方が良かった」と気づくこともある。やってみないとわからない、というわけです。
話し方の工夫についても発見がありました。「ご相談があります」と正面から切り出すと、お互い構えてしまう。だからこそ、歩きながら話すのがいいそうです。
自己開示のハードルが下がる。まあ沈黙が気まずくない
何か別のことをしながらだと、自然とその話題に入っていける。二人は過去に話した「語り合い」の回とも通じる感覚だとうなずき合います。
AIへの相談と、二人にとっての「悩み」の正体
話題は、いまどきの相談相手であるAIにも及びます。ツトムはAIに壁打ちすることがあるものの、途中でやめてしまうことが多いそう。
答えをくださいの時に使っちゃうから、これもまだちょっとAI使いのスキルが低いかもしれない
AIは共感してくれる一方で、合わせすぎたり、時には嘘をついたりする。そこが「ちゃんと聞いてないな」と感じて飽きる原因かもしれない、と分析します。
ここでアユムが脱線して披露したのが、携帯2台でAI同士を会話させた実験。「また相談してくださいね」「こちらこそ」と、終わりの挨拶を延々と繰り返し続けたそうです。
こっちが止めないと。一生終わんねえと思って
終盤、二人は自分たちにとっての「悩み」の輪郭を探ります。アユムは以前「悩みがないのが悩み」と言っていた時期があるほど、考え事はあっても悩みとは呼びにくいと感じるタイプ。
ツトムは、悩みには「何個か箱がありそう」だと表現します。実際にパッと浮かんだのは、意外にも身近なものでした。
自分に似合う髪型が人生で一度も決まったことがない
前髪が決まらない、といった日常ベースの悩みは外に出しやすい「外出す用の悩み」。逆に本当に重いものは気軽には出しにくい、と二人は整理します。
最後は、答えを出さないまま話を終えることに前向きでした。
他の人はどう相談しているのか気になる、と話しつつ、抽象的な話を抽象的なまま終える回となりました。
まとめ
「悩みは相談で半分解決する」という言葉を入り口に、相談が苦手な二人が、相談の意味やタイミング、悩みの正体まで話を広げた回でした。答えを出すことよりも、話しながら整理していく過程そのものに価値がありそうです。
- 悩みが浮上した時点で自分の中に答えがあることが多く、相談は「後押し」や「整理」のために使われがち
- 相談を受ける側は、傾聴→共感→質問→提案の順で、いきなり答えを出さないのが効果的
- 相手が答えを求めているのか共感を求めているのかは、会話の中で感じ取るしかない
- 正面から切り出すより、歩きながらなど別のことをしながらの方が話しやすい
- 悩みには外に出しやすいものと出しにくいものがあり、答えを出さずに話し終えてもいい
