お客さんの生活を想像することが一番大事!!
西野さんの朝礼で、西野亮廣お笑いコンビ・キングコングのメンバー。絵本作家、映画プロデューサー、オンラインサロン運営者としても活動。代表作に『えんとつ町のプペル』。さんが「良い商品を揃えるだけでは届かない。お客さんの生活サイクルを想像し、スケジュールを早めに共有することこそが最優先」と語った回。毛布ぎゅうぎゅう展の最終日告知や、気になる映画館「グランシアター」の話題、そして今後の舞台挨拶スケジュールを具体例に、ファンベース経営の核心に迫る内容をまとめます。
毛布ぎゅうぎゅう展、最終日の裏側
原宿ハラカド2024年にオープンした原宿の商業施設「東急プラザ原宿 ハラカド」。明治通り沿いに位置し、クリエイター向けのイベントスペースなども備える。3階で開催されていた「毛布ぎゅうぎゅう展」が、この日最終日を迎えました。壁と床に大量の毛布が敷き詰められたインパクトある空間は、もともと「倉庫に眠っている在庫をそのまま展示にしてしまおう」という発想から生まれたものだそうです。
西野さんによると、各地から「うちでもやってほしい」という声が多いものの、この展示には前提条件があるとのこと。大量の毛布を入荷しているタイミングでなければ成立しないため、おいそれと再開催はできないのだそうです。
心斎橋グランシアターへの熱視線
西野さんがずっと気になっていると語ったのが、シアタス心斎橋グランシアターイオンシネマが展開する最上級劇場ブランド。全席リクライニングシート、ドルビーアトモス音響を完備し、ウェルカムドリンクやスイーツもセットになった特別な映画体験を提供する。です。全9席という超少人数制で、ドルビーアトモスDolby Laboratoriesが開発した立体音響技術。天井を含む全方位にスピーカーを配置し、音が三次元空間を自由に移動する没入感のあるサウンド体験を実現する。による音響にこだわり抜いた空間。ウェルカムドリンクやスイーツもセットで提供されるとのことです。
これ行きてえんだよ俺は。ここで映画えんとつ町のプペル約束の時計台を見たいんですよ
西野さんは、映画の編集作業を行う東宝日本を代表する映画制作・配給会社。ゴジラシリーズなどで知られ、撮影所・編集スタジオも自社で保有する。のスタジオの音響設備が「本当にお客さんに体験してほしいレベルですごい」と語っており、それに匹敵するかもしれないグランシアターに強い関心を寄せています。後輩のモリゴンさんが実際に訪問してXにポストしていたことで、さらに気持ちが高まった様子でした。
リスナーに向けて「誰か行ってきて感想を聞かせてほしい」と呼びかけ、全9席なのですぐ埋まるかもしれないと付け加えていました。
ファンベース経営者が見るべきは「数字」より「顔」
本題に入り、西野さんは映画のプロモーションで毎日劇場に通う中で得た気づきを共有しました。平日と休日、朝と夜、都内と地方──時間帯や地域ごとの客層の違いが「会議資料の数字よりもはるかに具体的なデータになっている」と語ります。
西野さんの持論はこうです。機能で差別化できなくなった今の時代、「応援してもらえる会社・サービスになる」というファンベース的な考え方が経営の選択肢として有力になっている。そしてファンベース経営を進める経営者が見るべきは、数字以上に「お客さんの顔」なのだと。
「こんなことをするとあの人が悲しむ」──その「あの人」の顔が浮かぶかどうか。この想像力こそがファンベースの源泉だと強調していました。
お父さんお母さんの生活サイクルを想像する
ファミリーエンターテインメントを届けるうえで考えなければならないのは、子どもを持つお父さん・お母さんの生活サイクルだと西野さんは語ります。そして、運営側が何よりも最優先すべきことは「早めにイベントのスケジュールを共有すること」だと断言しました。
明日舞台挨拶しますっていう前日の告知で動けるお父さんお母さんなんて、ほとんどいないんですよ
世のお父さんお母さんは忙しいだけではなく、家計を守る責任もあります。突然の出費には対応しにくいのが実情です。時間的にもお金的にも、事前に計画を立てられることが大前提。だからこそ「一日でも早くスケジュールを知らせる」ことが、何よりのサービスになるという考えです。
映画館側の事情と「一日でも早く」の葛藤
もちろん、映画館側にも事情があります。映画館は客の入り状況によって上映スクリーンを臨機応変に変えていく必要があるため、「来月の日曜日の昼12時から上映イベントをやります」とは簡単に言えないのです。
公開が終わってしまった作品のイベントは、たとえお客さんが入ってもPRとして機能しないため映画館側のメリットが薄い。だから先々のスケジュールを求めるのは映画館にとってプレッシャーになりかねません。
それでも、西野さんは「その中で最善を尽くす」姿勢を見せます。来週のスケジュールを教えてほしいと映画館に頼むのはハードルが高いと理解しつつも、お客さんの生活を第一に考えて「本当に一日だけ早く」を目指して動いたと語りました。
客入り次第でスクリーン変更が必要
先のスケジュールは決めきれない
公開終了作品のイベントはPR効果が薄い
前日告知では動けない
家計の計画がある
一日でも早く知りたい
今後の舞台挨拶・上映スケジュール
「お客さんの生活ファースト」を体現するかたちで、西野さんは今後のスケジュールを一気に共有しました。映画に興味があるリスナーには情報として、興味がないリスナーには「お客さんの生活を想像した発信」の実例として受け取ってほしいとのことです。
| 日程 | 劇場 | 上映時間 | 内容 |
|---|---|---|---|
| 4/23(水) | 渋谷HUMAXシネマ | 13:10〜 | 鑑賞・上映後サイン会・写真撮影 |
| 4/24(木) | イオンシネマ幕張新都心 | 12:30〜 | 舞台挨拶(約30分トーク) |
| 4/24(木) | TOHOシネマズららぽーと船橋 | 15:00〜 | 舞台挨拶(約30分トーク) |
| 4/25(土) | 渋谷HUMAXシネマ | 13:00〜 | 12時過ぎ来場・サイン会・写真撮影(お子様にはモフのイラスト) |
| 4/26(日) | 立川シネマシティ | 13:00〜 | 鑑賞・上映後サイン会・写真撮影 |
| 4/27(月) | 渋谷HUMAXシネマ | 12:25〜 | 鑑賞・上映前後サイン会・写真撮影 |
| 4/29(火祝) | 立川シネマシティ | 11:25〜 | 鑑賞・上映前後サイン会・写真撮影 |
| 4/29(火祝) | 渋谷HUMAXシネマ | 17:25〜 | 鑑賞・上映前後サイン会・写真撮影 |
土日にはお子さんも来やすいだろうという配慮から、お子様にはキャラクター「モフ」のイラストを描くサービスも用意しているとのこと。グッズ購入者を対象としたサイン会・写真撮影会は上映前後に行われます。
まとめ
今回のエピソードで西野さんが伝えたかったのは、「どれだけ良い商品やサービスを揃えても、お客さんの生活を想像した発信をしなければ届かない」ということでした。
映画館という日々スクリーン編成が変わる業態において、先々のスケジュールを確定させるのは容易ではありません。サービス業全般に当てはまる構造的な難しさです。しかし西野さんは、「その中で最善を尽くす」ことにこだわり、お父さんお母さんが計画を立てられるよう一日でも早い情報共有を実践していました。
ファンベース経営の本質は、数字やデータの分析だけではなく、「あの人が困るかもしれない」「あの人が喜ぶかもしれない」と具体的な顔を思い浮かべられること。商品力の前に、お客さんの生活サイクルに寄り添う姿勢が問われているのかもしれません。
- 毛布ぎゅうぎゅう展は「在庫をそのまま展示にする」という逆転の発想から生まれたイベントで、この日が最終日
- 心斎橋グランシアター(全9席・ドルビーアトモス)で映画を見たいと熱望。リスナーに感想レポートを依頼
- ファンベース経営者が見るべきは「数字」よりも「お客さんの顔」。想像力がなければファンベースは成り立たない
- 子育て世帯にとって、前日告知では時間的にもお金的にも動けない。スケジュールの早期共有が最大のサービス
- 映画館側のスクリーン編成事情とお客さんのニーズのジレンマの中で、「一日でも早く」を目指して行動
- 商品・サービスの質は当たり前。その前にお客さんの生活を想像することが一番大事
