【もう限界】映画公開3日前、西野亮廣が語る「弾切れ感」と「祈り」
キングコングの西野亮廣氏が、自身のポッドキャスト番組で、目前に迫った映画『えんとつ町のプペル~約束の時計台~西野亮廣が製作総指揮を務めるアニメーション映画。前作の続編として2026年春に公開が予定されている。』への並々ならぬ決意を語った。公開を3日後に控え、あらゆる「空中戦広告やSNS、メディア露出など、広い範囲に情報を届ける広報戦略のこと。」と「地上戦ドブ板営業やチラシ配り、手渡し会など、1人ひとりに直接アプローチする泥臭い活動。」をやり尽くしたという彼がたどり着いたのは、意外にも「怖くてたまらない」という素直な恐怖心だった。
「もう弾切れ」と自虐しながらも、最後の一秒まであがき続けるトップランナーの舞台裏をまとめる。
戦略的な「ネタバレ」舞台挨拶の真意
まず驚かされるのが、公開後に予定されている「全国舞台挨拶ツアー」の形式だ。今回、西野氏は「ネタバレ必至」と銘打ち、あえて「2回目以降」の鑑賞者をターゲットに据えるという異例の戦略を発表した。
舞台挨拶を1回目の方対象にしたら、チケットの買い控えが起きてしまう。でも映画は最初の3日間が勝負なんです。だから今回は「2回目以降」の方向け。あそこの裏話はね……という話を堂々とするのが一番賢いんですよ。
そのスケジュールも凄まじい。3月30日から4月いっぱいを映画に捧げると宣言した西野氏は、1日に広島バルト11広島県府中町にあるシネマコンプレックス。やMOVIX広島広島駅ビル内にある映画館。など近隣の映画館を5ステージ以上回る日もあるという。現時点で58ステージが決まっており、最終的には100ステージを超える見込みだ。「喉が持つのか」と笑いながらも、前作でコロナ禍により思いを伝えられなかった悔しさが、彼を突き動かしているようだ。
原宿に出現する「モフぎゅうぎゅう展」の悪ふざけ
プロモーションは映画館の中だけにとどまらない。3月30日からは、原宿の新たなランドマーク「ハラカド2024年に開業した東急プラザ原宿。クリエイターが集まる複合施設。」にて、『モフぎゅうぎゅう展』が開催される。これは劇中に登場するキャラクター「モフ」を壁や床に敷き詰めるという、本人いわく「よくわからない悪ふざけ」から生まれた企画だ。
北海道の移動中にスタッフと「とにかくモフを敷き詰めろ」って盛り上がって。個展でもなんでもない、ただモフがぎゅうぎゅうにいるだけ。こんなことして何になるんだって話ですが、入場無料です(笑)。
会場では、木製のパチンコのような「スマートボール盤面に打ち出した球を穴に入れるレトロな遊戯。」のモフ版、「モフボール」も設置されるという。目と鼻の先では「野良ヘアサロン原宿にある美容室。西野氏のプロジェクトとコラボし、ルビッチ展などのイベントを行うことがある。」でのルビッチ展も併設されており、原宿の一角がプペル一色に染まることになりそうだ。
「怖くてたまらない」── 独走する男の素顔
番組の後半、西野氏は現在の心境を「怖くてたまらない」と吐露した。日本武道館西野氏が単独ライブやイベントを行った聖地。や幕張メッセ国内最大級の展示場。ここでも大規模なエンタメイベントを成功させてきた。でのイベント直前ですら動じなかった彼が、なぜこれほどまでに震えているのか。そこには「映画」というメディア特有の性質があるという。
ライブイベントであれば、本番中に自分のパフォーマンスで状況を挽回できる。しかし、映画は上映が始まった瞬間、製作者の手を完全に離れてしまう。この「自らの可動域の外側に結果が委ねられている事実」が、かつてない恐怖の正体なのだという。
ドライバーの顔が見えないバスに乗っちゃったみたいな。今はもう祈るしかないんです。これまでの人生で、今が一番大きな恐怖と向き合っています。
最後の一手は「手売り」と「飲み会」
公開前日の3月26日、西野氏は「トラブル対応用に空けておいた時間」すらもドブ板営業に投じることを決めた。渋谷の「CHIMNEY COFFEE西野亮廣氏が手がけるコーヒーブランド。収益の一部を支援活動に充てている。」でのムビチケネットで座席指定ができる、通常よりお得な映画前売り券のこと。手渡し会、そして夜には20名限定の飲み会『震えている西野亮廣を愛でる会』を開催する。
この飲み会の参加費は、すべて「映画を見たくても見られない子供たち」へのチケット贈呈に充てられる。オンラインサロン「西野亮廣エンタメ研究所」。国内最大級の規模を誇る有料コミュニティ。のメンバーやファン、さらには「暇な先輩や後輩芸人」まで呼びかける姿からは、なりふり構わず一票を積み上げようとする「弾切れ感」ゆえの執念が透けて見える。
- 初日オンライン配信 ── 3/27 22:00〜。参加条件は映画の「半券」。
- ムビチケ目標12万枚 ── 現在11.7万枚。公開前日に大台突破を目指す。
- 前作の雪辱 ── コロナ禍の制限座席50%制限や、20時以降の上映停止、不要不急の外出自粛などの逆風。で言えなかった「劇場に来てください」を叫べる喜び。
というわけで
西野氏は「もう後悔は一つもない。やれることは全部やった」と言い切る。前作でのバッシングやコロナ禍の悔しさを経て、ようやく「大切な人を誘って見に来てほしい」と胸を張って言える環境が整った。あとは、3月27日の幕が上がるのを待つばかりだ。
震えながらも立ち続けるその姿こそが、彼が作り出す最高のエンターテインメントの序章なのかもしれません。
