📝 エピソード概要
本エピソードでは、キングコング西野亮廣氏が自身の経験を交え、業務、特にリーダー業の引き継ぎに潜む深刻なリスクについて警鐘を鳴らします。そのリスクとは、前任者の「正常性バイアス」(都合の悪い情報を過小評価する心の癖)により、会社を潰しかねないほどの致命的な大問題が後任者に共有されないことです。
西野氏は、引き継ぎは新しい挑戦ではなく、問題が顕在化しているサインだと捉え、公認者(後任者)は前任者の視点に慣れず、違和感があれば全てを点検し直すことが、組織の危機回避に不可欠であると力説しています。
🎯 主要なトピック
- 業務引き継ぎにおけるリスクの所在: ミュージカル事業やチムニー・タウン代表復帰の経験から、業務引き継ぎ、とりわけリーダー交代には語られない大きな落とし穴があることを提示。
- リーダー交代の真の背景: リーダー交代は順風満帆な中では稀であり、バトンが回ってくるということは、変化を必要とする何らかの問題が裏に潜んでいるサインであることを指摘。
- 隠れた問題の原因:「正常性バイアス」: 後任者が動かし始めてから重大な問題が発覚するのは、前任者が持つ「正常性バイアス」(危険を過小評価する心の安全装置)により、大問題ほど後回しにされていたためであると解説。
- 大問題が共有されないメカニズム: 前任者は小さな問題は細かく共有する一方で、「大丈夫だろう」という正常性バイアスが働くレベルの深刻な問題は共有されない仕組みにあることを説明。
- 公認者が取るべき行動: 公認者は前任者と同じ目で状況を見ず、数年かけて慣れてしまった異常をそのまま受け取らないこと。違和感があれば全てを点検し直す必要性を強調。
💡 キーポイント
- 業務を引き継ぐという行為は、その時点で組織に何らかの問題が発生しており、変化を必要としている状態を示すサインである。
- 深刻な問題が共有されないのは前任者の悪意ではなく、パニックを防ぐための人間の心理機能である「正常性バイアス」が原因である。
- 厄介なのは、前任者が日常レベルの問題を細かく共有するため、後任者が安心しきってしまうこと。本当に危ない大問題ほど「なんとかなる」と判断され共有されない。
- 公認者は、前任者の視点に染まらず、新しい目で組織の状況を点検し、正常性バイアスによって隠蔽されていた問題を表に引き出すことが求められる。
- 隠れた問題に早期に気づき手を打たなければ、会社やチームの倒産・崩壊に直結する可能性があり、リーダー交代のタイミングこそがリスクマネジメントの好機である。
