📝 エピソード概要
西野亮廣氏が、公開を控える新作映画『えんとつ町のプペル~約束の時計台~』の戦略と、現代における実写映画ビジネスの構造的な困難さを語ります。アニメに比べ、実写は肖像権の制約から二次利用による収益化が難しく、さらにDVD収入が激減した現状を指摘。単なる作品制作にとどまらず、不動産価値の向上や聖地巡礼といった「チケット代に頼らない出口戦略」を事前に構築することの重要性を説いています。
🎯 主要なトピック
- 国際映画祭の戦略とルール: ベルリン国際映画祭への出品を例に、三大映画祭のコンペ条件である「ワールドプレミア(世界初上映)」の仕組みと、どのカードをどこで切るかという戦略的判断について解説しています。
- 実写映画が直面する収益化の壁: アニメと異なり、実写は肖像権の問題でグッズ展開が難しく、さらにDVD市場の縮小によって「チケット収入一本足打法」にならざるを得ないリスクを指摘しています。
- 出口戦略としてのビジネスモデル構築: 制作前に収益ポイントを設計する重要性を、TBSの舞台『ハリー・ポッター』による赤坂の不動産価値向上などを例に挙げ、ビジネスの多角化を考察しています。
- 配信プラットフォームとの向き合い方: Netflix等への権利売却はリスク回避にはなるが、権利を失い「下請け業者」のようになってしまうため、独自の勝ち筋を見つける必要があると説いています。
💡 キーポイント
- 映画の予算回収ができているのは全体の約2割。博打要素が強い産業だからこそ、最初から「チケット代以外」で稼ぐ仕組みを組み込む必要がある。
- 「作ってからどう売るか」ではなく、聖地巡礼を見越した不動産確保のように「出口を押さえてから作る」という逆転の発想が不可欠である。
- 実写映画は俳優の肖像権がネックとなり、コアファン以外へのIP(知的財産)展開が難しいという、アニメにはない構造的弱点を理解すべき。
- 配信サイトに頼り切ることは「負けないが、大きく勝ちきることもできない」状態を招く。自立したエンタメ産業を維持するためのビジネスモデル再構築が急務。
