📝 エピソード概要
本エピソードでは、キングコング西野亮廣氏が、出版不況の時代にもかかわらず最新刊『北極星 僕たちはどう働くか』を「初版10万部」で刊行できた戦略を解説します。
その成功の鍵は、本来出版社が負う在庫リスクを、作者と事業投資型クラウドファンディングの支援者で分散・肩代わりする「チームによる自費出版」モデルにありました。さらに、開発費を戦略的に1億円台に設定することで、資金調達のインパクトと効率を高めた具体的なビジネス戦術についても掘り下げています。
🎯 主要なトピック
- 映画プロモーション『ルビッチ展』の開始: 映画『えんとつ町のプペル』に興味がない層へアプローチするため、あえて美容室(NORA HAIR SALON)を会場に選び、延べ200点の原画やアートを展示する個展をスタートさせた。
- 新刊『北極星』の予約と特典: 3月12日発売の新刊の予約が始まり、販売促進策として、200冊購入した企業には西野氏が御社へ伺い講演会(社内勉強会)を行う特典を付けている。
- 初版部数と出版社のリスク: 書籍の初版部数は店頭での露出に直結して非常に重要だが、出版社は売れ残りによる在庫・返品リスクを恐れ、機会損失よりもリスク回避を優先する傾向がある。
- 初版10万部を実現した手法: 本来出版社が背負う在庫リスクを、事業投資型クラウドファンディングの支援者が分散して背負った。これは「チーム性による究極の自費出版」であり、従来の出版社の制約を突破した。
- 戦略的な開発費1億円の設定: 初版部数を10万部に決めたのは、開発費が1億円台に乗るため。クラファンにおいて「7000万円」よりも「1億円」の方がインパクトが大きく、結果的に資金調達の難易度が下がると判断した。
💡 キーポイント
- 西野氏の過去のビジネス書販売実績から、書店側も10万部という部数はデタラメではないと認識しているが、それでも10万部は過去最大の挑戦的な数字である。
- 出版不況下で大規模な初版部数を実現するためには、作者側がリスクを負い、チーム(支援者)の力を借りてリスクを分散させる新しい仕組みが必要不可欠であった。
- 在庫リスクを完全に肩代わりしなければ、現在の出版市場ではこのタイミングでの初版10万部という勝負に出ることは難しかったと分析されている。
