十六年前のサマソニと、初めての夏フェス
話の入り口は、ジャーゲジョージが2010年に行ったサマソニの思い出でした。ヘッドライナーはスティービー・ワンダー。もう16年前のことです。
当時19歳の大学生だったジャーゲは、金銭的な事情から出演日を選ぶ必要がありました。同じ時期にJAY-Zも来日していましたが、来るのはどちらか片方だけだったといいます。
もう金ないからさ、19とかもう大学生だから。スティービーかJAY-Zかみたいな。
決め手になったのが、スティービーの日にA Tribe Called Questが出演することでした。当時ハマっていた洋楽の流れもあり、この日を選んだそうです。
初めての夏フェスに、ジャーゲは一人で行きました。スティービー・ワンダーやA Tribe Called Questは、友達を誘いにくいラインナップだったといいます。
誰か誘うにもなんか好みあるし、スティービー・ワンダーってもっと上の世代、親世代とかだし、興味ないかなとか。
現場では、A Tribe Called Questのメンバーがステージからフロアへ降りてきて、間近で見たといいます。梅田サイファーにも通じる、日常をラップにする思想やファッションに惹かれていたことも、記憶に強く残る理由でした。
大トリのスティービー・ワンダー
大トリのスティービー・ワンダーは、30分から40分ほど遅れて登場したといいます。
まああるあるじゃない?外国のアーティストで。
ただ、待たせた分だけ1時間半のライブがあり、まるでワンマンのようだったとジャーゲは振り返ります。最後は誰もが知る「ハッピー・バースデー」で締められ、会場は大合唱になりました。
フェスは「昼から上がる花火大会」
話題は、出演する側のKOPERUへ移ります。ジャーゲが「客として行ったことはあるか」と尋ねると、KOPERUの答えは意外なものでした。
フェスに客側として行ったことはある?
一度もない、と話されています。人が多く、音が大きく、光る。KOPERUにとってフェスは花火大会のような存在で、これまで自ら足を運ぼうと思ったことはなかったといいます。
昼から花火が上がってる花火大会や。朝からやからもっとやばい花火大会やなっていう感覚。
もともと人のライブを自分から見に行くことがなく、チケットを買ってまで行きたいという発想もなかったそうです。客の経験を飛ばして、出演する側になった形です。
ジャーゲが「昔は客だった自分が、というエモいMCはあるのか」と聞くと、KOPERUはそれがないと答えます。だからこそ、いつものライブと変わらずフラットに立てるのかもしれません。
何も変わらへんよ、いつも。気持ちええなぐらい。長い。熱い。みたいな。
ステージ上の過酷さ、息ができない暑さ
フラットに立てるといっても、フェスのステージは過酷です。KOPERUは大型フェスのラッキーフェスに梅田サイファーで出た時、本当に窒息するかと思ったと語ります。
もう熱されて、息ができひんみたいな。みんなその100%以上を出そうとしてるから、途中で息できんくなって。
ステージ上には風を送るための大きな扇風機が置かれていたといいます。サマソニで出た時も、屋根が少しあるだけの仮設ステージで暑さは相当だったそうです。
ライブ後には、スポーツ選手のようにペットボトルの水を頭からかけてクールダウンしないと倒れそうだったといいます。ラッシュボールでは倒れる客が出て、一度中断がかかった場面もあったそうです。
過酷なのは演者だけではありません。KOPERUはスタッフにも「これ飲んでください、暑いでしょ」と声をかけたエピソードを話し、ジャーゲは「ファンなるわ」と応じました。
客として満喫したフジロックの音圧
一方のジャーゲは、初めてフジロックに3日間参加してきました。暑さや天候の不安定さを経験者から聞き、カッパから何まで準備したといいます。
大人の遠足感すごかったよな。ほぼキャンプやもんな。
お目当てはXGでした。会場でアジカンを見ようとしたところ、毎年フジロックに通う大学時代の親友夫婦と偶然出会い、写真を撮って盛り上がったそうです。
XGはフジロックではバンドセットで登場しました。普段はコーチェラなど特別な時しかやらない編成だといいます。
さらにフジロックは音量制限がないため、音圧が普通のフェスと全く違ったといいます。
もうドラム、パーン一叩きした瞬間、吹き飛ぶかと思ったもん。体全身に音バーンって来て、うわこれかみたいな。
この音圧こそがフジロックの人気の理由かもしれない、と二人は話しました。
ワースト更新の映画、ケロロ軍曹
後半は映画の話題です。KOPERUが観てきたのは、劇場版ケロロ軍曹でした。
まあお金を払わせていただいたし。ちょっとお金を払わせていただいて、ポップコーンも買いました。キャラメルの。
チケットとポップコーン、ドリンクで4,600円ほど。楽しむために払ったと前置きしつつ、KOPERUの評価は厳しいものでした。返してくれとは言わない、なかったことにしよう、と話します。
監督は元放送作家で「勇者ヨシヒコ」などで知られる福田雄一さんです。KOPERUはその独特なユーモアが好きで、佐藤二朗さんやムロツヨシさんを知るきっかけにもなったといいます。それだけに期待は大きかったようです。
KOPERUによれば、この映画は約16年待った待望の作品であり、アニメから続く声優陣にとってもラストにあたる大事な局面でした。それでも評価は覆りませんでした。
だからその作品としておもんなかったんや。片手間で作ってはんのかなっていうぐらい。なんか内容がなかったな。
KOPERUは、他のケロロ軍曹の映画にはクレヨンしんちゃんやドラえもんに通じる良作が多いと補足します。それだけに今回の落ちには納得できなかったようです。
二人のワースト映画ランキング
この評価をきっかけに、二人は自身のワースト映画を語り合います。ジャーゲの1位は、ハリウッドが実写化した「ドラゴンボール」の映画でした。
みんなつまんないって言うから、俺がおもろいとこ見つけたろうやないかいって言って、わざわざ映画館行って。マジでおもんなくて。侮辱するな。
KOPERUのワーストは、ケロロを除けば実写版の進撃の巨人と、ナルニア国物語の2作だといいます。ナルニアは二回観て二回とも寝てしまったそうです。
二回とも気づいたらあのライオンが死んでんねん。え、なんで死んだん?ってなんねんな。
話題は最近気になる作品にも及びました。ジャーゲは「ガス人間」を、KOPERUはアニメ「ヤニネコ」を挙げます。さらに重いテーマで話題の「ちいかわ」の映画にも触れ、二人は「ムービークラブ」の宿題にすることで合意しました。
まとめ
客として夏フェスを満喫したジャーゲと、出演する側の過酷さを知るKOPERU。同じフェスでも見える景色はまったく違い、後半の映画談義ではKOPERUのワースト更新をめぐって盛り上がる、緩急のある雑談回でした。
- ジャーゲは2010年のサマソニでA Tribe Called Questとスティービー・ワンダーを体験し、それが初めての夏フェスだった
- KOPERUは客としてフェスに行ったことがなく、フェスを「昼から上がる花火大会」と表現している
- フェスのステージは息ができないほど過酷で、水を頭からかけてクールダウンする必要がある
- ジャーゲが挙げたフジロックの魅力は、音量制限がないことによる圧倒的な音圧
- KOPERUは劇場版ケロロ軍曹を自身のワースト映画に更新し、二人のワースト映画談義に発展した
