大浜ってどんなところ
大浜は、その名の通り大きな浜がある地区です。ホテルカラリトや自動車教習所などもあります。
ホテルカラリトという素敵なホテルがあるし、あとは自動車教習所。
自動車教習所には、合宿免許で島にやってくる若者が結構いるそうです。せっかくなら島で免許を取ろう、という人たちです。
ただし、島には高速道路がありません。そのため、高速の練習はできないという特徴があります。
高速がないっていうのは、高速で行きなくて大丈夫っていうのを教えてくれるのが五島。
有川さんが若い頃には、教習所にまつわる「伝説」もあったそうです。
その高速道路がないから、飛行場の滑走路で飛行機の合間を縫って高速体験をするって言われてた。
嘘なんだけど。あの、そういう伝説になってた。
実際に行ってみたら嘘だった、という「本当っぽいのにつまらない結果」の嘘だったと二人は笑います。
石垣と神社、歩いて楽しむ集落
大浜は、街中の石垣が美しい地区でもあります。山の中腹には神社もあります。
集落の中に入っていくと、家々が溶岩の石垣で囲まれてて、古くからの。その街並みが素敵なんですよ。
地元の人は犬の散歩で大浜高崎公園に集まるので歩く機会がありますが、観光ではつい車で通り過ぎてしまいがちだと言います。
公園の駐車場に車を止めて、集落の石垣の間を歩いてみるのがおすすめだそうです。
大浜神社もめっちゃ好き。ちょうどいい大きさだし、なんか日本版スタンドバイミーが始まりそうな感じの。
石ころを蹴飛ばすような小学生のたまり場になっていそうな雰囲気が、みやざきさんのお気に入りだそうです。漁港やビーチも魅力だと話されています。
切られそうになったアコウの木
大浜には、アコウの木という大木があります。その隣には「アコウハウス」という宿泊施設があり、木の下は朝の連続テレビ小説「舞いあがれ」のロケ地にもなりました。
このアコウの木は樹齢二百五十年。ところが数年前、敷地を持っていた家の人がいなくなり、管理する人がいないことから、木ごと切り倒されそうになっていました。
工事が始まった後、その現場にたまたま通りかかったのが、カリフォルニア出身のニコラスさんでした。今は四十代で、大浜出身の日本人の奥さんと出会い、この地に暮らしています。
英会話の教室への出勤途中、切られそうになっているアコウの木を見て、ニコラスさんは思わず声を上げたそうです。
僕がこれ買うから、お願いだから工事をストップしてくださいって叫んだのが、このアコウの木とアコウハウスの物語の始まりなんですよ。
ニコラスがアコウハウスを作るまで
叫んでしまった以上、ニコラスさんはどうすれば木を守れるかを考え始めます。まず工事を一旦止めてもらい、敷地の持ち主を調べて連絡を取りました。
結果的には、木を含む敷地と、そこに残されていたボロボロの古民家までまるごと買うことになったそうです。
別にニコラスお金持ちでもなんでもなかったのに。でも言った限りはそれをやるって、クラウドファンディングしたり、銀行から借りたりして買い取って。
そして古民家を改修し、いろんな人が泊まれる宿泊施設「アコウハウス」を作りました。改修の全過程はファイルにまとめられ、訪れた人に見せてくれるそうです。
かなりの古民家からのあれだったから、よくぞここまでやったなっていうのがわかる冊のファイルになってる。
場所も内装も素敵で、大人数でも泊まれる施設になっていると話されています。
再生の象徴としてのアコウの木
アコウの木は、いろんなところから突然根を生やし、空中から根を垂れ下げていく木です。新しく根を張り、命をもう一度吹き込むような強い生命力を持っています。
切られて亡くなろうとしていたのに、ニコラスさんの一声で蘇った木でもあります。だからこそ有川さんは、この場所を「再生のとき」に訪れてほしいと言います。
自分が再生するとき、もう一回元気取り戻すとか、もう一回頑張るぞっていう時に、ぜひ訪れてほしい場所なんだよね。
みやざきさんは、木に触れるだけで元気になると話します。二人とも、あの木には精霊が宿っていると感じているそうです。
ニコラスさんは、お守り代わりに葉っぱを一枚持ち帰ってほしいと勧めているそうです。ここで元気を取り戻し、また頑張るぞと思った記念に、という思いがあります。
みやざきさんによれば、木のどこを触るかは人生のタイミングによって違うと言います。
アコウの木とハグできる日とできない日があるの。
ハグできる日は、やりきった時とか疲れ果ててる時に、精霊がもっと近づきなさいってお近づきを許してくれた時。
囲炉裏とおもちゃ、人を笑顔にする場所
二人は会話の中で、ニコラスという名前を「ニコッと笑顔にして差し上げやす」というふうに遊びながら、その人柄を語っていきます。
ニコラスさんは、かんころ餅の焼き方も丁寧に教えてくれるそうです。アコウハウスには素晴らしい囲炉裏があります。
囲炉裏でかんころ餅焼いて食べて、ニコラスともちょっと喋ってもらえたら嬉しいな。
アコウハウスは吹き抜けになっていて、二階には絵本やおもちゃがたくさんあります。しかも散らかしやすいパーツの多いおもちゃが多いのだとか。
都会の家ではなかなかできない「思いきり散らかす」ことが、ここでは子どもたちにできると話されています。
みやざきさんは、テラスハウスのような体験もできる施設だけれど、それだけの表面的な場所ではないと言います。もっと奥を見なきゃいけないと思わされる場所だそうです。
アコウの木は、みやざきさんが小さい頃は入り組んだ姿が「脳みそみたい」で怖かったそうです。それでも訪れた子どもたちは、木に登って楽しんでいます。
脳みそみたいな怖さを忘れさせるぐらい、楽しませてくれる場所だよ。
まとめ
大浜は、大きな浜や石垣の集落など歩いて楽しめる地区であり、その中心にあるアコウの木とアコウハウスには、切られかけた木を救った移住者ニコラスさんの物語が息づいています。再生や元気を取り戻したいときに訪れてほしい場所として紹介されました。
- 大浜は大きな浜、美しい石垣の集落、神社、漁港などを歩いて楽しめる地区
- 樹齢二百五十年のアコウの木は、切られかけたところをニコラスさんが救った
- ニコラスさんは敷地と古民家を買い取り、宿泊施設アコウハウスを作った
- 木に触れると元気が出る、再生のときに訪れたい場所として語られている
- 囲炉裏でのかんころ餅体験やおもちゃなど、人を笑顔にする仕掛けが多い
