幻冬舎の編集者・箕輪厚介幻冬舎の編集者。『多動力』『メモの魔力』など数々のベストセラーを手掛けるほか、自身も『死ぬこと以外かすり傷』を出版。さんと、アル株式会社クリエイターエコノミーを支援する企業。マンガ共有サービス「アル」や、001族などのNFTプロジェクトを展開。代表のけんすう古川健介。学生時代に「ミルクカフェ」を立ち上げ、その後「nanapi」を創業。現在はアル株式会社の代表。さんが、AIの「ご神託」をきっかけに人生の悩みを紐解く「箕輪・けんすうのご神託ラジオ」。
今回は「他人との比較で落ち込む」「職場で管理しづらいと思われる」「リスクを取るのが怖い」といった切実な悩みに対し、二人が驚くほどポジティブな「失敗の活用術」を提示しました。すべての出来事を「飲み会のネタ」に変えてしまう、最強の生存戦略についてまとめます。
比較の物差しを「世間」から「自分」へ切り替える
00:06 から再生する最初の相談は「他人と比較してしまい、自分の成長率の低さに嫌気が差す」というもの。これに対し、AIは「比較を燃料として使い、毒にしないこと」という回答を提示しました。これを受けて、箕輪さんは自身の経験から「物差しの切り替え」の重要性を語ります。
第一フェーズは世の中が設定した物差しで頑張るんだけど、どこかで「世間の競争はもういいや」となったら、自分の物差しに切り替わるんです。部活や受験を頑張りすぎた人ほど、この切り替えが難しいんですよね。
箕輪さんによれば、例えばイーロン・マスクテスラ、スペースXのCEO。世界一の富豪として知られるが、常に巨大なリスクと競争の中にいる。やNVIDIA半導体メーカー大手。AIブームにより株価が急騰し、時価総額で世界トップクラスに。の決算を見て落ち込むような人は、まだ「世間の物差し」で戦っている状態だといいます。一方で、けんすうさんは「英語学習」を例に、自分なりの楽しみ方を見つけるコツを明かしました。
英語が上手い人と比べると嫌になるけど、僕は「英語の法則を言語化して先生に伝える」のが楽しいと気づいたんです。もう喋れなくてもいい、発見があれば満足。そう思えたら楽しくなりました。
「売上」「部数」「年収」など他人が決めた数字で競争する
→ 常に上がいて落ち込む
「言語化の楽しさ」「エピソードの面白さ」など独自の価値を置く
→ 唯一無二の満足感を得られる
職場での「管理しづらい感」は見た目と中身のギャップ?
06:34 から再生する続いての相談は「言われたことはやっているのに、上司から管理できていない感があると言われる」という悩み。AIは「従順に見せる技術実態がどうあれ、周囲に「この人はコントロール可能だ」という安心感を与える振る舞いや演出。が足りないだけ」と一喝しました。これには二人とも強く同意し、話題は「見た目と中身のギャップ」へと発展します。
けんすうさんは、広告会社GO「変化の象徴をつくる」を掲げるクリエイティブカンパニー。数々の話題の広告を手掛ける。の三浦崇宏The Breakthrough Company GO 代表。元電通のコピーライター・クリエイティブディレクター。さんを例に挙げました。三浦さんは一見「話を聞かなそう」に見えますが、実際には非常に聞き上手でファシリテーションが巧みだといいます。このギャップが、時に誤解を生む原因になるのです。
人は顔で判断してるんですよ。管理できなそう、好きにやりそうと思われたら、何をしても釘を刺される。見た目に自分を合わせるか、自分に見た目を寄せるか、どちらかにして誤解を解くべきですね。
箕輪さんも、落合陽一メディアアーティスト、筑波大学准教授。独特のファッションとライフスタイルでも知られる。さんや深井龍之介株式会社COTEN代表。歴史を面白く伝えるポッドキャスト「歴史を面白く学ぶコテンラジオ」を運営。さんなどの著名人を例に、彼らがいかに「自分の役割」と「外見」を一致させているかを分析。真面目そうな顔をして好き勝手やるよりも、破天荒な格好で破天荒なことをする方が、周囲の納得感は高まると結論づけました。
(周囲が混乱する)
(納得感がある)
(最も嫌われる)
(ギャップ萌え?)
失敗は「飲み会のネタ」にするための仕込みである
10:37 から再生する最後の相談は「リスクを取ることが怖い」というもの。AIは「5年後、現状維持のまま後退している自分を想像せよ」とアドバイス。ここで箕輪さんは、自身の人生観の核心とも言える「失敗の定義」を語り始めます。
物理的な死や逮捕以外、失敗なんて存在しない。すべては「飲み会のネタ」になるかどうかの程度問題です。
箕輪さんにとって、仕事で炎上したり、大きな損失を出したりすることは、すべて将来の「エピソードトーク」のための仕込みに過ぎません。しょこたん中川翔子。マルチタレント。過去に箕輪さんとニンテンドースイッチを巡るやり取りで話題になったエピソードがある。にスイッチを2台あげて炎上した話や、ガーシー東谷義和。元参議院議員、YouTuber。暴露系YouTuberとして話題になり、箕輪さんの編集で著書『死なばもろとも』を出版。の本を出版して上場企業の社長から距離を置かれた話も、すべては「編集者としてかっこいい失敗」として受け入れているといいます。
自分らしい失敗を選べばいいんです。僕にとって、不動産投資で損をさせるような失敗は「自分らしくない」からやりたくない。でも、歴史に名を残すようなスキャンダラスな挑戦なら、たとえ叩かれてもそれは「いい失敗」なんです。
けんすうさんも、PayPayソフトバンクグループのQRコード決済サービス。立ち上げ時の「100億円あげちゃうキャンペーン」などが有名。の立ち上げに関わった小澤隆生元ヤフー株式会社(現LINEヤフー)社長。現在は「Boost Capital」代表。熱量の高いビジネスマンとして知られる。さんや、ひろゆき西村博之。2ちゃんねる開設者。独特の合理主義に基づいた発言で人気。さんも、同様に「面白い思い出ができること」を判断基準に動いていると指摘しました。成功か失敗かではなく、それが自分の「物語」として面白いかどうかで決める。これこそが、最強のメンタル術なのかもしれません。
というわけで
今回の対談で浮き彫りになったのは、「自分の人生を物語として編集する」という視点でした。他人との比較も、職場での誤解も、そして大きな失敗も。すべてを「自分の物差し」で測り、「面白いエピソード」として蓄積していく。そう考えれば、どんな困難も新しい物語の1ページに見えてくるはずです。
- 世間の競争から降り、自分だけの「物差し」を見つけると幸福度が上がる
- 職場で管理しづらいと思われるなら、外見とキャラのギャップを調整する
- 物理的な損害以外はすべて「飲み会のネタ」。自分らしい失敗を積極的に選びに行く
- 成功だけが続く物語はつまらない。欠落やトラブルこそが人生を豊かにする