AI音楽は今年一気に主流になる
最初に挙げられたのはAI音楽です。ありきたりに聞こえるかもしれないが、AI FREAKさんは今年これが「めちゃくちゃ流行る」と語ります。既存のアーティストとAI音楽の比重が逆転するくらいのイメージだといいます。音楽ランキングにAI楽曲が入り込んだり、ミュージックビデオのほとんどにAIによる表現が入ってくるのではないか、という見立てです。
従来、MVの制作や作曲は時間もお金も大きくかかりました。それがAIを使えばすぐにハイクオリティなものが作れる。だからこそ、AIを使う側にとっては大きなチャンスの領域だと強調します。
この流れはすでに始まっています。例として、Xでも有名な妖精アーヤAIを活用した映像・音楽制作で知られるクリエイター。AI FREAKさんの知人として紹介されている。さんがm-flo日本のヒップホップ/ダンスミュージックユニット。1998年デビューで日本の音楽シーンに大きな影響を与えた。のMVを手がけたことが挙げられました。また、Creepy NutsのR-指定ラッパーR-指定とDJ松永によるヒップホップユニット。R-指定はフリースタイルバトルの実績でも知られる。とSIRUPの楽曲でAIを使った動画がPVに使われていたり、オズワルドといった最先端に敏感な人たちが関心を示している、といった具体例が紹介されています。
AI FREAKさん自身も体感があるといいます。去年AIで作ったMVを出したところ反応は上々で、それを見た企業から連絡が来ることもある。さらに、それを集客の起点として自分でAIアーティストを作り、楽曲をSpotifyやApple Musicに配信して再生回数に応じた収益を得る流れでもマネタイズに成功したそうです。
年内には月に百万円くらいは音楽の楽曲だけで稼げるようになったらいいなと思って進めています。
去年は数十万円ほどだったものの、今年はもっといけるという手応え。数字の伸ばし方や意識していることはnoteで発信しているとのことです。
まずは1曲作ってみることから
何から始めればいいのか。AI FREAKさんの答えはシンプルで、「とりあえず曲を作ってみる」ことです。使っているのはSunoテキスト指示から楽曲を自動生成できる音楽生成AIサービス。ジャンルや雰囲気を打ち込むだけで歌入りの曲を作れる。という音楽生成AIツール。たとえば「重めなヒップホップ、フィメールラップ」と打って生成を押すだけで、それなりの曲ができてしまうといいます。
クオリティを上げたいなら、歌詞を設定したり、指示を詳しくしていきます。たとえば「このくらいのBPMでラップ調、サビはメロウな感じで」といった程度でも仕上がりは大きく変わるとのこと。どこまでこだわるかは人それぞれで、まずは作ってみることが大事だと繰り返します。
いきなり完璧な曲はできないので、作りながら磨いていくやり方がおすすめとのこと。100曲ほど作れば、100点ではなくても「ある程度いいかな」という曲が1曲はできるはず、という肌感覚が語られています。曲ができたら画像を合わせるだけでも良く、余裕があれば動画をつけると「それっぽく」なる。曲とビジュアルが合っているだけでクオリティは高く見えるといいます。
需要面でも可能性は大きく、MV制作の依頼には数百万円規模の案件も、数十万円規模のものも多く来るとのこと。AI FREAKさん自身は時間が取れず、自分のアーティストを育てる方を優先したいため断ることも多いそうですが、「いい人がいたら仕事を振りたい」ほど供給が追いついていない状況だといいます。
AI動画とAI YouTuberの可能性
音楽とほぼ地続きの領域として挙げられたのがAI動画です。今年さらに存在感が増すと見ており、今のうちに触っておくべきだと語ります。AI動画のコンテストが今年は増えそうで、応募して入賞すればお金がもらえることもある。さらに、CMをAIで作る動きが全国的に盛んになると予想し、コンテストに限らずAI動画を作れる人への需要は増えていくとしています。
企業案件をやりたくない人でも道はあります。面白いコンテンツやためになるコンテンツをAIで動画にしてYouTubeにアップする、という稼ぎ方です。AI FREAKさん自身はむしろこちらの方が楽だといい、本チャンネルの動画もAIアナウンサーのような存在に喋らせてツール紹介をしているため、顔出しせずに作れているそうです。
MV制作やAI CMなどの依頼を受ける。需要は大きいが、案件対応に時間を取られる。
面白い・役立つ動画を自分で作りYouTubeへ。AI FREAKさんは「こちらの方が楽」と語る。
AI YouTuberキャラクターや音声、映像をAIで生成して運営するYouTubeチャンネルの総称。顔出しなしで動画コンテンツを作れる点が特徴。も去年少し盛り上がったが、まだまだこれからだと見ています。今は作るハードルが高く、限られた人しか目立てていない。しかしストーリーもビジュアルも、動画編集をしなくても「お願いしただけで作れる」世界がすぐ来る、というのがAI FREAKさんの予想です。そうなれば強いのは面白い発想・役立つ発想・その人ならではのオリジナリティを持つ人だといいます。
自身は自動化ツールの進化を待ちつつ、Manusタスクを自律的に実行できるAIエージェント型サービス。作業の自動化を進める文脈で紹介されている。やFlora AIのようなツールがもう少し進化した段階で、ほぼAI任せのチャンネルを作ってみたいと考えているとのこと。ここでは先行者的な動きよりも省エネでやっていく作戦だと述べています。
なぜ「先行者」が有利なのか
「簡単に動画を作れる時代を待っていてはもったいない」。誰でも作れるようになれば参入者が一気に増えるからです。だから今は多少難しくても挑戦し、視聴者やフォロワー、登録者数を増やして下地を作っておくことが重要だと強調します。
ここでキーワードになるのが先行者利益市場やジャンルにいち早く参入した者が得られる優位性のこと。認知の蓄積や競合の少なさが有利に働く。です。AI FREAKさんは、先行者が利益を得られる理由を「うまくいくかわからないところで戦っているから」と説明します。前例がない中で挑むには、自分の勘や「これはイケるだろう」という根拠のない自信が必要になる、というわけです。
うまくいくってわかってりゃさ、まあ誰でもやるじゃないですか。
たとえば「AI YouTuberで月100万円稼げた」という人が大量に出てきた頃には、後追いの人もごまんと出てきてしまう。だからこそ前例が少ない今の時期にもがくことに意味がある、という論理です。うまくいくかは本人次第だが、やらなければ可能性はゼロ。「バットは振りましょう」というのが結論です。
なぜスピリチュアルが来ると考えるのか
意外な3つ目の話題がスピリチュアルです。AI FREAKさんは「これからめちゃくちゃ来る」と語ります。実際、Instagramのリールを眺めていると「ちょっとスピってる人たち」が増えてきたといい、この流れは加速すると見ています。
背景にはAIの発達があります。AIが本格的に普及すれば「本当に人がやることがなくなる」。そうなると瞑想や人との繋がり、感情や思想といったテーマに関心が向かうのではないか、という読みです。
この流れに対してAI FREAKさんは否定的ではなく、むしろ「面白い」と捉えています。自分が生まれた意味や、なぜこの容姿・この両親のもとに生まれたのかは誰も説明できない。お墓を蹴りたくないという感覚も、物理的にはただ石を蹴っているだけなのに嫌な気持ちがする——それも一種のスピリチュアルだと語ります。
ただし懸念もあり、スピリチュアル文脈で話す人たちが「軒並み胡散臭い」点は引っかかるといいます。とはいえ面白い人もいるので、あくまで否定的ではない、という立ち位置です。
そろそろ人と関わっていかないとつまんねえかもな、っていうのが最近のところですかね。
AIが発達すれば、効率化が進み、バーチャルや画面越しでの交流が中心になっていく。そうなった時のよりどころとして、スピリチュアル的な話や「人間本来のパワーを大切にしよう」という流れが来るのではないか、というのがAI FREAKさんの見立てです。死んだらどうなるのか、陰謀論といった話題がカジュアルにできる世の中を「面白い」と感じているといいます。ビジネスへの結びつけ方はまた別の話としつつ、そうした雰囲気が今年より強まると締めくくりました。
まとめ
2026年の展望としてAI FREAKさんが挙げたのは、AI音楽・AI動画・スピリチュアルという3つの領域でした。音楽と動画は「まだ作れる人が少ない今こそチャンス」という共通軸で語られ、鍵になるのは早く始めて下地を作る先行者の姿勢です。一方でスピリチュアルは、AIが人の仕事を奪っていく先に、人間らしさや繋がりへの関心が高まるという文明論的な視点から語られました。
台本なしのフリートークということもあり、話は自由に広がりましたが、通底しているのは「変化が来る前に打席に立とう」というメッセージです。次回は「本音の価値が高まる時代」について語る予告で締めくくられています。
- 2026年はAI音楽が主流化し、既存アーティストとの比重が逆転しうる。MVや配信でのマネタイズも現実的で、需要が供給を上回っている。
- まずはSunoなどで1曲作ってみることが第一歩。完璧を目指さず、作りながらブラッシュアップするのが近道。
- AI動画・AI YouTuberも需要拡大の領域。かつての動画編集者のように、作れる人・面白い発想を持つ人が強くなる。
- 「簡単に作れる時代」を待たず、前例が少ない今のうちに挑戦して下地を作る先行者の姿勢が重要。
- AIが人の仕事を代替する先に、瞑想や人との繋がりを重んじるスピリチュアル的な流れが強まるという展望。
