嘘だらけの世の中と、変わり始めた空気
話の出発点は、「この世の中はもう嘘ばっかりだ」という体感です。テレビなどの既存メディアはもちろん、ウェブメディアのランキングもその一例として挙げられます。企業から金をもらって順位を並べたり、Googleのアルゴリズムをハックして上位に居座ったり。本当に信頼できる情報というより、お金やさまざまな要因が絡んで情報が世に出てきた、という見方です。
しかし最近は、Xの盛り上がりやテレビの崩壊感、発信者たちの様子を見ていると「どうやら世界は変わりそうだ」と感じるといいます。AI FREAK自身は8年ほど前からYouTubeで「世の中っておかしいよな」「真面目な人が報われない世界線だよな」という発信をしていたそうで(今はほとんど非公開)、自分のスタンスに世間の雰囲気がマッチしてきた実感があると語ります。
本音を言う人が目立ち始めた例として挙げられたのが、お笑い分野の粗品お笑いコンビ・霜降り明星のツッコミ担当。歯に衣着せない発言や配信での毒舌で知られる。や長野文脈から、既存のお笑いの常識を破壊するような発信をしている人物として言及されている。です。「みんな面白くないのに面白いと言っている」ような空気に、多くの人が感じていた違和感を粗品が代弁してくれた、という捉え方です。
ここで重要なのは、「その分野でそれなりに経歴・歴史がある人」が本音を言うことに意味がある、という点です。お笑いと無関係な人間が同じことを言っても響かない。だからこそ、各分野の当事者が本音を言う流れがこれから増えるだろう、と予想しています。
なぜAI時代に本音の価値が高まるのか
本音の価値が高まる背景に、AIが深く関わっているといいます。ChatGPTOpenAIが開発した対話型AI。質問に対して自然な文章で回答を返す。2022年末の公開以降、爆発的に普及した。やGeminiGoogleが開発した対話型AI。ChatGPTと並ぶ代表的な生成AIサービスのひとつ。のようなAIに聞けば、何でも「正解チック」なことを答えてくれる。つまり、知識を得るために人間へ聞く必要が薄れてきているのです。
これまでは知識を持ち、それっぽいことを言える人が重宝され、仕事になっていました。しかし、体験していないのに知識だけでそれっぽく話す人は、これからどんどん淘汰されていくと見ています。
知識だけで、体験していないのにそれっぽく話す人。AIで代替できてしまう。
自分の体験に基づく本音を発信できる人。AIには言えない領域を持つ。
形式やテンプレートに沿った発信は、続けやすく王道の流れではあります。AI FREAK自身も本チャンネルは完全にテンプレート・定型文で運用しているそうです。しかしそういう「AIでいいじゃん」という領域が増えていく中で残るのは、正解・不正解ではない、心の中から出る100%ピュアな思いを発信できる人だ、と語ります。
キャラ化・取り繕いが生きづらくなる理由
本音で生きている人の例として、ビジネス寄りでは箕輪さん箕輪厚介。編集者として数々のヒット書籍を手がけたことで知られる人物。、キングコングの西野さん西野亮廣。お笑いコンビ・キングコングのメンバーで、絵本作家・実業家としても活動。、前澤さん前澤友作。ZOZOの創業者で、SNSでの発信や大規模なお金配りなどで話題を集めた実業家。らの名前が挙がりました。世間にどう思われようが本音を言う人たちは、普段から嘘をついていないため、何かアクシデントが起きても評判が落ちにくい、という指摘です。
逆に、取り繕ってキャラクターを演じている人は、アクシデントが起きると激しく叩かれやすい。例として渡部渡部建。お笑いコンビ・アンジャッシュのメンバー。真面目・スマートなイメージからの落差で大きく報じられた経緯がある。のケースや、無理のあるキャラを続けているように見えるやす子明るく元気なキャラクターで人気の芸人。本エピソードでは「元々しんどいキャラを続けるのは大変では」という文脈で言及されている。が挙げられました。
普段のキャラと本性のギャップで激しく叩かれる。積み上げた評判が一気に崩れる。
普段から嘘をついていないので、落差が小さく評判が落ちにくい。
加えて、問題が起きたら全員で総叩きするという世間の傾向も相まって、自分を偽りキャラ化してブランディングする人はどんどん生きづらくなる、と分析します。これは有名人に限らず、Xなどで発信している一般人も同じだといいます。
嘘で一時的にお金やフォロワーを集めることはまだ可能かもしれません。しかし、そうやって集めたものは、何か違うことが起きた時にすぐ去っていく。だからこそ「先々自分が苦しまないために、元々本音で生きていた方がいい」という結論に至ります。
ビジネス系コンテンツへの違和感
ここで語られるのが、ビジネス系インフルエンサーや、令和の虎起業志望者が事業計画を投資家(虎)にプレゼンし、出資の可否を判断してもらうYouTube系コンテンツ。緊張感のあるやり取りが人気。、リアルバリュー文脈から、ビジネス系の「喧嘩コンテンツ」的な番組・企画として言及されているもの。といった「喧嘩コンテンツ」への率直な違和感です。「見てらんない」「くだらなすぎる」と本音を隠しません。
それがショーであり、そう演出すれば視聴率が取れるから成立していることは理解しているといいます。ある種ピエロとしての演出だとわかったうえで、なお「くだらねえしダサいし、絡みたくない人が多すぎる」と感じる、という話です。
世界を見たら、ロボットがどうとかAIがどうとか、次元の違うことをやっている。この大人たち大丈夫?と思っちゃう。
もちろん個人単位では「かっこいい」と思える人もいると断りつつ、全体の雰囲気に対しては「良くないそれ?」という感覚を持っているといいます。そして、自分と同じように「あのノリはもういいよ」と感じている人は結構いるはずだ、とも。ただ、そういう人はわざわざ声を上げず「どうでもいいからいいや」で終わってしまう。だからこそ違和感を持つ人ばかりが目立ってしまう、と見立てています。
本音を言うことは「表明」である
こうした発信は「もっとイケてる大人がちゃんといてもいいのでは」という思いから来ています。かっこいい人ほど得てして目立っていない、という観察もあり、AI FREAK自身は「目立っていない人に惹かれる傾向がある」と語ります。こうして発信を続けていれば、いつかそういう人たちと巡り会えるかもしれない、という期待です。
本音を言えば嫌われるリスクはあります。しかし「嫌われてもどうでもいい」と言い切ります。誰かを嫌っているわけではなく、そう見えるという本音を言っているだけ。それが歪んで伝わって嫌われたとしても、心底どうでもいい。それより、本音を言ってもなお面白がってくれる人と絡めた方が人生は豊かだ、という価値観が示されます。
「本音が大事とはこういうことだと思う」という一言に、この回の芯が集約されています。
本音を言う練習のすすめ
締めくくりは、リスナーへの実践的な提案です。社会人は本音を押し殺さないと生きていけない面がある、と認めつつ(本音100%で上司や後輩にぶつかるのはめんどくさい、というのも本音)、それでも少しずつ本音を言える練習をした方がいい、と勧めます。学校でも同様に、本音を押し殺す機会は多いはずだからです。
AI FREAK自身も、noteが100%本音で書けているかというとそうではない部分があると認めており、これは自分にも言い聞かせている話だと繰り返します。そして最後は、ここまで聞いてくれた「変態」なリスナーに向けて、「何言ってるかわからない」でも「褒め」でも「貶し」でもいいから、本音を言う練習としてコメントしてほしい、と呼びかけて終わります。
まとめ
この回は、AIによって"それっぽい情報"の価値が下がっていく時代に、何が人の心を動かすのかを本音ベースで語った内容でした。知識だけの発信はAIに代替され、体験に裏打ちされた本音を言える人が残る。そして取り繕いやキャラ化は、いざという時に自分を苦しめる——という一貫した見立てが示されました。
結論はシンプルです。先々苦しまないためにも、少しずつでいいから本音を言う練習をしよう。それは他人のためではなく、自分の人生を豊かにするための選択だ、というメッセージです。
- AIが「正解チック」な答えを返せる時代、知識だけで体験のない発信は淘汰されていく。
- 残るのは、自分の体験に基づく100%ピュアな本音を発信できる人。
- 取り繕いやキャラ化は、アクシデント時に評判が崩れやすく、生きづらくなる。
- 嘘で集めたお金やフォロワーは、何かあればすぐに去っていく。
- 嫌われるリスクより、本音を面白がってくれる人と繋がる方が人生は豊か。
- いきなり100%でなくていい。少しずつ本音を言う練習を積み重ねよう。
