📝 エピソード概要
本エピソードでは、サイバーエージェント社長の藤田晋氏が、自身の人生の転機と、現在の会社の競争力の源泉である組織文化の誕生秘話を詳細に語ります。麻雀と競馬に明け暮れた大学時代から、あるアルバイト経験を経て起業家精神を再燃させた経緯が明らかにされます。特に、いかにして「優秀な人材」を引きつけ、その結果生まれた「キラキラでギラギラな」文化が、会社の急成長と内製化戦略を支えてきたのかが解説されています。
🎯 主要なトピック
- 社長を志す初期衝動: 高校時代、ミュージシャンとしての挫折をきっかけに、親友に「レコード会社を作ってデビューさせてやる」と宣言したことが、経営者を目指す原点となった。
- 退廃的な学生生活からの覚醒: 大学で麻雀と競馬に溺れ留年を経験。目標を失い暇でいることの辛さを痛感し、「何かすごい人になりたい」という思いを再認識した。
- 起業家精神の再燃: バーでのアルバイト中、先輩バーテンダーからの厳しい詰問によって、かつて抱いていた「社長になる」という夢を思い出し、行動を開始する決意を固めた。
- ベンチャー企業での実践経験: 青学向かいの広告代理店ベンチャーで飛び込み営業のアルバイトに従事。何度も断られる苦境を「これを諦めたら社長になれない」という信念で乗り切り、起業への確信を得た。
- サイバーエージェント設立の決断: インテリジェンス入社後、元アルバイト先の専務からの誘いと、宇野氏(インテリジェンス社長)からの「藤田が社長として起業しろ」という提案を比較し、後者を選び会社を設立した。
- 「キラキラ」文化を築く採用戦略: 優秀な人材を集めるため、人気の高い「広告・メディア」業種を選択し、派手好きな若者が集まるような見せ方を意識。これが「キラキラ」と称される文化の基盤となった。
- 内製化(ギラギラ)戦略への転換: Web 2.0時代に自社メディア事業の技術的な遅れを痛感。競争力を高めるため、2005年頃から社長主導で技術者を強化し、利益率向上と事業拡大に不可欠な内製文化を確立した。
💡 キーポイント
- 人生最大の転機は、麻雀漬けの日々から脱却し、夢に向かって何かをしろと問われた外部からの刺激だった。
- 創業初期の積極的なメディア露出は、批判リスクよりも採用と上場(26歳での達成)におけるリターンが遥かに大きかったという判断があった。
- サイバーエージェントの競争力の源泉は、事業内容そのものよりも、優秀で意欲の高い人材を採用し、彼らが最大限力を発揮できる仕組みを構築することに最初から注力した点にある。
- 「キラキラ」なイメージは、優秀な人材(性格が良く仕事ができる者)を惹きつけるための「業種の選択」と「見せ方」の結果であり、内実を伴う「ギラギラ」とした努力によって支えられている。

