📝 エピソード概要
本エピソードでは、フーディー(食通)の浜田岳文氏が、食に対する深いこだわりと、自身の人生観について語ります。ハマりやすい性格が「食」への飽くなき探求心につながっていること、食文化の重要性と、それを守り育てるための次世代シェフ支援の必要性を熱く訴えます。
特に、単なる「豪華主義」に流れず、技術と思考が込められたガストロノミー(美食術)の未来のために、自己犠牲もいとわない覚悟を持つフーディーの生き様と貢献がハイライトされています。
🎯 主要なトピック
- 食への飽くなき探求心: 幼少期からの音楽や読書、スキューバなど、ハマりやすい性格が、大学時代から続く食への深い関心につながっており、特にレストランでの食事(外食)をインタラクティブなものとして捉えているため飽きることがない。
- 食のレイヤーとガストロノミーの重要性: 食には栄養補給としての側面だけでなく、文化としての側面があり、これらは混同されがちだが、レイヤー(階層)を分けて考えるべきである。トップティアの食文化(ガストロノミー)の向上が、日常食の技術や質を高めることに繋がる。
- 日本の予約困難店の背景と特殊性: 日本の高級店はキャパシティ(席数)が小さいため予約困難になりやすい。また、日本のレストランはヨーロッパと異なり「パブリックな場」ではなく「プライベートな場(家への招き入れ)」という位置づけが強く、出禁などの文化が生まれやすい。
- 次世代シェフへの投資と食文化の維持: 浜田氏は80歳になっても美味しいものを食べ続けられるように、若手シェフを積極的に支援している。その目的は、ただ豪華なだけでなく、技術と文化が詰まった料理が評価され、後世に残るようにするためである。
- フーディーとしての覚悟とAI活用: 浜田氏は、世界中を旅するフーディーの生活を続けるため、結婚や家族を持たない覚悟を持つ。また、AIを活用し、独自の世界観を持つ中国のレストラン情報を収集したり、料理の伝統文化を分析させたりするなど、最新技術も積極的に取り入れている。
- デスティネーションレストランへの貢献: 地方の優れたレストランを表彰するアワードに携わり、地方店同士のネットワーク構築や、震災時のチャリティ活動を間接的に生み出したことを自身の最大の貢献(トラックレコード)として挙げている。
💡 キーポイント
- 「食に関わらない人間は存在しない」からこそ、食に関する議論では、栄養補給と文化という「レイヤーの違い」を意識することが重要である。
- 予約困難店が多いのは、日本の高級店がパブリックな場ではなく、シェフの私的な空間に近い形で運営されている特殊性も影響している。
- 浜田氏が若いシェフを支援するのは、「自分の私利私欲のため、年を取っても美味しいものを食べ続けるため」という明確かつ率直な動機がある。
- 豪華な食材に頼る「豪華主義」が主流になると、技術や文化が評価されなくなり、結果的に食文化が衰退してしまうという危機感を抱いている。
- 人生を振り返り、「明日死ぬと言われても、しょうがないと思えるくらい満足している」と語るほど、没頭できるものを見つけた人生に大きな充実を感じている。

