📝 エピソード概要
ミダスキャピタル代表の吉村英毅氏との対談後半。吉村氏の特異な就職活動での「全滅」経験から、彼が重視する「仲間」との強固な関係性の構築法が語られます。
本エピソードでは、業種業態の異なる複数の会社を束ねるミダスキャピタルのユニークな経営構造が詳細に解説されています。管理ではなく「ビジョン共有」と「相互扶助」を核とし、持株会社は非上場、子会社を上場させることで、人材を引きつけ大規模な目標達成を目指すという、構造的に合理的な新しい企業群の設計思想が明らかになります。
🎯 主要なトピック
- 特異な就職活動での全滅: 東大在学中に年商10億の会社を経営しつつ就活を行うも、自信過剰な姿勢が原因で適性試験や面接で大手企業に全て落ちた(全滅した)経験を語る。
- ミダスにおける「仲間」と相互扶助: 会社の幹部メンバーの多くはリファラル(紹介)で繋がり、仕事だけでなくプライベートでも深く交流する「仲間」として活動。業種を超えた経営陣同士が専門分野で相互に助け合う体制を構築している。
- LP出資による結束力強化: 幹部メンバー全員がミダスファンドにLP出資者として参画することで、横の会社の成功が自身の経済的リターンに直結し、グループ全体の結束力と協力体制を強めている。
- ビジョン共有型企業群の合理的構造: ミダス自体は上場せず、投資先企業(子会社)を上場させる仕組みにより、コンロマレットディスカウントを回避。適切なエクイティ報酬を設定でき、優秀な人材を引きつける構造的な合理性を実現している。
- エアトリ時代の組織変革の教訓: エアトリ経営時、幹部採用の失敗を経験した後、年俸やSOの上限を取っ払ってトップレベルのハイパフォーマーを採用したことが、組織活性化と事業成功の鍵となった。この教訓がミダスでの徹底したリファラル採用と人材戦略に活かされている。
💡 キーポイント
- ミダスキャピタルは、転売を繰り返す通常のPEファンドや、コンロマレットディスカウントに悩む親子上場企業とは一線を画す「ビジョン共感型の新しい企業群」である。
- 数十兆円規模のビジネススケールを目指すために、「傑出した人の結集」「中長期目線での投資経営」「マックスベット」の3点が必須条件だと構造的に分析している。
- 企業群の推進力は、役職的な繋がりではなく、経営陣同士の深い相互扶助と、同じファンドに出資する「同志的結合」によって維持されている。
- エアトリ時代を通して得た最大の学びは、「どんなビジネスもどんなメンバーでボード(経営陣)を組めるかがほぼ全て」であり、現在の徹底した人材へのコミットメントに繋がった。
- 上場は、単に資金繰りから解放されるだけでなく、組織全体に「思った以上にすごくいい景色」を見せるための重要なステップであった。

