📝 エピソード概要
本エピソードでは、フーディーとして独立した浜田岳文氏が、いかにして食の世界を主軸としたキャリアを築いたか、その転機と独自の哲学について語られます。金融業界から飛び出し、貯金を切り崩しながら世界中のレストランを巡る生活を経て、食の知見を活かしたコンサルティング業務や自治体との協業へと繋がるまでの道のりを紹介。
また、氏の提唱する「美食の教養」(ガストロノミー)の概念を解説し、単なる味覚を超えた、文化・歴史・背景までを含めた食の楽しみ方を提示します。特に日本の地方都市、特に静岡の食文化が熱い理由について、具体的な事例を交えて深く掘り下げています。
🎯 主要なトピック
- 金融業界からフーディーとして独立した経緯: 好奇心の赴くままに食と旅に時間を費やしたいという思いから独立。当初は収入ゼロで、貯金を切り崩す精神的に厳しい時期を過ごしたものの、その知的好奇心を満たすための探求を続けた。
- 食の知見を活かした仕事への転換: 世界中のレストランを巡りSNS等で情報を発信していたところ、ホテルグループのアドバイザーや、元金融経験が活きるコンサルティング案件を獲得し、生活が安定し始める。
- 地方の食文化振興への貢献: ジャパンタイムズと共同で、地方の優れたレストランに焦点を当てたアワード「デスティネーションレストラン」を設立。日本の地方の食の魅力を高める活動をライフワークとしている。
- 「美食の教養」とガストロノミーの定義: 著書『美食の教養』を通じ、美食とは単なる味覚ではなく、食と文化が関わる領域(ガストロノミー)として、料理人の思考や食材の背景、歴史も含めて鑑賞することだと説く。
- 熱い日本の地方都市:静岡の事例: 静岡が今、食の分野で注目されている理由として、卸業者「サスエ前田魚店」を中心とした、漁師・魚屋・料理人の協力体制が挙げられ、極めて高い鮮度と品質の魚が提供されている現状を紹介。
💡 キーポイント
- 独立当初は目処が全く立たない状況で、貯金が減っていくことによる精神的な辛さが大きかったが、行動の原動力は食欲ではなく「知的好奇心」だった。
- 浜田氏の仕事は、フーディーとしての知見と、元々持っていた金融・コンサルティングの経験が組み合わさることで成立している。
- ガストロノミーとは、音楽や芸術の鑑賞と同様に、料理を構成する要素(生産、技術、歴史)を分析的に理解することで、より深く楽しめるという考え方である。
- 地方創生の一環として、自治体に対しインバウンド誘致と地域産品の輸出という二つの方向性で食に関するアドバイスを行っている。
- 静岡の食のレベル向上の鍵は、サスエ前田魚店が10年以上かけて構築した、魚の処理から流通までを劇的に改善するサプライチェーンにある。

