3回目のカンボジア、英語で用が足せた理由
ukさんは先々週、3回目となるカンボジアへ行ってきたと話します。去年は井戸掘り体験をした村を再訪するなど、観光というより現地の人との交流が中心のツアーだったそうです。
カンボジアの言葉はほとんどわからないため、ホテルやマッサージ店などでのやりとりは基本的に英語だったといいます。
今回は奥さんと二人での旅で、ukさんが「できる側」だった点が大きかったようです。
今回は嫁と二人で行ったんで、僕ができる側。いや、このシチュエーションちょっといいなって思いました。
自分よりできない人しかいないから、何も言われないだろう。その安心感が、話すハードルを下げたと振り返ります。
翻訳アプリより「予習」、そして相手が待ってくれること
ukさんは基本的に翻訳アプリを使わないそうですが、その場で入力する代わりに、使いそうなフレーズを事前に調べて短期記憶に入れておく工夫をしたといいます。
空港の荷物検査、マッサージの受付、お土産の会計など、場面ごとに必要な表現はある程度予測できます。それを事前に「予習」しておくことが心構えとして大事だと話します。
それをその場でやるんじゃなくて、事前に調べて短期記憶としてインストールしていくみたいなのめっちゃ大事やなと。
コバさんは、前回ukさんが香港旅行で英語がわからず悔しい思いをした話を思い出します。今回はそのストレスが明らかに減っているのではと問いかけます。
前回よりストレスが減って、比較的やりたいことが達成できたということ?
ukさんは、英語力が飛躍的に伸びたわけではないと答えます。香港では店員が温かく聞いてくれなかったのに対し、カンボジアではニコニコしながら待ってくれる。それでもう一段メンタルブロックが外せた、というのが実感だそうです。
この一年、英語の勉強はほぼゼロだったといいます。それでも用が足せたのは、番組を通じて気持ちがほぐれたことが大きいのではと3人は話します。
ちゃんと語の湯でほぐれる効果が出ていると。
喋れる人がいると、なぜ話せなくなるのか
なっちさんは、英語ができない人を旅行に連れて行き、メンタルブロックを外させるビジネスが成り立つのでは、と冗談まじりに提案します。喋れる人がいると、つい頼ってしまうからです。
ukさんも、発音がわかる人にどう思われるかが気になって話しにくくなる、と同意します。
コバさんは、自分より英語が上手な人の前で話す気まずさについて、実は相手はかなり許容しているはずだと語ります。
英語喋れる人たちは、自分もそういう時期があって、一生懸命やってきた中、できない経験も大事だから、俺がガチャガチャで喋ってるのをほっといてくれてるんだろうなって俺いつも思ってて。
自分も苦労を知っているからこそ、むしろ「頑張ってるな」と見えている。そう考えると恐れる必要はない、というわけです。
一方でなっちさんは、韓国語で自分が一番下手な状況でも誰も指摘してこなかった経験を挙げ、萎縮せずに済むありがたさを語ります。
ただし、間違いは直してほしいという気持ちもあると言います。意図は伝わっても、もっと自然な言い方があるはず、という場面で遠慮なく指摘してくれる関係も欲しいそうです。
東南アジアで英語を学ぶ理にかなった理由
コバさんは、相手がニコニコして待ってくれることの効果は非常に大きいと強調します。ukさんは、東南アジアに英語を学びに行くのは理にかなっていると話します。
カナダに行ったときは、店員がやや冷たく感じられたといいます。カンボジアと比べると「何言ってるの?」という空気を感じることもあったそうです。
コバさんは、当たり外れが大きい理由を、喋れない外国人の相手はレジ係の仕事の範疇から少し外れるからではないかと解釈します。
三十万円で村が変わる、井戸掘り体験
話は、井戸を掘った村を一年後に再訪した体験に及びます。水のインフラが生まれたことで、家畜が増えたり、水くみが不要になって子供が学校に通えたりと、環境が変わっていたそうです。
その井戸は寄付金でつくられ、費用は三十万円ほどだといいます。コバさんは、意外に手の届く範囲で人の生活を変えられることに驚いたと話します。
意外に手が届く範囲で、なんかそんなに人の生活変えられるのかみたいな。
ukさんによると、井戸はどこに必要かの調査から入るそうです。一軒に井戸ができれば近隣の人も水を汲みに来るため、その家庭だけでなく地域全体が助かるといいます。
村ではレストランに出てこない家庭料理も味わえたそうです。大きなナマズに香草を詰めて蒸し焼きにし、ライム胡椒という黒い調味料をつけて食べる料理が印象的だったと語られました。
英語のTはなぜ消えるのか
ここからネタトークへ。コバさんが挙げたのは「Tの発音が難しい」という話です。英語のTは、日本人にとって鬼門だといいます。
たとえば little は「リル」に近く、get out は「ゲラウト」のようにら行っぽくなります。この感覚はコバさんもだいぶつかめてきたそうです。
ところが、そのTがDのように聞こえることもあります。totally は「トードリー」、発音記号でもDで書かれていると話します。
もう、それTじゃねえよねと思って。発音記号もやっぱりDで書いてあるんですよ。トードリー。やっぱそうなんだと思って。
極めつけは mountain で、頻繁に「マウン」のようにTが消えるといいます。curtain も「カーン」に近く、Tが一瞬詰まった感で残るだけだと語られます。
さらに often をめぐるやりとりも紹介されます。コバさんは、はっきり「オフトゥン」と言う人がいるのをブリティッシュとアメリカンの違いだと思っていたそうです。
しかし友人に尋ねると、それは方言差ではなく、often のTをドロップしているだけだと言われたといいます。辞書にも両方の発音が載っており、地域差とは限らないそうです。
話は subtle にも及びます。Bを読まず「サトゥル」ではなく「サトル」に近い音になるなど、Tまわりの変化は例外が多いとまとめられました。
ukさんは、ブリティッシュはウォーターをちゃんとTで発音しがちで、アメリカンでは「ウォーラー」になりやすいという話を思い出します。
韓国語にもあるTの罠と、表記と発音のズレ
なっちさんは、韓国語にも似た現象があると切り出します。これもTが鬼門なのだといいます。
母音がつくとSの音になる文字でも、パッチムとして音節末に来るとTのように発音される、という仕組みだそうです。SとTは、音を出す直前まではほぼ同じ口の形だからだと説明されます。
さらに、外来語のロボットにあたる robot に助詞がつくと「ロボッチ」のように、tabletにあたる語では「テブレッチ」のように変化するといいます。表記はSなのにTっぽく発音され、母音がつくとSやDが顔を出す、という現象です。
文字的にはSが書いてあるのに、Tっぽい発音だし、後ろに母音がくっつくとSが出てくるしみたいな現象があったりとか。
なっちさんは、理屈はあるものの覚えていないと言い、印象で身につける方が実は早いのではと話します。今では聞いて推測できるようにはなったそうです。
この話を通じてなっちさんが感じたのは、日本語は発音に合わせて表記を変える言語だということです。「ここから」を「こっから」とそのまま書けるのは日本語ならではだと指摘します。
それが表記に現れるのが当たり前の我々日本人としては、書いてあることと違うように発音するっていうのを受け入れるのがちょっと難しいみたいな。
英語でも little を「lil」、love を「luv」と書くようなくずした表記はあるものの、かなりインフォーマルな場面に限られるといいます。韓国語でも挨拶の綴りをくずすことはあるそうです。
話は回文にも広がります。韓国語の回文は文字単位でひっくり返すこと、韓国ドラマの主人公ウ・ヨンウが「下から読んでもウ・ヨンウ」と自己紹介する場面などが紹介され、発音の奥深さで盛り上がったところで回は締めくくられました。
まとめ
カンボジア旅行から英語や韓国語の発音まで、話題は移り変わりましたが、共通していたのは「語学の壁は技術よりメンタルや環境に左右される」という視点でした。表記と発音のズレをどう受け止めるかも、日本語話者ならではの気づきとして語られました。
- 語学の上達以上に、相手が待ってくれる環境とメンタルブロックの解消が「話せた」を左右する
- 翻訳アプリに頼らず、場面ごとの表現を事前に予習しておく心構えが役立つ
- 喋れる人は苦労を知っているからこそ、たどたどしい英語もむしろ許容してくれている
- 英語のTは little や totally、mountain のように消えたりDやら行に変化したりと例外が多い
- 韓国語も表記と発音がズレやすく、日本語のように綴りを発音に合わせない言語では受け入れに戸惑いやすい
