3人そろって懺悔から始まる回
この回は、なぜか3人とも「懺悔」から始まります。
ukは先週のHSKの試験に行かなかったことを打ち明けます。
理由はモチベーションの低さもありますが、決め手は夏の暑さだったと話します。
これちょっと外出ていい暑さじゃないかもしれんと思って。
受験料も安くないため迷ったものの、当日の判断としてメリットよりリスクが上回ったと振り返ります。
リターンよりリスクが上回ったなって。はぁってなりました。
続くコバは、収録直前に何度も寝坊してしまったと謝ります。
子どもの終業式の日程で家族全体が夏休み気分だったこと、そして翌日のスケジュールを確認せずに寝てしまう癖が原因だと話します。
明日ゆっくり寝れるぞっていう時に大体こうなってる。次の日のスケジュールを確認してないから。
なっちはその因果関係を鋭く指摘します。趣味だからこそ余裕のある日に収録を入れ、結果として寝坊につながるという構図です。
多言語先輩パクチーさんのお便り
最初のお便りは、パクチーさんから。冒頭からスペイン語、ヒンディー語、中国語、韓国語など、いろんな言葉で挨拶が書かれています。
パクチーさんは今年3月まで3年間インドのデリーに住み、公用語のひとつであるヒンディー語を学んでいたそうです。
韓国ドラマ好きから韓国語も趣味で触れ、インドで出会った各国の友達の言語にも触れてきた、まさに多言語の先輩です。
3人は「先人の領域に踏み込んだ」と受け止めます。
先人の領域に土足でどころか裸に裸足で突っ込んでいくという。ここお湯ですよねみたいな。
お便りでは、多言語コミュニティ「ヒッポファミリークラブ」も紹介されました。実はなっちはそのメンバーです。
なっちは、この団体を「言語の自然習得の実験をする団体」と説明します。
響きは怪しいけど。
赤ちゃんが母語を覚える過程のように、まず音を聞いて聞いて、真似して、反応を見ながら少しずつ意味を掴んでいく学び方だと言います。
大人がやるような、単語や文字をパーツから組み上げる勉強とは対照的な方法です。
単語の意味や文字の書き方を1つずつ覚え、組み合わせていく方法
曖昧な塊の音をとにかく聞き続け、真似と反応から少しずつ意味を明らかにしていく方法
なっちがこれまで積極的に話してこなかったのは、客観的に説明すると怪しく聞こえてしまうからだと明かします。
音源を聞くだけでその言葉が話せるようになりますみたいな。音源何万円ですみたいな。おいおいみたいな感じじゃん。
体験としては素晴らしいけれど言い出しにくい、という点で、ukは似た印象の活動を引き合いに出します。他人からのおすすめが来たことで、なっち自身も話しやすくなったようです。
そしてお便りの本題は、ヒンディー語のマンゴー表現でした。熟れていないマンゴーは「カッチャーアーム」、甘く熟れたマンゴーは「ミータアーム」だそうです。
これは以前扱ったテルグ語とは違う表現でした。ただ、日本語のように「熟れたマンゴー」と説明的に言っているだけかもしれない、という視点も出ます。
カタカナでネイティブ音を再現する「ベラベラブック」
次は山村達也さんからのお便り。「昔あったベラベラブックは理にかなってたんですかね」という内容です。
なっちが調べたところ、かつてのテレビ番組「スマステーション」内の英会話コーナー「ベラベラステーション」が本になったもので、香取慎吾方式の英語暗記本だといいます。
ukが見つけたブログ記事によると、まず口から出すことに焦点を当てた丸暗記スタイルの本のようです。
特徴は、英文の下に書かれたカタカナ表記でした。
カタカナ英語なんだけど、それっぽく聞こえるように、そのまま読めばネイティブに近い音になるように設計されているみたいな。
たとえば「I'll」を「アイル」ではなく小さい「ウ」を混ぜて書くなど、ネイティブっぽい音を再現する工夫がされているそうです。
コバは、そのカタカナ表記自体を作るのにも能力がいると指摘します。前回の「結局フレーズじゃん」という話ともつながる、と3人は面白がります。
学び方は人それぞれ、というせんちゃんのお便り
Xでは、ソフトウェアエンジニアのせんちゃんさんからお便りが届きました。
なっちが語っていた聞き取りのイメージが、一昔前の音声認識システムの中身とほぼ同じだ、という鋭い指摘です。
音響モデルがあって、単語辞書やって言語モデルの流れで変換してたということだそうです。
音波のデータを文字にし、単語辞書と照合し、言語モデルで整えるという流れです。人間が音を聞いて意味を理解する過程と、機械の処理に共通点があってもおかしくない、とukは話します。
そこから、学び方は人によって違うという話に広がります。エンジニアなら、人間がどう言語を認識しているかを考えるところから入るのではないか、とコバは推測します。
それぞれ認知特性とか好みみたいなものは学習の方法に反映されるよね。
なっちは、単語が指す範囲を分析するのが好きな人もいれば、それが全く助けにならない人もいると言います。
コバは自分は使い方やユースケースを重視するタイプだと話しつつ、学生時代に単語を何度も書いて覚えたことも意外と役立っていると認めます。
番組は理系男子3人の集まりなので偏りが出る、という話から、美術系や文学系、スポーツ系の人の学び方も聞きたいと呼びかけます。
なっちの新サービス「LangHop」
後半では、なっちが作った新しいウェブサービス「LangHop」が紹介されます。
なっちはこれを一言で「俺のDuolingo」と表現します。
通常の学習アプリのように1言語ずつ切り替えるのではなく、学びたい複数の言語をまとめて設定できるのが特徴です。
たとえば日本語話者が英語、韓国語、中国語、スペイン語を学ぶと設定すると、それらが混ざった状態で問題が出ます。
そのため、「カムサハムニダ」のペアが「ありがとう」ではなく「シェシェ」や「センキュー」になる、といった多言語横断の学びが生まれます。
現在はテスト中で、複数言語の設定など将来は有料にする予定の機能も無料で開放しているそうです。サイト上のフォームから簡単にフィードバックを送れると案内しています。
レベルは初級・中級・上級から選べ、旅行や食事、生活といった場面別の語彙も選べます。実際にアクセスしたukも面白いと反応します。
韓国語と日本語を混ぜる「ハンボノ」が面白い
最後は、なっちが紹介する「ハンボノ」の話です。
韓国語で韓国語を「ハングゴ」、日本語を「イルボノ」と言い、それを混ぜた言葉が「ハンボノ」だそうです。韓国語と日本語を混ぜて話すことを指します。
なぜ成立するかというと、語順が似ていて、対応する助詞があるなど、言語の構造がかなり近いからです。
主に語順が似ているとか、対応する助詞があるとか、その辺かなり言語の構造が似てるので、やりやすいのよね。
例として、「〜のように見える」を意味する韓国語「〜インガバヨ」と日本語をつなげる形が挙がります。
「うまいんガバヨ」で「うまそうですけどね」、「できるんガバヨ」で「できそうですけどね」という具合です。
コバは「覚えやすそう」「韓国語が身近に感じてきた」と盛り上がります。
ハンボノは、面白がってやる人もいれば、学習中にわからない単語を母語で補うために自然に混ざることもあるそうです。
日本語にしかない感じを出したいので、日本語でそこだけ言うみたいな。お疲れ様無理だみたいな。
聞く側も言語の脳のスイッチを大きく切り替えずに理解できるのは、やはり文法が似ているからだといいます。
英語で同じことをやろうとすると不自然になる、とコバは実演します。
イエスタデイはワイフとトリップしてホットスプリングビジットしたぜみたいな。
どちらの言語で言っているかわからず、解釈に揺れが生まれるのもハンボノの面白いところだ、となっちは話します。
すごい悪口言われたみたいに聞こえても、今の韓国語だからみたいな。ごめんごめん、そういう意味じゃなくて。
面白い例が貯まったら「ハンボノ回」をやろう、という展望で番組は締めくくられます。
まとめ
この回は、リスナーのお便りを入り口に、多言語コミュニティ、カタカナ英語の暗記本、音声認識と学び方の個性、そして韓国語と日本語を混ぜる「ハンボノ」まで、学び方の多様さを楽しむ内容でした。
- 多言語の先輩パクチーさんのお便りから、音を聞いて習得する「ヒッポファミリークラブ」が紹介された
- 「ベラベラブック」は、カタカナでネイティブ音を再現する丸暗記スタイルの英語本だった
- 学習の方法には、その人の認知特性や好み、職業的な視点が反映される
- なっちの新サービス「LangHop」は、複数言語をまとめて学べる横断型の学習サービス
- 韓国語と日本語は構造が近く、混ぜて話す「ハンボノ」が学びのきっかけになりうる
