今回は、ハマナカ、どてらい、えにしの3人で、再び恐怖の遊び「カタルタ」に挑戦。
接続詞や副詞が書かれたカードをめくりながら会話を続ける第一部では、最近読んだ本の話から、深夜特急、徒歩旅行、サイボーグ化、紙の本と電子書籍、ARグラス、クラウド、災害時のアナログ論まで話が転がっていく。
便利なのは電子。
でも、手に取れる紙には紙の強さがある。
後半はストーリーテリング版カタルタ。
密林で目覚めた男、しゃべる狼、江戸時代っぽい船長、骸骨の船長室、丸い島と四角い島、裏切り者ジョニー、そして火山の中に眠る太陽。
果たして紙は残るのか。
太陽は誰のものなのか。
今日もお聴き流しください。
【目次】
- 00:00:00 恐怖の遊び、カタルタ再び
- 00:02:14 深夜特急か、近場の旅か
- 00:04:06 サイボーグ化する身体と、紙の本の行方
- 00:10:00 紙派か電子派か、アナログ媒体の逆襲
- 00:16:12 ストーリーテリングの反省とウミガメ封印
- 00:19:12 密林、狼、女の子、そして海へ
- 00:25:13 骸骨船長と、丸い島・四角い島
- 00:29:41 親友ジョニーと、火山に眠る太陽
- 00:36:27 船長の正義と、太陽創世記
- 00:40:00 ストーリーテリング反省会
【要約】
- 00:00:00 恐怖の遊び、カタルタ再び
今回はハマナカ、どてらい、えにしの3人でカタルタに挑戦。接続詞や副詞のカードをめくり、出た言葉を使って会話を続けていく恐ろしい遊びである。前回のオレライブラリ交換会を受け、最初のお題は「最近読んだ本や雑誌、本にまつわること」。本と旅とメディアの話が転がり始める。
- 00:02:14 深夜特急か、近場の旅か
えにしが挙げるのは沢木耕太郎『深夜特急』。シベリア鉄道への憧れ、夜行列車の減少、近場の旅のすすめへ話は広がる。どてらいは日帰りで近場から見ていく旅をすすめるが、なぜか徒歩旅行の方向へ。本から旅へ、旅から移動手段へ、会話はカタルタらしく横滑りする。
- 00:04:06 サイボーグ化する身体と、紙の本の行方
ハマナカは、運動するには足をロボット化した方がいいのではないかと語り出す。身体のデバイス化、脳へのチップ、本を頭に直接注入する未来。だが、ついさっきまで話していたのは超アナログな紙の本だった。体がサイボーグ化したら、紙の本は残るのか。紙か電子か、思わぬ思想討論が始まる。
- 00:10:00 紙派か電子派か、アナログ媒体の逆襲
紙は電力を必要とせず、手に取れば読める。災害時にも強い。一方で、ARグラスやクラウド、電子書籍の便利さも魅力的だが、電池やサービスに支えられている。紙も火や水に弱い。議論はぐるぐる巡り、最終的に「アナログを廃止したら、この収録すら成立しない」というブーメランへ。
- 00:16:12 ストーリーテリングの反省とウミガメ封印
第一部を終え、3人はストーリーテリング版へ。前回は白い部屋、忍者、ウミガメ、宇宙、ロシアが飛び散った。今回はきちんとひとつの物語を作りたい。どてらいは困るとすぐウミガメを召喚しがちなため、今回はウミガメを封印。反省を胸に、即興物語が始まる。
- 00:19:12 密林、狼、女の子、そして海へ
物語は満天の星空の下、密林で目覚めた主人公から始まる。手にはスマートフォン。記憶はない。そこへ現れたのは、しゃべる巨大な白い狼。狼の背には女の子が乗っている。森を抜けると目の前には大海原。密林だと思っていた場所は、防風林だったのかもしれない。
- 00:25:13 骸骨船長と、丸い島・四角い島
海の向こうから、江戸時代っぽい船長が現れる。船長は主人公に「挑戦しろ」と告げ、船に乗るよう促す。数日後、船長室を開けるとそこにいたのは骸骨。この船はあっちの世界へ向かう船なのか。やがて船長は、丸い島と四角い島のどちらかを選べと迫る。戻る道はない。
- 00:29:41 親友ジョニーと、火山に眠る太陽
丸い島で主人公は、かつての親友ジョニーと再会する。ジョニーは「アリとケンは死んだ」と語るが、主人公は違和感を覚える。島の奥からは「この島に入るな」という声。火山の洞窟の奥には、マグマの上に浮く炎の塊があった。ジョニーは言う。「あれは太陽さ」。親友か、正義か、主人公の心が揺れる。
- 00:36:27 船長の正義と、太陽創世記
主人公は気づく。冷静に考えると、俺はジョニーのことが嫌いだった。野心が強く、信用ならない男。そこへ骸骨となった船長が立ちはだかる。太陽の光に焼かれ、肉体を失っても、船長の胸には正義が残っていた。火山に眠る太陽、丸い島と四角い島、森の狼。物語は神話めいた終幕へ向かう。
- 00:40:00 ストーリーテリング反省会
前回よりも、舞台の移動や登場人物の動きが機能した感触がある。密林から海へ、船から島へ、火山の洞窟へ。場面が移ることで物語に進行感が生まれた。一方で、狼、女の子、四角い島など未回収の要素も多い。えにしは場を作り、どてらいが人を動かし、ハマナカが構造を固める。カタルタの道はまだ続く。
【漠然なる気付き】
- 紙と電子のどちらが優れているかではなく、媒体にはそれぞれ得意な場面がある。
- アナログを軽視すると、意外なところで足元をすくわれる。カタルタ自体が紙のカードで成立している。
- 便利な読書の未来を考えるほど、紙の本の手触りや独立性が強く見えてくる。
- ストーリーテリング版カタルタは、場面転換があると一気に物語らしくなる。
- どてらいはウミガメを封印しても、謎の神話性を持ち込む。
- えにしは場を作るのがうまく、ハマナカは混沌を構造へ引っ張る力が強い。
- 今回の「新約太陽創世記」は、即興なのに妙に神話っぽい。
- 第43回は、紙と電子の話から太陽の創世神話まで転がっていく、カタルタ回らしい混沌の回だった。
【本日の漠然マイスター】
- ハマナカ
紙折り人。DJやプログラミングもする。折り紙デザインスタジオ Kamiori-Studioを運営。漠然スタイルは「神降ろし」。
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- どてらい
物書き。空手やたこ焼き職人もする。主に雑誌『散歩の達人』で執筆、トンチキ企画担当。漠然スタイルは「イタコ」。
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- えにし
シェア型書店「えにしの本屋」店主。観光業にも携わり、歴史や人流に造詣が深い。漠然スタイルは「読書」。
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