中学生から届いた「毎日5回聞いています」
サイエントークの今回の放送は、届いたおたよりを紹介する回です。前回は紹介が1年ほど遅れたこともあり、エマさんは「フレッシュなうちに話しましょう」と切り出します。
最初に紹介されたのは、中学1年生のたつさんからのおたよりです。
初めてお便りします。今は中学1年生で今年中2になるのですが、サイエントークは小学4年生の頃から毎日欠かさず聞いています。ですが、寝る時に聞くので1回では最後までいかず、同じエピソードを5回ぐらい聞いています。これからも頑張ってください。応援しています。グッズのTシャツを買ったのですが、身長が低いのでサイズが合いません。小さめも作ってくれると嬉しいです。
グッズのTシャツは現在ワンサイズしか販売されていません。レンさんは、サイズを調整できるサービスもあるので検討すると答えています。
エマさんは、番組の年月をリスナーの成長と重ねて振り返ります。サイエントークは2021年から約4年続いていますが、その4年は小学4年生が中学2年生になるほどの長さです。
私たちにとっての4年とさ、小学4年生にとっての4年ってさ、だいぶ違うよね。小4が中2になるわけだから。
小学4年生でサイエントークを聞き始める
中学1年生になり、今年中2に。毎日欠かさず聞き続けている
眠くなる声は強みか、「催眠術回」の誕生
寝る前にサイエントークを何度も聞くというリスナーは、たつさんに限らずどの年代にも多いといいます。二人の声のトーンが眠気を誘う、というコメントもたくさん届いているそうです。
エマさんが申し訳なさそうにすると、レンさんは、眠れるのは嫌な声ではない証拠だと受け止めます。
だって嫌な声だったら寝れなくない?
最近の数学のやつとかも催眠術かと思いましたっていうコメントもらったことあるけど。確かにな。
そこから、難しい内容が声質と相まって眠りを誘う回を「催眠術回」と呼ぼう、という流れになります。
一方でエマさんは、小中学生にどんな回が刺さっているのかが気になると話します。レンさんは、微分積分のような話は小学生には難しいかもしれないと応じます。
大人でも昔のことすぎて覚えてない人とかわかってない人とかもいるわけじゃん。で、サイエントーク聞いて、なんかこんな感じだって思い出しましたみたいな人もいるわけだから。
レンさんは、何もわからなくても楽しめる番組を目指していると改めて語っています。
ポッドキャストアワードへの投票と、ノーベル賞受賞者という目標
大阪・梅田で4月12日に開催されるポッドキャストシンポジウム2025の告知のあと、話題は3月16日に授賞式を控えたポッドキャストアワードに移ります。アワードに投票したという声も、おたよりでたくさん届いていました。
トップ20位以内に選ばれたっていう時は驚いたんですけど、こんなに実際にいたんだっていうのは。お便りをいただいて初めて、あ、やっぱりいたんだっていう気持ちになりますよね。
キクチさんからは「ultra今年もよろしくお願いします」という一言が添えられていました。番組の締めの挨拶「ウルトラフォー」に由来する「ultra」が副詞のように使われていることに、二人は笑っています。
ひげじいさんからは、ノーベル賞受賞者の話をこの番組で聞けることを期待している、というメッセージが届きました。レンさんにとって、ノーベル賞受賞者はわかりやすい例えにすぎないといいます。
ぜひこの研究成果をサイエントークで発表したいみたいな人が出てきたらいいなっていう気持ち。
安眠を妨げた効果音、どう変えた?
次に紹介されたのは、メイさんからの「人生で初めて番組にメールする」という切実なおたよりです。毎晩15分のタイマーをセットして聞きながら眠るのが日課だといいます。
お二人の声は本当に心地よく、途中でいつの間にか眠ってしまうので、毎日7、8分ほどしか進まないのですが、それでも全部聞いています。それで、今回のシーンが変わる際の効果音ですが、おそらくドラムが入っているのでしょうか。せっかく寝入りかけたところに叩き起こされる感じです。
あの効果音に変わってから、いつ叩き起こされるかと思って怖くなって聞けなくなってしまいましたので、無理でなければご考慮いただければ幸いです。
メイさんの要望は、シーン転換の音を、以前のページをめくるような優しい音に戻してほしいというものでした。レンさんは、今年に入ってからすでにページをめくる音に戻してあると答えています。
レンさんによると、効果音の選定にエマさんは一切関わっておらず、編集を担うレンさんのこだわりだったそうです。
話題が切り替える時にBGMを変えてるんですけど、その変わる際の冒頭の部分だけちょっと音を大きくして、で、そのままちょっと音が小さくなって喋り始めるみたいなタイプにしてたんですよ。
だから曲によってはその曲の冒頭にドラムが入ってたやつが多分あって、そこがちょっとボリュームが大きくなってたんで、叩き起こしちゃってたのかもしれない。
BGMの切り替え
話題が変わるたびにBGMを変更する
冒頭だけ音量を上げる
切り替え直後は大きく、その後小さくして話し始める
ドラム入りの曲
冒頭にドラムがある曲だと大きな音が響く
寝入りばなに覚醒
寝かけたリスナーを起こしてしまう
レンさんは「結構反省しました」と謝罪しました。エマさんは、こういう声が届いたからこそ気づけたと受け止めます。
これがなかったら、同じような人がさ、もう聞くのやめちゃったりして、ね、そういう可能性もあるから。
スイスから届いた、国際遠距離の先輩の言葉
続いては、スイス在住のネコのネネさんからのおたよりです。エマさんのロンドン行きにともなう遠距離の話を受け、国際機関に勤める立場から送られてきました。
過去にうまくいかなかったケースに共通パターンはあるかと考えたところ、住む環境が大きく変わった私の方がどんどん世界が広がり、価値観も変化してしまい、一方で相手方は変わらない中でうまくいかなくなったパターンが多いように思います。
お二人は共通の世界としてのサイエントークがある上に、レンさんもいろいろと新しい活動をされているようなので、はたから見ていて大丈夫なのではと、僭越ながら勝手に思っております。
移った側だけ世界が広がり価値観が変わり、相手は変わらない
共通の世界としてサイエントークがあり、レンさんも新しい活動をしている
ネネさんによると、国際機関には遠距離夫婦が大量にいて、いつ同じ国に住めるかわからないまま、子どもを抱えて片方がワンオペで暮らすケースもあるといいます。奥さんについていくために寿司職人に転職した夫の話も実在するそうです。
手紙は「きっと2年後なんとかなります」と締めくくられていました。二人は、遠距離夫婦の経験者からのコメントが多く、仲間がたくさんいると実感できたと振り返ります。
結構みんな(ロンドンに)行ってよかったみたいな感じだったからさ。それってすごい背中を押してもらえましたよね。
受験の日に聞いてくれた高専生の「推し」宣言
キャットアイオンさんは高専5年生で、化学と生物を専攻しています。大学編入試験の会場へ向かう途中、エピソード138の世界初の女性博士の回を聞いたそうです。
いつも聞いているから、平常心を保つために試験の日は聞こうと決めていたのですが、レンさんとエマさんに応援してもらってるような気がして元気が出ました。
私のように、お二人の知らないところで助けられている人がきっと他にもいます。これからも聞き続けます。お二人はずっと私の推しです。
このおたよりに、レンさんは「泣きそう」と言い、エマさんは実際に涙を浮かべていました。
これが収録されて今後世に出て、それが誰かに聞かれるわけじゃん。それがその誰かにとっての大切な瞬間であるかもしれないから、なんかそう思うとさ、ちゃんと喋らなきゃとか思いますよね。
いや、そうだよ。なんかもう元気ないとか言ってる場合じゃないよ。
レンさんは、ハイテンションは向いていないと認めつつ、安心感こそが二人の強みなのかもしれないと話します。エマさんは、それも継続してきたからこそだと続けました。
だからこそ、なんか日常に私たちがあって、で、それが安心感につながるっていうことなので、続けていきましょう。
二人は試験の結果をまた教えてほしいと呼びかけ、こうしたおたよりにはきちんと返していかなければ、と改めて感じたようです。
子どもと一緒にポッドキャストをしたい、という夢
タケオさんは、今年度から社会人大学院生として研究を始め、「研究者レン」というワードをきっかけに番組を聞き始めました。通勤や研究の合間に聞き、すっかり生活の一部になっているそうです。
ポッドキャストはテレビやラジオよりどこでも簡単に繰り返し聞けるので親近感が湧きやすく、またシーズン2のプロポーズあたりから聞き始めたのもあって、エマさんがロンドンに行かれると知った時は私も落ち込みました。
このくだりに、エマさんは「レン君の気持ちに入れ込んでますね」と笑い、レンさんは「だいぶ俺になってるな」と応じています。
結局、親の一番の役目は、子供が興味を持って自主的に勉強したいと思えるような環境を提供することなのかなと感じておりますが、サイエントークはそれにぴったりだなと感じています。
まずは私がサイエントークの内容をさらに噛み砕いて子供に還元していくところから始めて、いずれは直接聞いてもらいたいなと思ったりもしています。いずれは私も自分の子供と一緒にこんな感じで好奇心を刺激するポッドキャストをしてみたいなとも思ったりしています。
タケオさんの夢について、エマさんは数年後に実現したら熱いと話し、実現したらぜひコラボしたいと応じました。レンさんは「家族ぐるみの付き合い感すごくない?」と、ポッドキャストが生む縁の面白さを語っています。
ポッドキャストが増やした「話の引き出し」
レンさんは最近、ポッドキャストのおかげで飲み会の話題がとても増えたと感じているそうです。おたよりや、他のポッドキャスターとの交流がその源です。
知り合いの農家の人が言ってたんだけどさとかさ、もうありえない引き出しがいっぱいできてるのよ、自分に。
エマさんは、リスナーとして聞くだけでも話題は増えるけれど、実際に番組をやってコラボする機会があるからこそ、よりリアルに引き出しが増えると補足します。
レンさんの鉄板ネタは、関連番組サイエンマニアのピラミッド研究者の回です。何百年前かの感染症にかかって白い涙が出た研究者が、抗生物質だと思って飲んだ薬が、実は馬用だったという話です。
(白い涙の話は)絶対ウケるし。しかもあのオチまで完璧でさ。
リスナーのほうが内容を覚えている?
サイエントークの話題でも、時計に無駄に詳しくなるなどネタにできることがあるとレンさんは言います。一方エマさんは、内容をすぐ忘れてしまうので「復習回」をしようと提案しました。
エマさんによると、レンさんは収録前の調べもので1回、エマさんに話して2回、編集で3回、チェックで4回と、同じ内容に何度も触れています。
それでもレンさんは、寝落ちして何度も聞き直すリスナーのほうが、二人より内容を覚えているかもしれないと話します。
(寝落ちしてもう一回聞くリスナーの中には)多分俺より聞いてる人多分いると思うんだよね。
最後に二人は、応援されていることを強く実感したと感謝を述べました。3月16日のポッドキャストアワード授賞式はYouTubeライブで配信され、エマさんはロンドンから前日に帰国して駆けつける予定だと告知しています。
まとめ
今回のおたより回では、睡眠、通学、受験、子育て、遠距離と、さまざまな日常の中にサイエントークが寄り添っていることが伝わってきました。二人はその声を受け止め、効果音の改善や継続への思いにつなげています。
- 中学生から社会人大学院生まで、幅広いリスナーが生活の一部として番組を聞いている
- 寝入りを妨げたBGM冒頭の音量は、リスナーの指摘を受けてページをめくる音に戻された
- 受験の日に聞いたという高専生の手紙から、二人は「誰かの大切な瞬間」にいる責任を実感した
- ハイテンションではなく、継続から生まれる安心感が番組の強みだと二人は捉えている
- ポッドキャストを通じた縁が、レンさんの話の引き出しやリスナー親子の夢を広げている


