ゴールがないと「損」する、という切り口
今回のテーマは、ゴールや目標がないとやばい、という話です。
ただし、夢を持ちましょうというキラキラした話ではありません。
これは別に「夢を持ちましょう」みたいな話ってよりは、どちらかというと、ないと損するよみたいな話がしたいんですね。
やりたいことがない、こうなりたいというものがない人は、話していても結構いると考えられます。
その状態が結構もったいない、という話を軸に進んでいきます。
脳は必要な情報だけをフィルターで通す
大前提として、人間の脳の話から入ります。
脳は、五感から入ってくる膨大な情報を、必要な分だけフィルターを通して理解しています。
わかりやすい例が「鼻」です。目を開けていれば自分の鼻は視界に映っているはずですが、普段は認識していません。
必要ないから見せない、っていうフィルターをかけるわけですね。今の鼻は本当にもう一例で、他にもあらゆる場面でそのフィルターをつけるわけなんですが。
では、このフィルターは何によって作用するのか。それは「自分にとっての重要性」だと話されています。
たとえば引っ越しを考え始めた瞬間に不動産店の看板が気になったり、子供が生まれるとわかったら街中のベビーカーが目に入ったりします。
自分にとって重要かどうかで、フィルターが勝手に変わるということです。この仕組みはRAS脳幹網様体賦活系のこと。無数の情報から自分に関係あるものだけを選び取り、意識に上げる働きをするとされる神経のしくみ。と呼ばれています。
ゴールがない人のフィルターは「現状維持」になる
そして、その「重要かどうか」を決める基準こそが、いわゆるゴールだと話されています。
目標でも、やりたいことでも、ありたい状態でもかまいません。自分はこっちに行きたいという設定があるから、脳が関係する情報を通すようになる、という理屈です。
ここで問題になるのが「ゴールなんて特にない」という人です。
その場合もフィルターがなくなるわけではありません。何かの基準で仕分けは続くので、自分で設定しないとデフォルトが「現状維持」というゴールになります。
自分で設定しなかった場合は、デフォルト設定は現状維持っていうゴールになるわけですよ。
現状維持がゴールだと、今まで通り生きるための情報しか重要と判断されません。
つまり、新しい情報は「自分には関係ない」と、入り口の時点で消されてしまうということです。
空欄にはできないから、誰かにゴールを埋められる
フィルターの厄介なところは、空欄にできない点だと話されています。
自分で設定しないと現状維持になるだけでなく、別の人が代わりに設定してしまうパターンもあります。
わかりやすい例が会社です。会社にはゴールがあるので、勤めているだけで「会社にとって重要なもの」があなたにとっても重要だとアピールされます。
広告もそうですし、家族や親の期待、世間一般の「普通」、SNSで流れてくる言葉なども同じです。
自分のそういったゴールを持ってないと、親とか世間とか会社とか、その辺の人たちが決めたゴールっていうのがそのままインストールされるってことになるわけですよ。
それが心地よいなら問題ありませんが、自分の人生を生きるという意味では好ましくない、と話されています。
だからこそ、自分で意識的にゴールを定めることが重要になる、という流れです。
ヒトデ自身の体験と、FIRE後の空白
ヒトデさん自身の実体験も語られます。ゴールがないと人は迷う、という話です。
ゴールを決めることは、自分にとって重要なものを決めることであり、いろんな判断軸ができる感覚だと表現されています。
会社員時代は「会社を辞めて会社員に戻らない状態にする」という強いゴールがありました。収入を増やすことも、固定費を上げないことも、その軸で当たり前にやれていたと言います。
だから、周りから「もっと使えばいいのに」と言われても気にならなかったそうです。
ただ、問題はFIRE後でした。FIRE達成はゴール達成なので、逆に言えば「ゴールがない人」に戻ってしまったのです。
現状維持はしていくんだけど、なかなかつまらないものになっていくんですね。だからこそ、改めてゴールを定めながら、コーチングやクリエイターとしての活動をしているわけです。
注意点として、ゴールを数値目標だけで考えないことも挙げられています。
一億稼いだから次は十億、とやっていると苦しくなる。すごいことをやるのだけがゴールではない、ということです。
立派なゴールでなくていい、趣味から始める
「掲げたいゴールなんて特にない」と思う人もいるはずです。それは本当に大丈夫だと話されています。
立派なものだけをゴールと捉える必要はありません。いきなり「世界平和」と言っても臨場感がわかないからです。
誰かに褒められなくても、「こんなのいいな」と思えるものでいい。仕事を辞めたいというマイナス方向でも、「モテたい」でもありです。
心が本気でそこに対して動くんだったら、もうそれが本当の燃料ってことなので。
個人的なおすすめは、自己完結できるもの、具体的には趣味から考えることだそうです。
役に立たなくても、なんかやりたいんだよな、ということをただやるだけでいい、という入り口です。
ヒトデさん自身の例は「今年キャンプしたいな」。人生のゴールと呼ぶつもりはないけれど、やってみたいという話から始めればいい、と語られています。
もう一つ重要なのは、間違えてもいいという点です。
ゴールは一度決めたら固定ではありません。やってみて違えばやめてもいいし、変えてもいい。複数あってもよく、むしろ複数ある方が好ましいと話されています。
目標管理ではなく「フィルターを変える道具」
あえて「ゴール」という言葉を使っているのには理由があります。
「目標設定」と言うと、進捗管理やノルマのように考えてしまう人がいるからです。
今回話してるゴールっていうのは、脳のフィルターの設定を変えるためにある道具ぐらいに捉えてもらうと良くて、向きさえ設定しておけばいい、みたいな感じだから、本当にぼんやりしたもので全然いいっていう感じですね。
ワクワクするか、心がときめくか。そこだけ持っておけばいい、と話されています。
それでも何も思いつかない人には、最後の手段として「ゴール設定をするというゴールを立てる」ことがすすめられています。
そう思っている状態になれば、ゴール設定に必要な情報が入ってくるようになるからです。
ゴール未設定
自分でフィルターの基準を決めていない
現状維持がゴール化
今まで通りに必要な情報しか通さなくなる
新しい情報を遮断
チャンスやきっかけが「不要」と判断される
他人がゴールを設定
会社・広告・世間の基準がそのまま入る
話の内容自体はシンプルです。ゴールは達成するために持つのではなく、自分の人生のフィルターを自分で設定するために持つ、ということです。
まとめ
ゴールがないと、脳のフィルターは現状維持に固定されるか、他人の基準で埋められてしまいます。だからこそ、立派でなくても、趣味レベルでもいいので、自分の「向き」を決めておくことが人生を楽しくする第一歩になる、という回でした。
- 脳は自分にとって重要な情報だけをフィルターで通しており、その基準がゴールになる
- ゴールを設定しないと、デフォルトは「現状維持」になり新しい情報が入ってこない
- フィルターは空欄にできず、放っておくと会社・世間・親の基準が入り込む
- ゴールは立派でなくてよく、趣味など自己完結できるものから始めるのがおすすめ
- 重要なのは最高のゴールを作ることではなく、ゴールを設定してみること自体
