友達の実家で見えた「その人をつくったもの」
雑談回の冒頭で、桜林さんは最近、友人の実家に遊びに行った話を始めます。友人は女性で、桜林さんはその友人のお母さんと長く話し込んだそうです。
友人のお母さんは、娘がどんな人と仲良くしているかわかるから遊びに来てくれて嬉しい、という様子だったといいます。桜林さんは、友人の子どもの頃の話や、お母さん自身の子育ての話を聞かせてもらいました。
(お友達は)大人になってから会った友達だから、この子ってそうやって育ってきて、こういう場所で、実家だから場所的にもさ、ここで育って。
桜林さんは友人が通った高校の前を通り、行動範囲を想像しながら「それでこういう大人になったんだな」と納得したといいます。人の背景を知ること自体が大好きだ、とも話しています。
そこから桜林さんが考えたのは、人をつくるのは「もともと持って生まれたもの」と「環境」が混じり合ったものだ、ということです。東京生まれ東京育ちの桜林さんにとって、空が広い、学校までがとても遠いといった地方の当たり前は、どれも新鮮に映りました。
親がどんな人か、先生や友達がどんな人かで受ける影響も違う。そう考え始めると「宇宙みたいになんない?」と桜林さんは語ります。
大人になっても「誰といるか」に左右される
桜林さんは、大人になって多くの人と話す中で、職場の人や雰囲気にとても強く影響を受けている人が多いと感じてきたそうです。
誰と関わるか、誰と付き合うか、誰の近くにいるか、めっちゃ大事なっていうことをなんか改めて感じたって。
桜林さんは、子どもと違って大人は環境や一緒にいる人を自分で選べると強調します。中里さんは、住む場所などは選べても、選ぶこと自体が難しいと応じています。
桜林さんの青森旅行は、前半2日間を友人の実家で、後半2日間をお菓子屋さん時代の友人のところで過ごす構成でした。同じ見知らぬ土地でも、一緒にいる人によって自分のモードが明らかに違ったといいます。
大人になってから知り合った友人の実家で過ごした
お菓子屋さん時代からの古い友人と過ごした
どちらも好きな相手なので嫌な自分が出ることはないものの、話す内容も感覚も違ったそうです。
中里さんも、人はほとんど周りからの影響で形成されていると言っても過言ではない、と同意します。東京にしか住んだことのない桜林さんは、別の土地に住む自分にも「良くも悪くも」可能性があると話しています。
移住先で聞いた「空が見えない東京」
中里さん自身も移住している立場です。最近、個人でやっているポッドキャストで、移住先に住む友人にインタビューする機会があったそうです。
東京の人に向けて地元の良さを紹介してほしいと頼むと、その友人は「正直全然思いつかない」と答えました。ずっと住んでいる人には、比べる対象がないので良さが見えにくいのです。
ところが話の後、その友人は少しだけ東京に住んでいたことを思い出します。東京で嫌だったのは「空が見えない」ことでした。
やっぱちょっとだけ東京に行ってみたら、あ、ここはここでいいところももちろんあるんだけど、自分が住み続けるには、なんか空とか山とかが見える方がいいんだなみたいな風にちょっとわかったみたいな。
桜林さんは「あるあるあるある」と強く共感し、場所以上に人のほうが影響が顕著に出ると話を広げます。意識していないのに「この人といるとこういう自分が出てきちゃう」という現象は、お互いに刺激し合い、相手の何かも引き出している結果ではないかと考えています。
「怖そうに見えるけど優しいよね」と言われて
後半に会った二十数年来のお菓子屋さん時代の友人は、運転中に突然、桜林さんにこう言ったそうです。
あんたってさって言われて、(中略)すごい怖そうに見えるけどさって言われて。
続きは「怖そうに見えるけどすごく優しいよね」でした。ただ桜林さんは、今大人になって知り合う人から怖そうと言われることは少ないと感じていて、その友人に伝えたといいます。
桜林さんは、その印象は今の自分ではなく知り合った頃のものだろうと考えます。20代でマネジメントをし、仕事に厳しく、人も警戒していたので、当時は実際に怖かったかもしれない、というのです。
20代、仕事に厳しく人を警戒していた頃は「怖そう」「冷たそう」に見えた
今知り合う人から怖そうと言われることは少ない
友人が優しいと感じたのは、わかりやすく先回りして何かをするわけではないけれど、常に人のことを考えて行動していると、旅行中の2日間で思ったからだそうです。
いつの私を見たかで、この人ってこういう人っていうのは全然違うんだな。
壁を作りがちな中里さんが、仕事でほどけてきた理由
中里さんも、サイバーエージェント時代の知り合いからは冷たい印象だと言われる可能性がある、と振り返ります。桜林さんも、出会った頃の中里さんは警戒心が強く、ピリッとしていたと話します。
今のベースが。もう全然結構壁作りがち人間だっていう。
中里さんによると、壁を作るほうが元々の性質です。Branchの仕事で子どもと遊んだり、お医者さんから子どもの変化の話を聞いたりを日々積み重ねるうちに、少しずつオープンマインドになってきたと感じているそうです。
今も基本的には警戒しているという中里さんに、桜林さんは「でもまあ必要でもあるからな」と返しています。
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まとめ
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