
【公式】元国税調査官・税理士 松嶋洋の税務の真実【AI要約】
この動画は、「節税」と「租税回避」という、税金を減らすための行為の境界線について解説し、特に税務署の現場で何が基準になっているかという実務の真実を指摘しています。
1. 「節税」と「租税回避」の定義
節税(合法):法律に明確に規定された制度(例:設備投資減税)を利用して、税金を少なくすること。これは当然に認められています。
租税回避(グレー):通常の商取引では使われないような異常な取引やスキームを組み合わせて、税金を不当に回避する行為。
2. 裁判所と税務署の判断基準のズレ
学説や最高裁判所の建前では、租税回避かどうかは「目的」で判断されます。
最高裁の建前(目的説):
その取引を行う**「ビジネス目的」**が、税金を減らす目的(節税目的)よりも上回っていれば、そのスキームは許容される。
例: 退職金積み立てのために保険を使う(ビジネス目的>節税目的)→ OK
ところが、元国税調査官である筆者は、実務の真実として以下の点を指摘します。
税務署の現実(金額説):税務署は、そのスキームの「ビジネス目的」がどれほど明確であっても、「減った税金の金額」の大きさ、特に億単位といった巨額な節税行為については、原則として**否認(認めない)**の態度を取ります。
3. 納税者への教訓
筆者は、納税者やその顧問税理士に対し、以下の点を強く警告しています。
「節税以外の目的があるから大丈夫」だと安易に勘違いしてはいけない。
金額が大きい節税行為については、税務署が必ずケチをつけてくることを前提とすべきである。
否認された場合に備えて、税務署に勝てる節税の理屈をあらかじめ構築し、シミュレーションしておく必要がある。
【節税】
節税とは、税法に定められた範囲内で、合法的に税負担を減らす行為です。例えば、設備投資減税の利用や経費の適切な計上など、法律の優遇措置や仕組みを活用します。租税回避とは異なり、当然に認められています。
【租税回避】
租税回避とは、通常の商取引とはかけ離れた異常なスキームや取引を組み合わせることで、不当に税負担を少なくする行為です。法律の抜け穴を突くずる賢い行為と見なされ、税務署に否認されるリスクがあります。
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