出先のダンプの中から、今日の配信スタート
この日は2月7日の土曜日。最高気温3度で雪や一時雨という、今年の寒波の締めくくりのような天気でした。
いつもと音質が違うのは、牛舎でウォーターカップの修理業者さんがたくさん入っていたから。川上さんは堆肥を運ぶダンプの中で収録しているそうです。
また堆肥を運んでいるダンプの中でですね、ちょっと収録させていただいております。
朝はヘルパーさんと一緒に、種付けや牛の移動、子牛へのワクチン接種や耳標打ちなどをこなしていたとのこと。
今日のテーマは「牛の出産」。1月に投稿した逆子の出産を助ける動画を見たリスナーから、「普通の分娩はどれくらいかかるの?」という質問が届いたそうです。
今日の質問は「逆子以外のお産はどのくらい?」
今回の質問はTikTokのEMILYさんから。川上牧場が投稿した出産の助産動画を見ての質問でした。
牛さんは逆子以外は、平均でお産に費やす時間はどのくらいですか?
動画では、子牛の足が出始めたところで川上さんがグッグッと引っ張っていました。でも、あれは逆子だからこその光景で、毎回あるわけではないんです。
あんな感じが毎回あるわけではないんですよね。自然にスルッと生まれてたりしますし、逆にもっと獣医さんが何人も来て、みんなで引っ張ったりみたいなとか、最悪なことになると帝王切開が起こったりとかしますけれども。
牛の出産は「静かな準備」と「一気に本番」の二段構え
まず大前提として、牛の出産は人の出産のようにずっと苦しみ続けるというより、実は一気に進むタイプなんだそう。
牛の出産は大きく3つの段階に分かれます。ここからは川上さんがまとめてきた内容をもとに、順番に見ていきましょう。
準備段階では「もうすぐ産むな」と人間が気づくだけで、牛自体はまだ強い痛みはなく、普通に餌をむしゃむしゃ食べているそうです。
前駆陣痛の段階では羊水が出たり、いきみが強くなったりしますが、まだ子牛は外に出てきません。
そして本番。前足が見えて、鼻が見えたら、そこから一気にズルッと出てくるのだとか。
現場感覚としては、見え始めてからが勝負ですね。
トータルの時間と、初産・経産の違い
では合計するとどれくらいなのか。逆子などの異常がない場合、人が見ていて大変そうに見える時間だけで言えば、1時間から3時間程度というのが多くの酪農家の実感だそうです。
ここで大事なのが、初めて産む「初産牛」と、経験のある「経産牛」の違いです。
全体的に時間がかかりやすく、特に前駆陣痛の段階が長くなりがち
スムーズに生まれ、朝見たらもう子牛がいた、ということも普通にある
経産牛だと「気づいたら生まれていた」というのは全然珍しくないそうです。
「待つ」か「手を出す」か、見極めのポイント
じゃあ、どこからが異常なのか。目安としてよく言われるのは、前足や鼻が見えているのに30分以上まったく進まないケースです。
この場合、向きが悪い、肩が引っかかっている、子牛が大きい、あるいは双子の可能性などが出てきます。
判断が遅れると母牛にも子牛にも負担が大きくなります。だからこそ、普段の行動をよく見て「いつもと違う」を感じ取ることが何より大切だと話されています。
いつもより餌食べてるかなとか、いつも寝てる時間に立ってないかなとか、あとは実際に手を入れてお産がどれぐらい進んでいるのか確認したりとか、そういうヒントをいっぱいやって、総合的に考えて判断を下すみたいな感じで。
ヒントが少ないと、答えが外れたり間違った判断につながってしまう。だから観察と経験が何より大事なんだそうです。
最後に川上さんは、1月に投稿した逆子の助産動画についても触れました。逆子だと子牛の頭が母牛のお腹の中にある状態で、へその緒が切れると羊水を吸ってしまうため、力いっぱい引っ張って出してあげる必要があるとのこと。
適切な対処法だったと思いますね。教科書に載せてもいいぐらいかもしれません。ちょっと言い過ぎか。
2時間ずっと出産の様子を映したYouTube動画もあり、休みの日に家でのんびりしながら見ると、牛の出産の進み方がよくわかるとおすすめしていました。リンクは概要欄に貼るそうです。
まとめ
牛の出産は、長時間ずっと苦しむのではなく、静かに準備して最後に一気に終わるもの。だからこそ、普段の行動をよく見て「いつもと違う」を感じ取ることが何より大切なんですね。
- 牛の出産は「準備段階(半日〜1日)」「前駆陣痛(30分〜2時間)」「本番(10〜40分)」の3段階
- 正常分娩なら、人が大変そうに見える時間は1時間から3時間程度が酪農家の実感
- 初産牛は時間がかかりやすく、経産牛は「気づいたら生まれていた」ことも珍しくない
- 前足や鼻が見えて30分以上進まないときは異常のサイン。待つか手を出すかの見極めが重要
- 何より大事なのは日頃の観察と経験。ヒントをたくさん集めて総合的に判断する
