きっかけは「乳脂肪4.5%の牛乳」という一通の質問
今回の質問は、配信アプリ「ポポポ」から届いたものです。ポポポネーム「献立マミー」さんからの投稿でした。
牛乳を飲んで乳脂肪分が何パーセントか分かりますか?私の地元の牛乳は4.5パーセントなので、他の地域で牛乳を飲むとさっぱりしていると感じます。
川上さんによると、質問者が乳脂肪4.5%の牛乳を飲んでいると話したところ、それがジャージー牛の牛乳だと分かり、飼育されている地域まで言い当ててしまったそうです。
気持ち悪かったと思います。ジャージーが飼われているのは大体この県とこの県ですよねって話をして、この県じゃないですかって言ったら正解ですって。
同じ牛乳といっても、ブランドや地域、メーカーのこだわりによって乳脂肪分は違います。川上さんは、これをきっかけに牛乳の飲み比べをしてほしいと話します。
そもそも乳脂肪とは何か
まず前提として、日本の一般的な牛乳の乳脂肪分は3.5%前後です。川上さんは種類ごとの違いを整理します。
では、脂肪が増えると何が変わるのでしょうか。川上さんは、コクやまろやかさ、口当たりが変わると説明します。
乳脂肪が高いと舌に残る感じが強くなります。脂肪には味を運ぶ役割もあるため、甘みやコクが強く感じられるといいます。
つまり、4.5%の牛乳が濃く感じるのは自然な感覚だということです。
4.5パーセントの牛乳が濃く感じるのはかなり自然な感覚で、ちゃんと違いを感じ取れている、味のわかる方なんじゃないかな。
飲んで乳脂肪分は当てられるのか
ここが今回の本題です。川上さんの結論は「大きな差なら分かる」というものでした。
たとえば1%台と3.5%の牛乳を飲み比べれば、ほぼ確実に違いが分かるといいます。低いほうは水っぽく、さっぱり感じられるそうです。
3.5%と4.5%も、なんとなく分かる人はいるかもしれません。ただし、ぴたりと何パーセントかを当てるのはとても難しいと話します。
その理由は、味を左右するのが乳脂肪だけではないからです。
味は乳脂肪だけでは決まらない
川上さんは、味に影響する要素は乳脂肪以外にも数多くあると説明します。
だからこそ、さっぱりしていると感じても、必ずしも脂肪が低いとは限らないといいます。味イコール乳脂肪だけでは決まらない、というのが川上さんの答えです。
毎日変わる、生き物からできた飲み物
酪農の現場では、乳脂肪は測定されています。毎日、隔日、週に一回など、頻度はさまざまです。
同じ牧場でも日によって乳脂肪は変わります。川上さんは、牛乳は毎日違う飲み物なのだと話します。
川上牧場の牛乳を飲んでの食レポ
質問への回答を終えた後、川上さんは自身の牧場の牛乳を実際に飲んで感想を語りました。川上牧場の牛乳は、直近のバルク乳検査で乳脂肪4.32%のホルスタインの牛乳だそうです。
乳脂肪が高めであるにもかかわらず、飲んだ感想は意外なものでした。
乳脂肪こんな濃いって言って、なんかもったりした感じ、バターみたいな感じは全くないですね。
乳脂肪があるんだけど、さっぱりしてる。美味しい。これが美味しいんです。
これはまさに、乳脂肪が高い=重い味とは限らないという、この回のテーマを裏づける感想でした。川上牧場の牛乳は直接販売していないため、応援を通じて飲めるようにしていきたいと話します。
最後に川上さんは、市販の牛乳を選ぶときのコツを伝えます。裏の表示表を見て、殺菌方法や均質化の有無、乳脂肪や乳タンパクの差を確認してみてほしいといいます。
いつもこれ飲んでるからこれでいいやみたいなんじゃなくて、毎日いろんなやつで買って比べてみてもらうと、より生活が豊かになるんじゃないかな。
まとめ
今回は「牛乳を飲んで乳脂肪分が分かるのか」という質問に答える回でした。大きな差なら分かるものの、正確に当てるのは難しく、味は乳脂肪だけで決まるわけではないというのが結論です。牛乳の奥深さと、日々変わる自然な飲み物であることが語られました。
- 日本の一般的な牛乳の乳脂肪分は3.5%前後で、種類によって0.5%から4%以上まで幅がある
- 乳脂肪が高いとコクや甘みが強く感じられ、濃く感じるのは自然な感覚
- 大きな乳脂肪の差は飲めば分かるが、何パーセントかを正確に当てるのは難しい
- 味は乳脂肪だけでなく、タンパク質、季節、餌、加工方法などにも左右される
- 牛乳は牛という生き物からできた自然な飲み物で、同じ牧場でも日によって成分が変わる
