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ログインページへ現役保育園看護師のチロ先生と高校の同級生たちによる保育の情報ラジオ「ホイクベースラジオ」。
今回は整体の大家・野口晴哉(のぐち はるちか)の著書『風邪の効用』を取り上げます。西洋医学におけるエビデンスの世界観とは少し異なる、人間の自然治癒力や自己調整機能を重視した一冊。
「風邪は治すものではなく、経過するもの」「風邪をひくことで体がバランスを取り、むしろ強くなっていく」という野口の視点は、一般的な「風邪は悪いもの・早く治すべきもの」という感覚とは大きく異なります。咳や鼻水、発熱といった症状は体の異物を排出するための自然な反応であり、薬はあくまで症状をコントロールしているだけで、治しているのは自分の体そのものである——この捉え方は、保育現場にいる大人たちにこそ必要な視点なのかもしれません。
保育園に通い始めた子どもたちは本当によく風邪をひきます。解熱剤で熱を下げて登園する、薬を飲んで症状を抑えて登園するといった対応が当たり前になっている今だからこそ、「それは本当に子どもの体にとってベストなのか?」という問いを、保育者も保護者も一度立ち止まって考えてみてほしい。そんなチロ先生の想いから選ばれた一冊です。
番組後半では、川地さんから紹介された『医学問答 西洋と東洋から考える体と病気と健康のこと』の話題も交えながら、西洋医学と東洋医学の思想の違い、自然を「コントロールする」西洋的発想と「共存する」東洋的発想、そして「人間は何の物語を信じているか」という根源的な問いにまで話が広がっていきます。エビデンスで語れることは世の中の一部にすぎない。人が人に手を当てることの力、保育士が子どもを寝かしつけるときの手の温もり、言葉がけ——そうした「数値化できないもの」の価値もまた、保育の営みの中に確かに存在しています。
議論のなかで見えてきたのは、「あの手この手で人間(子ども)を理解しようとする姿勢」こそが、野口晴哉の整体術にも、看護にも、そして保育にも共通する大切なものだということ。エビデンスを大事にしながらも、それだけではない裾野の広さを持てる保育者でありたい。そんなヒントが詰まった回になりました。
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BGM : MusMus