スマホをグレー化して環境を整える
今回の本題に入る前に、なおてぃが最近試している習慣の話から始まります。以前の回で学んだ「環境を整えることが大事」という気づきを、実際に一つ実践してみたそうです。
それが、スマホの画面をグレーにするという方法でした。ないないによると、これは2〜3か月前に少し流行した手法だといいます。
スマホの画面をグレーにするっていうのを今やってて。
なぜグレーが効くのか。なおてぃは、スマホが面白いのは色がついているからだと指摘します。アニメやドラマ、漫画、リールも、色がなければ魅力が半減するというわけです。
スマホ開いてももうGPTと喋ることしか僕はできないのよ、今ほぼ。
ないないは、この現象を仕組みの面から補足します。カラフルな画面はドーパミンが出やすく、グレーにするとそれが抑えられて行動に結びつきにくくなる、という理解です。
「旅・本・人」を距離で読み解く
本題は「旅」です。なおてぃは、人生を変える瞬間を3つ挙げるとしたら「旅・人・本」だと誰かに言われた話を紹介し、その考えに共感してきたと語ります。
ここでないないが、以前なおてぃが話していた「距離が大事」という視点を思い出します。この3つは、すべて距離で説明できるのではないか、という展開になります。
なおてぃによると、本は時間的な距離を動かすものです。著者の人生を濃縮した本を読むことで、過去や未来へ一気に飛べるといいます。
旅は一番わかりやすい、その物理的な距離、現実世界の中の物理の距離として、距離を動くことによって新しい出会い、風景の気づきとかがある。
そして人は、深さの距離だと整理します。関係が深まる過程で自分の癖に気づいたり、相手を気遣う大切さに気づいたりする、というわけです。
著者の人生を濃縮した本を読むことで、過去や未来へ前後に動ける
現実の距離を移動することで、新しい出会いや風景への気づきが生まれる
ないないは人の距離について、対話を通じた内省という角度から補足します。人と話すことで、自分が何を考えていたのかが見えてくるといいます。
自分の内省っていうところをできるのかなと思っていて。いろんな人とコミュニケーションを取ることで、伝えたいことをどう言語化するのか、自分って本当は何考えてたのかなみたいなところが本当深まってった。
目次を読んで刺さるところだけ読む
本の話も少し掘り下げられます。ないないは、名著は読み返すたびに新たな発見があると話します。5年前に読んだ『7つの習慣』も、その時々の状況で刺さる章が変わるといいます。
なおてぃは、YouTube大学の中田さんの本の読み方を紹介します。目次を読んで、その時の自分に刺さったところだけ読めばいい、という考え方です。
最初から終わりまで読もうとするから本ってこう読み疲れちゃったりするけど、その時の自分が求めているものって、目次をじっくり読んでたらある程度刺さってくるとこあるから、そこだけ読んだらいい。
この読み方を知って、なおてぃは本をそう読んでいいのだと気づいたと話します。気の合う人がおすすめしてくれた本は、繰り返し読みたくなる本になりやすい、とも語ります。
旅と旅行はどこで分かれるのか
話題は本題の「旅」に戻ります。なおてぃが旅は好きかと尋ねると、ないないは学生時代によく一人でいろいろな場所へ行ったと答えます。ここで、旅と旅行の違いという論点が浮かび上がります。
ないないは、旅にはチャレンジが内包されている感覚があるといいます。ただしバンジージャンプのようなアクティビティは旅行で、自分の成長につながる挑戦があると旅になる、という区別です。
自分の成長につながる何かしらの挑戦をすると旅になるのかなって思った。
なおてぃの見方は少し違います。旅は自由の象徴だといいます。行きたい場所へ行き、気が変われば引き返し、よくわからない小道やお店に入る。そうした気軽さと自由さが旅だと語ります。
一方で旅行は、友達みんなが楽しめることが大切になるため、自分の思う通りだけには進めない。なおてぃはむしろ旅行があまり好きではないと打ち明けます。
真っ白な雪のなかに現れた真っ赤な鉄橋
なおてぃが、最も印象に残っている旅を語ります。大学2年生の春休み、長野のスキー場で1か月間リゾートバイトをした後の出来事です。
バイトを終え、青春18きっぷを使って5日間かけて長野から福岡まで鈍行で帰る旅でした。伊勢神宮、出雲大社、厳島神社をめぐるルートです。
ところが一番の思い出は、有名な観光地ではありませんでした。中国地方の山道を、乗客が自分だけの一両編成の電車が走っていたときのことです。
雪が降ってるからすごいノロノロ走ってるのね。真っ白な状態で、特に何も考えず、ボケーっと座ってたら、パッと視界が開けて真っ赤な鉄橋が出たのね。真っ白い中に本当に真っ赤な鉄橋が乗ってる時にとても感動した。
誰もいないので、その感動を共有する相手はいませんでした。それでも、あのときの胸の高鳴りは今も再現されるほど覚えているといいます。
留学で外から見つけ直した日本
ないないの記憶に残る旅は、高専2年の夏から10か月ほど過ごしたカナダ留学でした。長旅と呼べる時間だといいます。
最も印象に残っているのは、自分の気持ちの変化と気づきでした。それまで意識してこなかった日本という国が、外から見るとすごくいい国に思えたそうです。
カナダの現地の人から、日本の歴史やアニメ、漫画、文化、神様について語られ、自分が日本を知らないことに気づきます。自分から見る日本と、現地の人が見る日本のギャップが大きかったといいます。
そこで改めて調べたり、自分の中で噛み砕いた結果、すごく日本が好きになったっていうのが、その1年間の旅というか気づきで、それが一番自分の中で人生を変えたなっていう確信を持てる出来事。
同じ団体から世界中に飛び立った同期も、もれなく大きく変わっていったといいます。外国の人と仕事をしたり起業したりと、以前とは違う道を歩む人が多いと感じているそうです。
なおてぃは、二人の話に共通点を見出します。これまでの自分の世界になかったものに出会い、それを感じられる自分がいることが、印象に残る旅の共通項だという整理です。
内省があるかどうかが旅と旅行を分ける
なおてぃは、以前ないないと訪れた松下村塾のことを持ち出します。二人で行った旅行でありながら、あれは旅的な旅行だったと振り返ります。
本を読んでから訪れたことで、手紙や言葉から吉田松陰の思いを感じ、互いにディスカッションできたといいます。だからこそ旅的だった、という位置づけです。
ここでないないが、先ほどの「チャレンジ」という定義を修正します。話しているうちに、違う気がしてきたというのです。
旅行のつもりで外国へ行っても、その中で琴線に触れて内省し、新たな発見があれば、それは旅になる。ないないはそう言い換えます。
なおてぃもこの整理に納得します。内省と学び、気づきがあるものが旅で、純粋にその時間を楽しむのが旅行だとしたら、と受け止めつつ、自分は旅ばかりで一緒にいる人を楽しませなかったかもしれないと反省します。
これから出たい旅と、初めての海外
クロージングでは、これから出たい旅が語られます。ないないは大学生の頃から、ヨーロッパの美術巡りをしたいと思い続けているといいます。本場の西洋美術を現地で見に行きたいのだそうです。
なおてぃは、自分がどんな経験や知識を経て見るかによって、美術から得られる情報量は大きく変わると応じます。ないないもその通りだと同意します。
一方のなおてぃは、今年初めて海外旅行に行くと明かします。11月にタイへ、友達と一緒に行く予定です。パスポートをずっとビザと言っていたほど、海外は初めてだといいます。
タイを去年訪れたないないは、五感で感じるものがたくさんあるとすすめます。発展の熱気や東南アジアの空気を感じられる、というわけです。
ちょっと「感じる」をテーマに行こうかな、タイは。年1回ぐらい海外に行くってすごいいいなっていうことを持ち帰れそうな予感はすでにしてて、楽しみ。
ないないは、海外に行くと日本の豊かさを違う角度から感じられると話します。今の当たり前を別の角度から観察できる機会になる、というのがこの回の締めくくりでした。
まとめ
「旅・本・人」を距離という切り口で整理しながら、旅と旅行の違いを内省の有無で言語化した回でした。真っ赤な鉄橋の記憶や留学で見つけ直した日本など、具体的な体験を通して、旅の醍醐味が語られました。
- 「旅・本・人」は、物理的距離・時間的距離・深さの距離としてそれぞれ整理できる
- 旅と旅行の分かれ目は、当初の「チャレンジの有無」から「内省があるかどうか」へと言い換えられた
- 真っ白な雪のなかに現れた真っ赤な鉄橋を、誰にも共有せず一人で味わった瞬間が旅の醍醐味として語られた
- カナダ留学で外から見ることで、日本への解像度が上がり、日本を好きになったという変化があった
- スマホのグレー化は、環境を整えて刺激を抑える実践例として紹介された
