Claude Designって何がすごいの?ノンデザイナー向けに徹底解説
AIで仕事をサボるラジオの周平さんが、AnthropicChatGPTを開発するOpenAIの元メンバーが設立したAI企業。対話型AI「Claude」シリーズを提供している。がリリースした新ツール「Claude Design」について、ノンデザイナー目線で解説した回です。そもそもFigmaブラウザ上で動くデザインツール。UIデザイン・プロトタイプ作成の業界標準で、GoogleやMicrosoftなど大手企業でも採用されている。とは何かという基礎から、Claude Designで何ができるのか、そして使う上での注意点まで語られています。その内容をまとめます。
そもそもFigmaとは何か
Claude Designの話に入る前に、まず「Figma」の役割を押さえておく必要があります。Figmaは、世界中のプロのウェブデザイナーやアプリデザイナーがほぼ全員使っているデザイン専用ソフトです。周平さんいわく「PhotoshopAdobe社の画像編集ソフト。写真の加工・合成が主な用途で、デザイン業界では長年の定番ツール。のデザイン版みたいなイメージ」とのこと。
Figmaで作っているのは、「本物そっくりだけど、まだ動かないアプリやウェブサイトの画面」です。専門用語ではモックアップ製品の外観や画面の見た目を再現した試作モデル。実際に動作はしないが、完成イメージを関係者間で共有するために使われる。やプロトタイプ製品やサービスの試作品。デザインの文脈では、画面遷移やインタラクションを簡易的に再現したものを指すことが多い。と呼ばれるもので、要するに「完成予想図」です。
家を建てる時もそうですよね。いきなり大工さんに作り始めてもらって、『やっぱり一階建てより二階建ての方がいい』とかだったらやばいことが起こるじゃないですか
周平さんは、自身が関わるLLACハウス周平さんが関わるAI活用の拠点兼本社。建築時には模型や3Dモデルでプロトタイプを作って関係者と合意形成を行った。の建設を例に挙げていました。建築士がまず模型や3Dモデルを作り、それを見ながら「トイレはこうしたい」「女性専用トイレも作りたい」と合意を取っていったそうです。ウェブサイトの世界でもまったく同じで、見た目の完成予想図を先に作って関係者で合意し、そのうえでエンジニアが本物を開発するという流れになります。
Figmaで作れるものは幅広く、スマホアプリの全画面、ホームページのトップから申し込み完了までの遷移図、プレゼンのスライド、SNS投稿用の画像、チラシ、バナー、ロゴ集など「人に見せる視覚物ほぼ全部」をカバーできる万能ツールです。ただし弱点もあり、使い方を覚えるのに時間がかかること。ボタンの角を丸くするだけでもメニューを開いて数値を入力する必要があるなど、ノンデザイナーにはハードルが高いのが実情です。
Claude Designが変えるデザインの入口
そこで登場するのがClaude Designです。一言で言えば、「Figmaで何時間もかけて作るような成果物を、日本語で指示するだけで出してくれるツール」。操作方法を覚える必要はありません。
操作を覚える学習コストが高い
ボタンの角丸ひとつにもメニュー操作が必要
プロのデザイナー向け
日本語の指示だけでデザインが出てくる
色やパターンの変更もワンクリック
ノンデザイナーでも使える
周平さんは「デザイン版のWordにChatGPTが乗ったみたいな感じ」と表現していました。たとえば「LLACハウスの料金プランの紹介ページを作って、色は水色メインで」と文章で伝えるだけで、デザインが生成されるイメージです。
4つのタブと主な機能
Claude Designはウェブアプリとして動作します。ブラウザでアクセスし、MacであればDockmacOSの画面下部(または側面)に表示されるアプリランチャー。よく使うアプリのアイコンを並べてワンクリックで起動できる。に追加してアプリのように使うこともできます。画面を開くと4つのタブが並んでいるそうです。
周平さんによると、一般のビジネスパーソンが最初に使うなら「スライドデッキ」が取っつきやすいとのこと。見た感じではかなりレベルの高いスライドが作れるようで、アニメーションにも対応しているそうです。ウェブサイトやアプリのデザインをしたい場合は「プロトタイプ」を使います。
実際に触ってみた感触
周平さんは実際にClaude Designのプロトタイプ機能を使って、フリーランスの学校の公式サイトを試作してみたそうです。その感想は「正直やばい」の一言でした。
特に驚いたのは、デザイナーに仕事を依頼したときと同じように「複数パターンの提案」が出てくる点です。8個ほどのデザインパターンが生成され、タブを切り替えながら「どれがいいかな」と選べるとのこと。さらに、色味の変更がワンクリックで可能で、ピンク系、ブルー系、暖色系、モノクロなどを瞬時に切り替えられます。
日本語でイメージを伝える
「料金プランの紹介ページ、水色メインで」など
複数パターンが自動生成
約8パターンをタブで切り替えて比較
色味をワンクリックで変更
ブルー・ピンク・モノクロなど即座に切替
HiFi(本番環境レベル)で仕上げ
選んだパターンを実際のデザインとして完成させる
これが10分ぐらいでできちゃって、もうほんとにどうしていいかわからなくなりましたね
従来なら、デザイナーに依頼して数日〜数週間かかるような工程が、わずか10分で体験できてしまう。周平さんは仮デプロイまで行っており、「どうせだったらこれで本番を作るか」という勢いだったようです。
利用条件とトークン消費の注意点
Claude Designを使うには、Claudeの有料プラン(ProプランClaudeの月額課金プラン。無料プランより多くのメッセージを送信でき、最新モデルへの優先アクセスなどが含まれる。またはMaxプランClaudeの上位課金プラン。Proプランよりさらに多くのメッセージ送信が可能で、高度な機能も利用できる。)への加入が必要です。周平さんはMaxプランを利用しているとのこと。すでにClaudeデスクトップアプリでコワーク機能などを使っている人であれば、そのままClaude Designも使えるはずだそうです。
ただし注意点として、Claude DesignはトークンAIが文章を処理する際の最小単位。日本語の場合、1文字が1〜3トークン程度に相当する。AIサービスでは使用トークン数に応じて利用制限がかかることが多い。の消費がかなり大きいようです。使いすぎるとリミットに達してしまい、リセットまで待つか追加課金が必要になる可能性があります。周平さんも使用量を確認してみたところ「結構使ってるね」とのことでした。最初はスライドデッキなど軽めの用途から試してみるのがよさそうです。
ノンデザイナーが学ぶべきこと
Claude Designによってノンデザイナーでもプロ級のデザインを出せるようになる一方で、周平さんは「学ばないといけない」という点もはっきり指摘していました。
まず、デザイナーがどういうワークフローで仕事をしているかを理解する必要があります。さらに、ワイヤーフレーム、モックアップ、HiFiといったデザイン用語も知っておかないと、Claude Designを十分に活用できません。ツール自体の操作は簡単でも、「何をどう指示するか」の引き出しを増やすためにはデザインの基礎知識が求められるわけです。
周平さんのおすすめは、Claudeデスクトップアプリで日頃の仕事を回しつつ、Claude Designで見た目を作り込んでいくという「二刀流」です。「見た目が9割。両方使えたら、正直マジで仕事には困らない」と断言していました。
まとめ
Claude Designは、Figmaというプロのデザインツールが持つ「完成予想図を作る」という機能を、日本語の指示だけで実現してくれる画期的なツールです。複数パターンの提案、ワンクリックでの色変更、ワイヤーフレームからHiFiへの展開など、デザイナーのワークフローをそのまま体験できます。
一方で、ツールが簡単になったからこそ「デザインそのものを学ぶ必要が出てくる」という逆説的な側面もあります。こだわればこだわるほど、デザイン用語やワークフローの知識が求められるでしょう。まずはスライドデッキなど身近な用途から試してみて、Claude Designの世界に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。
- Figmaはプロのデザイナーが使う「完成予想図作成ツール」。ノンデザイナーには学習コストが高い
- Claude DesignはFigmaの成果物を日本語指示だけで生成できるAIツール
- プロトタイプ・スライドデッキ・テンプレート・その他の4つのタブで構成
- 複数パターンの自動生成、ワンクリックの色変更、HiFiモードでの仕上げが可能
- 利用にはClaudeのPro/Maxプランが必要。トークン消費が大きいので使いすぎに注意
- ツールが簡単になった分、デザインの基礎知識を学ぶ重要性はむしろ高まる
- Claudeデスクトップアプリ(実務)× Claude Design(デザイン)の二刀流がおすすめ
