📝 エピソード概要
本エピソードは、「経営者目線」をテーマに、それが意味するものと、いかにして身につけるかを深掘りします。高宮氏は経営者目線を「全体最適」と「長期時間軸」という二つの要素で定義し、長谷川氏が急遽社長に就任した福祉事業の具体例を通じて、現場目線と経営目線の違いを明確化します。
事業における手段と目的の再定義の重要性や、人事・コスト管理における戦略的な判断について議論。最終的に、リスナーが自身の視座を高めるために、小さな範囲でも「最終決定権を持つ」マインドセットと行動特性を身につけることが重要であると結論付けます。
🎯 主要なトピック
- 長谷川氏の近況と社長就任: 長谷川氏が大阪移住1ヶ月で、現場から学ぶ中で、福祉事業法人の社長に抜擢されたという激動の近況報告。
- 経営者目線の定義: 経営者目線とは、目の前の業務の課題解決に留まらず、「全体最適」と「長期時間軸」の視点から事業を捉えることである。
- 現場のニーズと経営のコストの対立: 福祉事業において、利用者向けの魅力的なサービス(送迎など)が、定員達成後にはコストセンターとなるという全体最適のジレンマ。
- 中長期的な採用戦略: 人材採用において、短期的な頭数確保ではなく、長期的な視点から教育コストや品質を考慮し、シビアに人材を見極める経営判断の必要性。
- 事業の目的と手段の分離: 表面上のマネタイズ手段(古着屋)が本来の目的(福祉事業)の収益性や労力を圧迫している場合、手段を切り捨てる決断が経営者の役割である。
- 経営者目線を身につける方法: 大企業のナンバー2よりも、たとえ小さな組織でも「山のてっぺん」に立ち、最終的な決裁権を持つ経験を積むことが有効である。
💡 キーポイント
- 経営者目線の核心は、**「全体最適」と「長期時間軸」**である。目の前の課題解決だけでなく、事業全体の構造と未来を見据えることが求められる。
- 現場の効率化(システム投資)と人件費のトレードオフなど、経営判断は必ずしも現場の負担軽減と一致しない場合があり、全体の収益性と品質のバランスを取る必要がある。
- 若いうちから視座を上げるには、任せられた範囲を拡大し、**「自分が最終的に決を持つ」**というマインドセットで仕事に取り組むことが重要である。
- 権限がない場合でも、上司の視点を持ち、上位レイヤーの業務を提案調でオーバーヘッドして実行することで、経営者としての行動様式を加速的に身につけられる。
