📝 エピソード概要
本エピソードでは、リスナーからの「スタートアップのハードシングス(苦境)をどう乗り越えるか」というお便りを発端に、個人の人生における困難からの脱却戦略を議論します。華々しい経歴を持つ高宮氏が経験した苦境の実例を交え、苦難を乗り越える鍵は「Why」(目的)にあることを強調。特に、過去の原体験と未来のビジョンを統合し、「Why」を強固な「確信度(コンビクション)」へと高める「クリスタライズ」の具体的な方法論について深く掘り下げています。
🎯 主要なトピック
- 高宮氏の過去の「ハードシングス」: 華やかな経歴の裏で、帰国子女としてのいじめ、コンサル時代のハードワークとモチベーションの低下、大学受験の失敗など、自らを「小器用ではない」と分析しつつ、苦境に直面してきた経験を語る。
- レベル上げの目的化からの脱却: コンサル時代、技術やスキルの「レベル上げ」そのものが目的化してしまい成長が鈍化した時期を振り返り、本当にやりたいこと(Why)を見つけることの重要性を認識した経緯。
- 苦境における「Why」の確信度の役割: VCとして投資先が苦境に陥る事態が重なった際も、「やりたいこと」であるという確信(コンビクション)があれば、それを乗り越えた先の明るい未来を信じて踏ん張れると解説。
- 「Why」をクリスタライズする戦略: 「Why」の深さ(コンビクション)は、過去の原体験(カルマ)と未来志向のビジョンという二つの軸を接続し、後付けでも強いストーリーとして再構築・言語化(クリスタライズ)することで強化される。
- 「Why」が持つ求心力と影響力: クライアントや組織のビジョンと同様に、CEO(個人)の「Why」をクリスタライズすることは、自分自身への強い説得力となり、さらには周囲の人々を巻き込む求心力となる。
💡 キーポイント
- 真の苦境とは、困難そのものではなく「自分が本当にやりたいかどうかわからない中で、その苦境に直面すること」である。
- 強い「Why」とは、単なる分析や理由付けではなく、ウィル(意志)やパッション(情熱)が乗った「コンビクション」(確信)である。
- 原体験はパンチの効いた強烈な体験である必要はなく、日常の中で見つけた真の自分や、人との比較で気づく自身の生い立ちでも十分「Why」の要素となる。
- 「過去のカルマ」と「未来のビジョン」を繋ぐ物語を紡ぐことは、自分自身が人生の必然性を納得し、信念を強固にするための戦略的かつ有効な手法である。
- 最高の自己効力感は、他者の「Why」の発露を助けることができる瞬間に感じられる。
