📝 エピソード概要
本エピソードでは、編集者・ライターの長谷川リョー氏が、東大院からリクルートを経て独立に至るまでのユニークな20代のキャリア戦略を赤裸々に語ります。最短ルートを避け、インドでの瞑想や大学院での再学習といった「寄り道」を選択した背景を深掘りします。
キャリアの軸を「好き」ではなく「得意」に定めたライティング活動がどのようにして成功と充足感をもたらしたかを分析し、キャリア戦略の本質は、正解を一発で決めることではなく、試行錯誤を通じて方向を修正しながら前進し続ける「ジグザグ」にあるという洞察を提供します。キャリアパスに悩むリスナーにとって、多角的な選択肢を持つことの重要性を教えてくれる回です。
🎯 主要なトピック
- ライティング活動の原点: 大学時代にインターンを通じてライター活動を開始。GQ JAPANなどのメディアで文章の基礎を身につける。(02:11〜)
- 就職を回避し大学院へ進学: 大学卒業後、インドでのヴィパッサナー瞑想を経験し「ちゃんと勉強したい」という欲求が再燃。半年間の受験勉強を経て東大の学際情報学府に進学。(05:09〜)
- センサーズを通じたキャリアの核形成: 大学院時代に日テレのプロジェクト「センサーズ」に参加し、ライティング能力が業界内で高く評価され、後の活動の土台を築いた。(08:55〜)
- リクルート入社と1年での独立: 副業が可能なリクルートに入社するが、本業と副業のキャパオーバーに直面。GCPからの案件を機に、ライター業に専念するため1年で独立。(11:32〜)
- キャリアの軸は「好き」ではなく「得意」: ライティングは好きではなかったが、周りに評価され労力もかからない「得意なこと」を優先した結果、社会的成果に繋がり、やりがいを得た。(17:03〜)
💡 キーポイント
- 長谷川氏は新卒時、Googleや博報堂の選考以外にも、在外公館派遣員やフルーツピッキングなど、就職以外の選択肢を常に10個ほど確保していた。
- 新卒1年目からの副業は、「仕事の型を身につける前」には非現実的であり、本業と副業の両立は困難であると経験を振り返る。
- キャリアの成功要因は、才能(得意なこと)を軸にし、それが社会的な要請と一致した結果、結果的に大きなやりがい(プロダクトのヒットなど)に繋がったこと。
- 戦略の本質は、Y(目的)がなくても、ざっくりと正しい方向に進み、都度修正(アジャスト)を加えながら前進し続ける「ジグザグ」なプロセスである。
