腰痛、チェーン、そしてSupreme並び
今回の冒頭は、横山の腰痛から話が始まります。ふとズボンを脱いだ瞬間、床に「ズドン」と重い音がしたというのです。チェーン、財布、ウェスコのブーツ──腰回りに日々背負っているものの重量に、改めて気づいたといいます。
明石は「全部合わせても500グラムもない」と冷静に指摘。それでも、チェーンを外しウェスコを脱いでビルケンに履き替えた日の「軽やかさ」は格別だったと横山は語ります。
横山三十八にして腰痛める。
じゃあ何のために筋トレしてんの?みたいな。
トゥークリップ化修理という救済
続いて話題はクロムハーツ1988年にロサンゼルスで創業されたシルバーアクセサリーブランド。ウォレットチェーンやTバーといったアイテムで知られ、修理オーダーも受け付けている。のウォレットチェーンへ。Threadsで見つけた投稿に二人は衝撃を受けます。「ワンクリップ」を「トゥークリップ化修理」できたという報告です。
これまで「ワンクリップはトゥークリップになれない」が定説だったところに、修理という形でそれが可能になっていたという事実。明石は「いるんだもん、これを見せりゃいいじゃん」と原宿店への突撃を勧めます。
これはもうあのモンスターカスタマーとは言わせないよ。既成事実ですよ。だって公式だよ。
原宿店に電話するも、二度ともアナウンスのみで本人にはつながらず。「やっぱ一番電話してるね、僕ら」と笑いながら、続報は後日に持ち越しとなりました。
台風の中、ジーザスを求めて
Today何着る?のコーナーで明石が披露したのは、Supremeの最後の晩餐Tシャツ。ヘタウマなイラストでプリントされた新作で、台風の日に並んで手に入れた一着です。
当日のドラマは濃厚でした。前夜の飲み会で寝たのが朝4時。10時半に起きてオンラインを試すもソールドアウト。それでもジムに行きたいから、いっそそのままジム着とレインウェアで突撃するか──そう決断して代官山店へ。
正面は無地で、横にプリントがちらりと見えるデザイン。明石は「クロムハーツのTバーが見えたみたいな感覚」と気に入った様子で、サマーコーデュロイパンツとサックンのジョブマスターを合わせていました。
ラルフローレンと千葉雄喜のニアミス
横山が紹介したのは、ラルフローレンのコールドウェルというモデル。一見エルメスにも見える上品なシルクリネンのシャツで、バールヴィンテージにて4.5万円でデッドストックを購入したそうです。
ここで明石が語ったのが、都内某所の会食で隣の席から聞こえてきた声の話。千葉雄喜「チーム友達」で知られる日本のラッパー。タトゥーを全身に入れた個性的なスタイルで知られる。さんが、白いタンクトップに白いパンツ姿で、腕から肩までびっしりタトゥーを入れた状態で現れたといいます。
布越しで会話の多くは聞こえなかったものの、この一言だけははっきり耳に残ったといいます。明石は「ラルフローレン欲しいなと思ってた矢先のそれだから、くそって今思ってる」と悔しがっていました。
ビルケンと腰痛と筋膜の話
横山が最近履いているのはビルケンシュトック1774年創業のドイツのフットウェアブランド。コルク製のフットベッドが特徴。ボストン、チューリッヒといった定番モデルがある。のチューリッヒ。明石は「ヒールカウンターのないモデルは腰に良くない」と指摘します。自身もボストンで腰痛になった経験から、トキオなどヒールカウンターのあるモデルを勧めました。
さらに話題は筋膜論へ。季節の変わり目になると体の水分量が変わり、それに伴い筋膜がよじれてしまうという理屈です。
明石はソーセージを例えに筋膜の仕組みを解説。「冷蔵庫で放置されたシワシワのソーセージ」が、よじれた筋膜の状態だと言います。ビルケンによるカポンカポンとした歩き方と、季節の変わり目という条件が重なって、横山の腰痛は起きているのではという見立てでした。
関連して明石が紹介したのが、HSKさんから勧められた書籍『トータルボディメイクス』。鈴木英昌氏による筋トレ本で、最初の3分の1がコンディショニングと骨格の話に費やされる、徹底的な基礎重視の構成だといいます。横山はこれを読んでファッションビクティムトレーニングクラブのアップデートを担当することに。
ビクティマーたちのレインウェア事情
ここからが本題のレインウェア。リスナー(ビクティマー)から寄せられたコメントを順に紹介していきます。寄せられた選択肢は多彩でした。
| VN | 愛用ブランド・モデル | 用途・特徴 |
|---|---|---|
| 相馬さん | UNDERCOVER(ヘレン・バーホーベン)/ Supreme×The North Face | アート系プリントでおしゃれ重視 |
| 相馬さん | ARC'TERYX ノーバンジャケット | 暑くて雨の多い国向けの携帯性重視 |
| アンダースコアさん | comoli 空シリーズ、レインコート | 匿名感が魅力。膝丈で全身カバー |
| VNすこやか | ギャルソンプレイ、KWAY、サンサンギア | パッカブルと羽織りを使い分け |
| はじまりはエイプ | NIKE×MMW コンバーティブルジャケット | 鍛錬プリント、ベストに分解可能 |
| 猿ヶ島さん | アルクフェニックス | アウトドア系だがロゴ控えめ。地方の車移動向け |
| イナフな休日 | ムーンライトギア DDジャケット | UL系ガレージブランド。ワイドシルエットでモード感あり |
| たけちゃん | Acronym | 保育園送迎がきっかけで気づけば頂点へ |
特に明石が惹かれたのが、イナフな休日さんが紹介したムーンライトギアのDDジャケット。Lサイズで身幅65cmという余裕のあるシルエットに加え、「シェル内部に空気を取り込んで外気との温度差を和らげる」という思想に感心していました。価格は税込38,500円。配信時点で全サイズ完売とのことです。
コートかジャケットか問題
レインウェアを論じる上で明石が提起したのが「コートかジャケットか」という議論です。明石はコート派ではなくジャケット派。その理由を語ります。
膝まで全身をカバー。傘なしでも腰下までしっかり守れる。
裾の汚れを気にしなくていい。雨は肩で受けるので腰下はそれほど濡れない。トイレなどでの取り回しも楽。
明石はテアトラの長尺コートを荷物の収納目的で使ってみた経験も語りますが、「結果あのテアトラのコートも今全部手放しちゃった」と苦笑い。コート特有の重量感と取り回しの煩雑さが理由でした。
横山に「雨の日はどうしているか」と聞くと、意外にも答えは「もっぱら傘」。レインウェアは雨そのものではなく、「いざという時のお守り」として持ち歩いているといいます。そして取り出されたのが、衝撃のアイテムでした。
DAISO110円ポンチョの実力
横山がカバンから取り出したのは、なんとDAISO大創産業が運営する100円ショップチェーン。日本国内に多数の店舗を展開し、近年は海外進出も進めている。のコンパクトレインコート。スマホよりも小さなパッケージに、身幅85cm、着丈90cmの大きなボックスシルエットのレインコートが収められています。素材はポリエチレン。スーパーで惣菜を入れる半透明袋と同じ素材です。
横山は「もし大事な人が雨に濡れていたら、傘を差さずにこれを手渡そう」と冗談まじりに語りますが、明石の反応はクール。「フェスで着たいかな」「上がんないよね、気持ちが」と冷静なツッコミ。「もしもの時のお守り」としては悪くない選択肢、という結論に落ち着きました。
最強のレインウェア、その正体
そしてついに発表される、横山が台風の日にSupreme並びで着ていたレインウェアの正体──それがモンベル1975年創業の日本のアウトドアブランド。コストパフォーマンスの高さと、独自素材の開発力で知られる。本社は大阪。のストームクルーザージャケットです。
モンベルの創業時から続くフラッグシップモデル。かつてはGORE-TEXで作られていましたが、近年は自社開発の防水透湿素材「スーパードライテック」に切り替えられました。
そしてビクティム的に注目すべきは、近年展開された「リラックス」サイズの存在です。
Lリラックス
着丈・袖丈はLのまま、身幅だけXXL相当(胸囲132cm)
完全なボックスシルエット
アウトドアウェアでは希少な、着丈短め・身幅広めの仕上がり
横山はこのLリラックスを購入。「めちゃくちゃいい」と絶賛します。スペックは透湿性40,000g/㎡、耐水圧20,000mm以上。実際に台風の中で長時間着用しても、全く濡れず、中も蒸れなかったといいます。
これね、もうね、申し訳ない。あの、Acronymいらんかったかも。こっちでいいもん、だって。
襟の立ち方、フードの形状、刺繍ロゴ(プリント化が進む中でストームクルーザーだけは刺繍のため、裏当て生地まで貼っている)まで、細部までこだわりが行き届いている一着。それでいて価格は税込22,000円です。
今シーズン買うべきレインウェアとして、ストームクルーザーのLリラックスは、ビクティム的にも機能的にも一つの答えと言えそうです。
まとめ
今回のエピソードはレインウェアを軸に、腰痛、筋膜、クロムハーツの修理事情、千葉雄喜の目撃情報まで、雑談と専門知識が縦横に行き交う回となりました。
ビクティマーから寄せられた多彩なレインウェアの選択肢を経て、最後にたどり着いたのはモンベルのストームクルーザー、それもLリラックス。GORE-TEXがオーバースペックに感じられる季節に、価格・機能・シルエットの三拍子が揃った一着として、二人が太鼓判を押した結論でした。
今回のベスコメは「イナフな休日」さん。身幅広めのレインウェアという、まさにビクティム的な結論を引き出してくれたムーンライトギアの紹介が評価されました。
- クロムハーツのウォレットチェーン「ワンクリップ→トゥークリップ化修理」は公式店舗で実例あり。これまでの定説を覆すサービス
- 季節の変わり目の腰痛は、体内水分量の変化による筋膜のよじれが原因の可能性。サンダル選びは「ヒールカウンターあり」がおすすめ
- ビクティマーが選ぶレインウェアは、Acronym、ムーンライトギア、サンサンギア、NIKE×MMWなど多彩。アート系で目立つかUL系で軽さを取るかの分岐がある
- 明石はジャケット派。コートは取り回しが煩雑で、腰下は意外と濡れないため不要との見解
- 2026年現在の「最強のレインウェア」結論は、モンベル ストームクルーザー Lリラックス。税込22,000円で身幅広めのボックスシルエット、刺繍ロゴ、自社素材スーパードライテック搭載
