遅刻と「Hは遅れる」社風トーク
今回の配信は、まずガクトさんの体調不良によるリスケ、さらに横山さん(Today)の遅刻によって30分巻きでの収録になったという謝罪から始まります。ここからガクトさんの持論として「電通の人は絶対に遅れないが、Hのやつは若手から中堅までマジで遅れる」という業界ネタが展開されました。
あくまで軽口ではありますが、ガクトさんは「社風なのかな」と半ば呆れ気味。横山さんは平謝りしながらも、この空気のまま本題へと流れていきます。
電通の人って絶対に遅れないんですよ。に対して、Hのやつはマジで遅れるんですよ。
今年のタンクトップ、正解はどれ?
恒例コーナー「Today、ちゅきちゅきゅー、何着るー?」では、今年流行しているというタンクトップが話題に。二人とも日常的にタンクトップを着るようになり、「7枚くらいいる」と習慣化しているそうです。
ガクトさんは複数ブランドを着比べた結果、重要な気づきを共有します。無印良品などの肌着タイプは腕まわりがなく「おじさんの肌着」になってしまうのに対し、ファッションとして成立させるには脇の縦線タンクトップの脇にある縦のリブ(切り替え)ライン。この有無で肌着っぽさとファッション性が分かれるという趣旨。が必要だという指摘です。
胴回りが狭く、着るとドキドキする(体型が出やすい)。目のピッチも異なる。
肌着にならない絶妙なバランス。形としてはこちらが正解だったとの評価。
サイズについては「大きい人はXL、普通の人はLでOK。XLを乾燥機にかければピタピタになる」と実践的なアドバイスも。ただしピタピタすぎるとリブが伸び切ってしまうため、ほどよいフィット感が肝心だと補足されました。
また「スナックとタンクトップの相性は格別」という話も。換気が悪く熱気のこもるスナックでは涼しいタンクトップが合う、というのがガクトさんの分析でした。この日の着こなしはWEAVER'S OF WELLのカディコットン手紡ぎ・手織りのインド発祥の綿織物。薄手で通気性がよく、独特の風合いを持つ。のダブルシャツに、COMOLIのカナパ大麻(ヘンプ)系の繊維を指す言葉。リネンとは異なる素材感のパンツとして紹介されている。のパンツという構成でした。
FUTURE THANKS PROJECTとは何か
この回の本題が「FUTURE THANKS PROJECT(以下FTP)」です。これは、いま買っておくことで未来の自分が「あの時買っておいてくれてありがとう」と感謝できるような買い物、という考え方。若者の投資や「美容貯金」がトレンドになるなか、ファッションにおける未来投資として番組が提示したテーマです。
今の自分
価値が上がりそう・入手困難になりそうなアイテムを買って寝かせる
未来の自分
「あの時買っておいてくれてありがとう」と過去の自分に感謝する
コメント紹介に先立って、横山さんからペディさんへのプレゼントとして、日本規格(身幅広め・首元にゆとり)のサンスペルSunspel。イギリスの老舗アンダーウェア・Tシャツブランド。上質なコットン素材で知られる。のTシャツが選ばれました。6年前に6枚セットで購入したもので「今では2万円くらいする」とのことです。
身体・ライブ・アートへ寝かせるFTP
最初のコメントは「イナフな休日さん」。ゼロドロップシューズかかととつま先の高低差(ドロップ)がゼロの靴。裸足に近い感覚で走れ、自然な姿勢を促すとされる。アルトラなどが代表的。やルナサンダルを愛用し、アルトラは5足も揃えるガチ勢。腰痛がなくなり姿勢が良くなり、走って痩せることで「服が似合うようになる」という、身体そのものへのFTPです。ガクトさんも初期に傾倒したブランドで、いまも腰の調子を整える日にオリンパスの厚底モデルを愛用していると明かしました。
続く「マスター・キヨさん」のFTPは、Supremeのアーティスト(音楽)モチーフTシャツを寝かせておき、そのアーティストが数年後に来日ライブを行うときにデッド(未使用)で着ていく、という粋なもの。物販Tを着る観客の中で一人だけこっそりテンションを上げる、という楽しみ方です。
ガクトさんはこの発想に強く納得。一方で自身が持つダミアン・ハーストイギリスの現代美術家。サメのホルマリン漬けなどで知られる。Supremeとのコラボもある。とSupremeのコラボTについては、「アートの展示に本人プリントを着ていくのは一体感を生むイベントではないので少し違う」と分析。音楽アーティストのライブであることに意味があると強調しました。
「相馬さん」からは、クロムハーツやロレックスに加え、DoverでコラボしていたSacaiのDr. Woo(ドクター・ウー)ロサンゼルスの著名なタトゥーアーティスト。ゴローズマニアの間でも有名で、繊細な造形で知られる。コラボのスカジャンや、Sacai×UNDERCOVERのMA-1を寝かせているという報告。ガクトさんは、ちょうど先週のパリのショーでDr. Wooがサカイ×ビルケンシュトックのレザーに直接タトゥーを描いていたことに触れ、「このタイミングで当時のスカジャンを着るのはめちゃくちゃ洒落ている」と絶賛しました。
言うてさ、7年8年よ。セブンイヤーズインチベットだよ。7年あったらもうすごい変化があるんだから。
7年周期説と「寝かしユニクロ/GU」
相馬さんの2019年購入・2027年着用という話から、二人は「FTPは7年周期でこそ恩恵が生きる」という新法則を見出します。3〜4年ではなく7年寝かせることで、ブランドの統合や再評価といった大きな変化と重なり、価値が跳ね上がるという考え方です。
続く「ミストさん」のコメントは「寝かしユニクロやってます」。15年前に買ったゆとりのあるジーパン2本とチャップスバギージーンズ2本がいま大活躍しているという報告に、二人は驚きを見せます。
ここから話はGUへ。横山さんが「GUのデザイナーが元マルニのデザイナーに変わり、とんでもなくなっている」と紹介すると、ガクトさんは「ユニクロはライフウェア(主張しない服)、GUはちゃんとファッションをしようとしている枠」と整理。プチプラという区分けを超えてGUの方が攻めているという見立てから、「これからは寝かしGU説が出てくるのでは」と盛り上がりました。
エイジングは革か、それとも自分か
「ターキーさん」のコメントは、この回のベストコメントに選ばれた一本。5年前に一目惚れして買ったトリッカーズのルームシューズ(外履き用のドレスモカシン)を靴箱で寝かせていたところ、いざ履こうとしたら「エイジングしたのは革ではなく自分の体だった」という顛末です。体重増加で足が大きくなり、きつくて履けなかったというオチに、二人は爆笑しつつも深く共感しました。
5年寝かせたトリッカーズを満を持して履いたら、5年でエイジングしたのは革ではなく自分の体でした。8キロ落とせば履けるはずとダイエットを決意したものの、いまだに1キロも落ちていません……。
ガクトさんは「寝かすことによって自分の方のエイジングが進み、日の目を見ないことはよくある」と共感。そのうえで、イナフな休日さんを見習ってゼロドロップシューズを今すぐ履き、走って体を絞り、未来の自分がもう一度トリッカーズを履けるようにFTPしてはどうか、と提案しました。「年を取ると足が大きくなる(リンパの流れが悪くなる)説」も飛び出しています。
「ミゾウさん」からは、無印良品などの無地キャンバス地の靴に子ども(息子・娘)に自由にペイントしてもらい、それを10年寝かせて履きたいというFTP。ガクトさんは正直に「自分は子どもの絵を飾るマインドを持ち合わせていない」と冷徹に語りつつも気持ちは尊重、「10年後は着るより飾ってしまうのでは」と分析しました。横山さんは「唯一無二のものが価値を持つという文脈でいい」とフォローしています。
子どもと未来へ託すFTP
「サトシさん」のFTPは、大学生になった息子と一緒に長く使い続けられるものを物色しているというもの。ここからガクトさん自身のエピソードが飛び出します。なんと3人の子どもそれぞれの「生まれ年のロレックス」を全て買っているというのです。しかも単なる年式ではなく、その年に買う意味のあるモデル(フェイス変更の初年度、モデルのラストイヤーなど)を選んでいるといいます。
洋服はサイズやバランスの都合で世代を超えて受け継ぎづらい。だからこそ、次世代へのFTPは「布より金属・革」——時計やレザーが向いている、というのがこの回のもう一つの結論でした。次男が「お気に入りのコーデを月1しか着られないのが悲しい」とこだわる様子を「これはビクティム」と嬉しそうに語る一幕もありました。
なお、時間の都合により、本題だったはずの「上半期ベストバイ」は次回に持ち越しに。ベストコメントは「ターキーさん」に決定し、「自分自身のエイジングを巻き戻したい」という言葉が高く評価されました。
まとめ
今回は遅刻トラブルで巻きの収録となりながらも、リスナーから寄せられた「FUTURE THANKS PROJECT」のコメントを通じて、寝かせて価値を育むファッションの奥深さが語られました。身体への投資、来日ライブへの布石、7年周期での再評価、子どもへの承継——FTPの解釈は驚くほど多方向に広がりました。
共通するのは「今の一手が、未来の自分(や家族)への贈り物になる」という視点です。着ることを前提にするのか、飾って眺めるのか、価値の高騰を狙うのか。答えは一つではありませんが、だからこそ自分らしいFTPを探すことそのものが楽しみになる、という着地でした。次回はいよいよ上半期ベストバイが語られます。
- FUTURE THANKS PROJECT(FTP)とは、今買っておくことで未来の自分が「ありがとう」と思える買い物のこと。
- タンクトップは脇の縦線があるとファッションになる。形の正解はHanesで、乾燥機でサイズ調整も可能。
- FTPは「7年周期」で恩恵が生きるという新法則が提示された(例:2019年購入のDr. Wooコラボを2027年に着る)。
- 「寝かしユニクロ」の実践者もいるが、ファッション性を高めた今のGUを寝かせる「寝かしGU説」も浮上。
- 寝かせすぎると革ではなく自分の体がエイジングして履けなくなる、という教訓(ベストコメントのターキーさん)。
- 次世代へのFTPは、サイズが合いにくい洋服より、時計やレザーなど「金属・革」が向いている。
