スピードこそがモテる?量・質論争の着地点
収録冒頭は、この日の午前中に行われたGachi Adachi Clubおしょうといずみが関わるコミュニティ「CFA」内のプロジェクト。学生メンバーと社会人が運営に携わっている。の定例ミーティングの振り返りから始まります。ふわっとした話し合いに10分遅れで参加したおしょうが、途中から議論をスパッと切り込んだことで、学生たちの表情が変わり、具体的な話が一気に動き出したそうです。
ミーティング後すぐにリーダーからグループLINEで「ワクワクする提案ありがとうございます」と連絡が届いたことに、おしょうは「そのスピードですよ」と反応します。ここから話は「量と質、どちらが大事か」という論争へ。
スピードがあれば量になるし、量をこなせば質が上がる。これモテなんじゃない?
おしょうは、ナンパも同じで「量をこなすためにこそスピードが大事」だと言います。目の前にいる人にまず声をかける。その一歩の速さがすべてにつながる、というわけです。久しぶりに登場した「モテ」というキーワードに、話が思わぬところでつながりました。
スピード
まず動く・すぐ返す
量
行動やアウトプットが積み重なる
質
結果として質が上がっていく
AIに苦しみから逃れるおしょう、優しさで使ういずみ
雑誌のライティングに苦戦しているおしょう。サブコピーの3行に2〜3時間かけてAIと向き合っていると打ち明けます。文字起こしの整理などには使っていたものの、プロンプトを組んでAIと本格的に向き合うのは今回が初めてだそうです。
一方のいずみは、プライベートでもAIを「話し相手」として使うと言います。日々の些細な出来事を「こんなことがあったんだけどどう思う?」と相談することもあるとのこと。この使い方に、おしょうは「マジでその使い方したことないな」と驚きます。
さらにいずみは、仕事で関わる相手のタイプ分析にもAIを活用していると明かします。深く知らない相手や、これから一緒に動く人について「こういう判断をする人には、こう進めるとうまくいきそう」といった見立てを立て、それを自分にインストールしてから実際のコミュニケーションに臨むそうです。
相手のコストを減らしてあげないといけないなとかっていうので、効率化で使うみたいな。
おしょうと連絡を取るときも、忙しい相手に考えさせないよう「イエスかノーで答えられる質問を練り上げる」といいます。ここでおしょうは二人の違いをこう整理しました。
自分の苦しみ(ライティングなど)から逃れるために使う。AIに対しては少し冷ため。
相手への優しさ・思いやりのために使う。話し相手にもし、AIにも優しく接する。
いずみが「AIに優しくするとAIも優しくしてくれる」と言うと、おしょうは「AIから優しくされるのに違和感がある」と返します。ただ、感情移入する使い方は今や多数派かもしれない、と二人は指摘。恋人代わりにAIを使う人が増えていることや、子どもにどこまで使わせていいのかという懸念にも話は及びました。
安易に使うと「良さ」が消える?AIとの距離感
いずみは、おしょうがクラフトジンへの想いをまとめようとAIで壁打ちした初期のアウトプットを見て、「おしょうの良さが全部消されていた」と感じたそうです。「心を整える予話」といった、おしょう本人とはかけ離れた言葉が並んでいたといいます。
オショウは本当に自分の頭で、AIが絶対出してこないだろうなって答えをくれるんですよ。だから使わない方がいいかもしれない。
おしょうも、別番組でみのわさんがけんそうさんから「みのわさんは使わない方がいい」と言われていた例を挙げ、いずみの見立てに共感します。ただし完全に否定するのではなく、「使うならプロンプトで自分の色に染めるくらいの使い方をすればいい」というのがいずみの結論です。実際、そのあと言葉で対話しながら整えた版は「やっぱりそっちの方がいい」と二人ともうなずける仕上がりになったそうです。
怒られたい人、怒られたくない人
「社会は理不尽なもの」という話から、性格の違いがさらに浮き彫りになります。いずみは「怒られるのが大好き」だと語り、おしょうを驚かせます。理不尽な怒りは嫌だけれど、愛情や信頼を感じられる指摘なら嬉しい、というのがその理由です。
怒るのに体力使うってわかってるから、人様に怒られた時に「あら、この人こんな体力使って」ってありがとうございますって思う。
対するおしょうは「怒られるのが大嫌い」。だから自分もあまり怒らないと言います。唯一喧嘩になるのは、家族のためにした行動を否定されたときだけで、そのときは必ず言い返すと決めているそうです。
二人とも共通しているのは「怒りはしない」タイプであること。CFAの学生ができていないことがあっても、いずみは「どこで困ってるの?」と疑問で返し、おしょうも「怒りはしない」と言います。ただしおしょうは、やるべきことをやらない人に対して「やらないかいいや」と見切りが早い一面も。この見切りの早さは、過去の法人「The12Player」での失敗経験から来ているのかもしれない、と自己分析します。
おしょうは、クラウドファンディングのチームで、和食居酒屋のこんどうさんがメンバーにインスタ運用について本音でぶつかっている光景を挙げ、「自分にはできないな」「経営者として魅力的だし、そのエネルギーはすごい」と感嘆します。人に言い続けるにはエネルギーがいる。そのエネルギーを、おしょうは今すべて自分(ライティング)に向けている、という気づきにもつながりました。
思考は先に、現実は後から追いつく
おしょうは、AIを使いこなす知人・じんくんの姿を見て「深い考えをしなくなる可能性があるな」と危機感を語ります。これに対していずみは、AI活用のコツを丁寧に説明します。
まず前提をきちんと伝えること。そして「あなたは編集長です」「あなたはプロのPRパーソンです」といった役割を必ず与えること。すると回答の質が上がり、そこからさらに「このパターンで」「この観点で」と自分で質問を練り上げる必要が出てきます。つまり、良い質問を考えること自体が頭を使う作業であり、AIを使えば考えなくなるわけではない、というのがいずみの主張です。
おしょうは、自分がAIを使うと「上澄みだけ」の感じがすると打ち明けます。いずみは「AIだけでは完結できない。二人三脚で走るもの」と応じます。ここでおしょうが編集者らしい表現で自分の課題を言語化しました。
AIから返ってくるからAIにスピードを合わせなきゃいけなくなる。そうすると自分が足遅くなる策に陥る。
いずみは「おしょうの思考の方が先に行っているのに、現実に起きていることが遅い」と噛み砕きます。思考の速さと、AIとのやり取りや現実の進行速度のギャップ。ここに、おしょうがAIに感じるもどかしさの正体がありそうです。
AIには再現できない「思い出」の話
終盤は、いずみのママ友がラジオを聴いて「おしょうと同じ塾(東京学園)に通っていたかも」と気づいたエピソードで盛り上がります。中学受験をしていたそのママ友は、おしょうが早稲田卒=早稲田実業出身と知って「相当頭いいじゃん」と驚いていたそうです。
おしょうは、その塾に「本当に頭のいい子が二人いた」と回想。もう一人はホームレスになってテレビに出た後、上場企業の社長になったという逸話も飛び出しました。こうした具体的な思い出こそ、AIには再現できないものだと二人は語り合います。
小学生時代は言われるまま勉強していたおしょうですが、要領がよく「サボるスピードが速かった」と笑います。中1の6月からはノートも取らなくなったとか。今は上の子が開成を目指して自ら学んでいる姿を見て、「本人に向いているならやった方がいい、合っていなければやめた方がいい」と、中学受験も「合うか合わないか」で捉えるべきだと語りました。
最後は告知。Gachi Adachi Clubおしょうたちが運営するお店・コミュニティ。ゲストママやマスターとして体験参加もできる。で働きたい人を募集中とのこと。まずはゲストとして体験し、月に一度でも店に立ってくれたら嬉しい、と二人は呼びかけて締めくくりました。
まとめ
AIという同じツールを前にしても、「自分の苦しみから逃れるため」に使うおしょうと、「相手への優しさのため」に使ういずみでは、まったく違う顔が見えてきました。使い方にその人の性格が滲み出る、というのがこの回のいちばんの発見です。
一方で、二人が繰り返し確認したのは、AIは丸投げすれば「良さ」が消えるということ。前提を伝え、役割を与え、自分で質問を練り上げてこそ、良い二人三脚が成り立ちます。そして、思い出のような一人ひとりの経験だけは、AIには決して再現できない――。効率と人間らしさのバランスを、笑いながら考えさせられる回でした。
- 「量と質」論争の答えはスピード。まず動くことが量になり、質につながる
- AIの使い方には性格が出る。苦しみから逃れるためか、相手への優しさのためか
- 安易に丸投げすると自分の「良さ」が消える。前提と役割を与えて使うのがコツ
- 良い質問を考えること自体が頭を使う作業。AIは二人三脚で走る相手
- 一人ひとりの思い出だけは、AIには再現できない
