「人鬱」──酔えない接客が生むしんどさ
収録の冒頭、おしょうは「元気じゃないぞ」「空元気」と切り出します。5月11日のガチアダチクラブのゲストマスター会、13日のガチアダチナイトと盛り上がったイベントが続いた翌日、「朝ズドン」と落ち込んでしまったといいます。
その正体は「酒鬱」ではなく「人鬱」。お酒を飲まない“素面”の状態で人と接すると、目も合わせられないほど気を張ってしまうのだそうです。「来てくれたし、ちゃんと盛り上げなきゃ」と考えて動いてしまい、30分の店番でも消耗すると語ります。
お店のカウンター側、お客さん側でやってるのがやっぱ楽しいのよ。酔っぱらえるし。お店に立つってなると、酔えないんだよ。
特に13日はスレッズで集客し、会員以外も入れる特別営業にしたため、たくさんの人が来場。しかし「突破王」を自認するほど周囲がよく見えてしまうおしょうは、初対面の人が一人で来て話し相手もなく一杯で帰る姿が「脳裏に焼き付いて」離れなくなったといいます。
清水いずみも、隣ライナーノーツに入った当初はメッセージのしすぎで「立ちくらみ」したと共感。その場は心から楽しんで喋るものの、帰り道から影が差し、家に着く頃には深いため息が出ると打ち明けます。一人の時間でエネルギーを蓄えてから「行くぞ」と気合いを入れるスタイルだと語りました。
CAMPFIRE公式パートナー卒業宣言の理由
本題は、おしょうがCAMPFIRE公式パートナーを卒業するという宣言です。以前も「やめます」と言っていたそうですが、今回は「本当にやめる」と繰り返します。
理由の核心は、Facebookにも書いたという「応援したい人ではあるが、コーチや監督ではない。サポーターだけど」という自己認識でした。人をやる気にさせる声かけが「マジでわからない」と語り、伴走者としての役割に向いていないと痛感したのです。
コーチ・監督
やる気を引き出す声かけ
結果にコミットさせる伴走
サポーター・応援者
友達のリターンを買う
無償で口出しはする
最後の案件は、AIやコーチングに長けた「ジンくん」の書籍クラウドファンディング。結果にコミットさせるのが上手なジンくんを見て、「なおのことできない」と自分との違いを実感したといいます。さらに、CAMPFIREからサクセス時に報酬が発生する仕組みが「お金をもらっているというプレッシャー」となり、「これとこれをやってください」と伝えても相手が動かない状況にお手上げだったと明かしました。
ただし、CAMPFIREへの不満ではないと強調します。大きな企業ゆえの仕組み化に自分が合わなかっただけで、親切だった担当者が辞めてしまったことも一因だと振り返りました。
オンライン文化に「熱が乗らない」問題
卒業の背景には、おしょう自身が「オンライン文化ではない」という気づきもありました。オンラインもやるし、CAMPFIREをきっかけにGoogle Meetを初めて知って設定もできたそうですが、「熱が乗らない」と語ります。
清水いずみもオンラインは使うものの、対面(オフライン)の方が伝わるし好きだと同意。おしょうは「大きい組織になればなるほどオンラインになっていく」と、その日訪れたCFA(チャンス フォー オール)の本部で、スタッフがそれぞれパソコンでオンラインミーティングをしている光景を「不思議」と感じたと話します。
やだやだやだ。温度感じたい。
途中、「オンライン飲み」は好きだという話から、オンライン飲み会で二人になりたいときに「ブレイクアウトルーム」へ行くという妄想で盛り上がる場面も。ただ二人とも、最終的には「温度を感じたい」と対面派であることを確認しました。
お金をもらうことへの違和感の正体
清水いずみが「お金はいらないから普通に関わりたい、ということもありますよね」と切り込むと、話は核心に向かいます。おしょうは、ガチアダチクラブ、舎人ライナーノーツ、そして一般社団法人THE 12TH PLAYERの活動で「1円ももらっていない」と明かします。
清水いずみは、舎人ライナーノーツに他社の広告が一切ないことにも触れます。おしょうは「Google AdSenseのようなものは絶対にやらない」と語り、広告はお寺に良い影響が出るように運営していると説明しました。
清水いずみの鋭い指摘で、おしょうは自分の違和感の正体に気づきます。他の活動は何一つお金をもらっていないのに、CAMPFIRE公式パートナーだけは報酬が発生する。その「お金をもらっている」という事実が、嫌だと感じるポイントだったのです。
お店ではドリンク1杯分の価値を提供できている納得感がある一方、公式パートナーは達成金額の約5%という報酬で、しかも撮影を担当する「かんなちゃん」への支払いなど出ていくお金もある。価値提供の実感と報酬のバランスに、しっくりこなさを感じていたことが会話から浮かび上がりました。
公式パートナーでもらってる金額が少なすぎるから。もっとくれたらやるけど。
思わぬところに着地しちゃった。まさかの。
応援にはいろんな立ち位置がある
この回のテーマである「モテ=応援され、関係性を育てる力」に通じるのが、応援の立ち位置についての気づきです。おしょうは、公式パートナーとして伴走するより、「友達が起案して、無償で口出ししつつリターンを買うぐらいがちょうど良い応援者だった」と語ります。
伴走が難しい理由として、おしょうは「顧客層がわからない」ことを挙げます。自分の活動の顧客層は把握できても、ジンくんのクラファンのペルソナやどんなリターンが効くかは見えない。リターン設定を「ミスったな」と感じても、報酬をもらっている以上「やっちゃった」となってしまう──この責任感が重荷だったのです。
応援には「コーチ」「監督」「サポーター」など、さまざまな立ち位置があります。自分に合わない役割を手放し、しっくりくる応援のかたちを選ぶ勇気こそ、この回のタイトル「手放す勇気」が示すものだといえそうです。
これからも続くクラファンと「三大鬱」
公式パートナーは卒業しても、おしょう自身のクラウドファンディングは続きます。まず、最後の伴走案件として関わった米さんのクラファンは6月30日まで。目標金額300万円に対し、5月19日時点で73万円ほどとまだ道のりは長い状況です。
おしょうは「特別なことは何もしなくていい」といいます。チラシを正面から渡して「本当に頑張ってるんでお願いします」と伝え、あとはSNSを毎日上げるだけ。それだけで目標に近づくと語りました。
チラシを渡して、本当に頑張ってるんでお願いしますって正面から言って渡して。あとはもうSNS毎日上げるだけだ。それだけでいいんだ。
さらに、おしょう自身も新たなクラファンに挑戦する予定。ガチアダチクラブを生業にすべく、5つの章からなるライティングを進めているといいます。ここで登場するのが3つ目の鬱、「ライティング鬱」。今回は「酒鬱」「人鬱」「ライティング鬱」の“三大鬱”が勢揃いする回となりました。
最後は「次回からもっと明るい話をお届けしよう」と二本撮りを提案。急な変貌もメンタルが心配だと笑い合いながら、足立区関原のカフェ「いいとこさん」の二階を飛び込みで借りて収録したエピソードを締めくくりました。
まとめ
今回は、おしょうがCAMPFIRE公式パートナーを卒業する決断を軸に、「応援の立ち位置」と「お金をもらうことへの違和感」を掘り下げる回でした。人をやる気にさせるコーチや監督ではなく、無償で応援するサポーターこそ自分に合う──その気づきが、役割を手放す勇気につながっています。
清水いずみとの対話を通じて、おしょうは自分でも言語化できていなかった違和感の正体にたどり着きました。合わない役割を無理に続けるのではなく、しっくりくるかたちを選び直すこと。それが結果的に、人から応援され続ける“モテ”にもつながっていくのかもしれません。
- おしょうはCAMPFIRE公式パートナーの卒業を宣言。企業への不満ではなく、伴走役が自分に合わないという気づきが理由。
- 自分は「コーチや監督」ではなく「サポーター」。無償で口出しし、リターンを買う応援がしっくりくる。
- 他の活動は1円ももらっていないため、報酬が発生する公式パートナーだけ「お金をもらう違和感」を強く感じていた。
- 素面での接客がしんどい「人鬱」など、おしょうの“三大鬱”(酒鬱・人鬱・ライティング鬱)が語られた。
- 米さんのクラファンは6月30日まで、目標300万円。おしょう自身も新たなクラファンに挑戦予定。
