竹の塚のクラブ体験と釣りデビュー
冒頭は近況トークから。清水いずみは、フリーコーヒーバリスタのむっちゃん(おしょうの妻)と安心堂の丸山優子さんの3人で、竹の塚のクラブ「リトルガーデン」を初訪問したエピソードを披露します。女性だけ、しかも3人での来店は珍しかったそうで、扉を開ける先頭を誰にするかで緊張したと笑いを誘いました。
普段何を話すんですかって聞いたら「とりあえずNETFLIXの話ですかね」って。でも結果ほとんどしなかったですけど(笑)
一方のおしょうは、その前日にカフェ・トリッパの追分さん親子と沢村さんと釣りへ。ルアーフィッシングでニジマスを4匹釣ったといいます。ただし、糸の準備やトラブル対応はほぼ追分さんに任せきり。「投げるところから釣れるところまでがクライマックス。準備は全部やってほしい」という徹底した“いいとこ取り”スタイルを語りました。
この「美味しいところだけやりたい」という感覚は、後半のコミュニティ運営の話につながる伏線になっています。
ガチアダチクラブ1周年イベントを終えて
本題は、6月17〜19日に3日間連続で開催されたガチアダチクラブの1周年イベント。多くの来場者が集まり、新しい出会いがあちこちで生まれたといいます。特に3日目は女性客も多く、初対面同士の挨拶が交わされる光景が印象的だったと清水は振り返ります。
ただしおしょう本人は、この時期を「ここ2年で一番、心身ともに疲弊していた」と告白します。イベント当日も、清水いずみとスタッフのとんとんちゃんがいなければ「逃げ出していた」と語るほど、消耗していたそうです。
これあと9回やるのかって思って。まあ9年はやろうと思ってるんですよ。
売上が伸びるほど疲弊した1年目の教訓
1年間続けての一番の実感は「続けるのは大変」ということ。当初は月〜金の曜日ごとに週一スタッフ6人を集める構想でしたが、計画通りにはいきませんでした。始まった当初の週一スタッフは、今や誰も週一では立っていないといいます。
当初の構想
曜日ごとに週一スタッフ6人を配置。金曜は妻に任せる計画
週一スタッフが辞めたり月一になったり、計画通りにいかない
営業日をキープするため、おしょう自身が入る(週5で開けなきゃという強迫観念)
売上は上がったが、本人はどんどん疲弊
興味深いのは、疲弊と売上が反比例ではなく比例したという点です。売上が伸びていくのと同時に、心身が消耗していったとおしょうは語ります。6月は売上がとても良く「毎月これなら普通に会社じゃん」と思うほどでしたが、それは本来の目的ではありません。
おしょうが目指すのは、収益の最大化ではなく「地域にとっていい場所であるコミュニティ」。もちろん経営である以上、稼ぐための施策は打つとしつつ、「いい場所であるために無理はしない」という線引きを明確にしました。清水いずみからは、ガチアダチクラブと連動して子ども団体へ寄付する「ガチアダチ廻」の視点で、来客数や売上があれば誰かの役に立てる側面もある一方、おしょうの理想とのバランスに悩ましさもあると指摘が入ります。
なぜ「苦手なこと」をやめたのか
「無理をしない」を具体化するキーワードが「苦手なことをやらない」です。おしょうはその例として、自身が車の運転に向いていない話を挙げます。大学生の頃に免許を取り、1年で3回ぶつけた経験から、「向いていない」と自覚してやめたのだといいます。
この角、これ行ったら半々だなって思っても行っちゃうタイプなの。「行ってから考えよう」ってマインドだから。
この「行ってから考える」計画性のなさは運転には致命的でも、フッ軽な行動力の源でもあります。おしょうは、いつか人を轢いてしまうと思って運転をやめたのと同じマインドで、店のカウンターに立つことも「向いていなさすぎる」と判断しました。フリーコーヒーでも店番を30分するだけで疲れてしまうといいます。
客席側にいることが最前線になる理由
おしょうがカウンターの内側ではなく客席側にいたい理由は、そこにこそ「モテ」の本質が表れるからです。清水いずみは、おしょうがカウンターの中と外でまるで様子が違うと指摘。お客さんは「楽しんでいるおしょうと話したい」から来ている、だからその状態を保つには外にいる必要があるのでは、と分析します。
象徴的なのが、スタッフのリクくんとゲストのuzawaさんの回。多くの来場者で忙しい中、結婚が決まった二人を祝うため、おしょうはドリンクストッカーからシャンパンを出し、モンゴル800の「小さな恋の歌」を歌いながら乾杯したそうです。
清水いずみはこの立ち位置を「ある意味最前線」「プロのお客さんになりたいみたいな」と表現します。オーナーとして裏方に回るのではなく、場を最も盛り上げられる場所に自分を置く――これがおしょう流の役割設計だと言えそうです。
グラス洗いや接客に追われ、30分でも疲弊。場を盛り上げる余裕がない
スタッフを助けつつ場を盛り上げ、自分も楽しむ。祝福の演出もできる
2年目の展望とスタッフへの還元
2年目の展望として、おしょうはまず月一スタッフを増やして営業日を埋めたいと語ります。加えて構想しているのが、ライターの協力を得た「スタッフの記事の量産」。英樹さんやあゆみさん、イクミちゃんら、店に立つメンバーの“ガチでいい記事”を作り、より多くの人に知ってもらう機会にしたいといいます。
本当はもうちょっとお金を渡せたら一番いいんだけど、なかなか難しいから、違う形でめっちゃスタッフに還元していきたいと思ってる。
金銭で還元しきれない分を、記事という形での発信や「知ってもらう機会」で返していく。そして地域の人が「うちの店で月一スタッフをやりたい」と思える状態を増やしていきたい、というのが2年目のビジョンです。なお、お店とは別に自身の活動全般のビジョン・ミッションをリブランディングしたという話題も出ましたが、こちらは別の回で語られる予定です。
告知パートでは、ガチアダチクラブの月一スタッフを常時募集中とのこと。応募の条件は「石を投げない」「怒らない」というシンプルなもの。いきなり本採用ではなく、まずゲストマスターを体験し、お互いに楽しくやれそうかを見極める流れになっているそうです。
まとめ
今回は、ガチアダチクラブの1周年を節目に、おしょうが1年間の運営で得た「無理せず長く続ける」ための考え方が語られました。売上が伸びるほど疲弊した経験から、「苦手なことはやらない」「得意な場所(客席側)に自分を置く」という役割設計にたどり着いたのが印象的です。コミュニティを9年続けたいという目標のために、まず自分が消耗しない仕組みをつくる――続けることそのものを目的に据えた考え方が、この回の核心でした。
- ガチアダチクラブは6月に3日間の1周年イベントを開催。多くの人と新しい出会いが生まれた
- 1年目は売上が伸びるほどおしょう自身が疲弊。無理をするとコミュニティは長く続かないと痛感した
- 目指すのは収益の最大化ではなく「地域にとっていい場所」。トントンで続けばいいという線引き
- 「苦手なことはやらない」を徹底し、カウンターの中ではなく客席側で場を盛り上げる役割を選んだ
- 2年目は月一スタッフを増やし、スタッフの記事量産など金銭以外の還元も模索していく
