📝 エピソード概要
2025年出版予定の「資本主義」に関する書籍制作プロジェクトの第2回です。今回は、現代人が抱える「生きづらさ」の正体を、成長・時間・お金・消費といった6つのキーワードから深掘りします。特に「なぜ私たちは成長し続けなければならないのか」という問いに対し、西洋と東洋の思想史的な時間感覚の違いを交えながら、資本主義が私たちの内面に与える影響を鋭く考察しています。
🎯 主要なトピック
- 現代の「生きづらさ」を象徴する6つのテーマ: 時間、数字、お金、消費、労働、成長という、資本主義下で人々を縛る具体的なもやもやを提示します。
- 「成長」という強迫観念: 休日も心が休まらない、常に自己変革を求められるといった「成長神話」が、どのように人々の精神を追い詰めているかを議論します。
- 時間感覚の思想史的背景: 西洋の「線形(右肩上がり)」な時間と、東洋の「円環(循環)」的な時間の捉え方の違いから、成長至上主義のルーツを探ります。
- 「お金」と「消費」の概念的な違い: 人類が長く葛藤してきた「お金」という道具と、近代特有の「欲望を意図的に創出する」という「消費」の仕組みを分けて考えます。
💡 キーポイント
- 規範の内面化: 社会やビジネスのルール(成長すべき、効率化すべき等)が、個人の無意識な価値観や自己評価の基準になり、「自分の中に経営者がいる」ような状態を引き起こしている。
- 右肩上がりは「直近の常識」: 常に右肩上がりの成長を良しとする価値観は、キリスト教の終末思想や近代の進歩史観が結びついたもので、人類史的には比較的新しい概念である。
- 負の感情を利用した消費の創出: 資本主義は、本来気にしていなかったことを「欠点」として意識させ、不安や恐怖などの負の感情を煽ることで、新しい消費(需要)を人工的に作り出している。
- 自己肯定感と経済: お金を稼いでいることが「一人前」の証となり、稼げないことが「軽蔑」の対象になるという価値観も、特定の経済システムに基づいた一つの偏った見方に過ぎない。
