アイドルが「普通」だった世代
はじめちゃんがアイドルオタクを始めたのは、13歳か14歳の頃だといいます。
吉本に入って10年なので、ドッペルさんに出会う5、6年ぐらい前からアイドルオタクはスタートしてる形ですかね。
はじめちゃんの世代は、アイドル文化のど真ん中を生きた世代だと語ります。そのきっかけになったのがAKB48でした。
私たちの世代って、アイドル文化のど真ん中世代というか、アイドルオタクがもう普通になってきた時代なんですね。
あの時代って、AKB48のことを知らない方がおかしいぐらいの、一般教養ぐらいのレベルの。
中川どっぺるも、当時は国民的で、アイドル好きでなくても大体推しがいたと振り返ります。
中学校とかだったら、本当に自己紹介ぐらいの感じで、誰推しみたいなことを言ってたレベルの時代だったんですよ。
ちょうど同じ時期に、KPOPも日本で広がり始めていたと二人は話します。少女時代やKARAが登場したのが、AKB48とほぼ同時だったといいます。
「まじっすか学園」から始まった沼
最初はクラスの話題についていくためにアイドルを勉強していた、とはじめちゃんは語ります。その入り口になったのが、深夜ドラマの「まじっすか学園」でした。
そのドラマで、峯岸みなみが演じた「釈」という役に惹かれたといいます。
釈っていうあだ名で出てきたんですけど、峯岸みなみちゃんがめっちゃ可愛いのに面白くて。なんかその姿に惹かれちゃって。
それまでアイドルは「綺麗なお姉さん」というイメージだったといいます。しかしそこから、一人ひとりに違う特性があるのかもしれないと感じ始めたと話します。
アイドルってなんか一人一人みんな違って、そういう特性みたいなのがあるのかもしれないと思いだしてからはもう沼でしたね。
元々、知りたい欲求が強いタイプだったといいます。好きになったものは何でも知りたくなり、世に出るものを全部見ていったと振り返ります。
知らないことがある方が怖いぐらいの。
コンビニの半分がAKBだった時代
はじめちゃんは、当時の情報源についても振り返ります。学生だったこともあり、ネットよりもコンビニに並ぶムック本が中心だったといいます。
なかでも印象的だったのが、じゃんけん大会の勝率をまとめたガイドブックだといいます。
今考えると、ようこんなん出てたなっていうような、AKB48のプロフィールだけをまとめた本とか。
じゃんけん大会は日本武道館で開催され、その過去の勝率や、誰が最初にどの手を出す確率が何パーセントかまでまとめた本があったといいます。総選挙のたびに、前と後で意気込みや結果をまとめた本も出ていました。
当時はコンビニの商品の多くがAKB関連だったと、二人は口をそろえます。缶コーヒーの上に、マグネット型のメンバーが載っている商品まであったといいます。
もうそれ完全にこのブームであることの証明よね。
さらに、家の行事までAKBに染まっていったといいます。クリスマスケーキの予約も、多くがAKBとのコラボだったと振り返ります。AKB48には「予約したクリスマス」という曲もありました。
みんなが好きだった時に自分も好きだった、それぐらい当たり前の感覚だったといいます。
「ピンチケ」と呼ばれた側の悔しさ
高校に上がる頃、周りは徐々にアイドルから離れていったといいます。一方で、はじめちゃんにはずっと羨ましく思っていたことがありました。
握手会やイベントに行くと、年上の大人のファンがたくさんいて、大人の友達もできたといいます。その人たちが、大きな会場でイベントをするようになる前の、初期のAKBの話をしているのが羨ましかったと話します。
当時、はじめちゃんのような若いファンは「ピンチケ」と呼ばれ、少しバカにされることもあったといいます。
好きで学生やってるわけじゃない。今好きになってるわけで。
だからこそ、いつか大人になったら最初からアイドルグループを見て、全部の歴史を語れるようになりたいと思っていたといいます。
HKT48と乃木坂46を一から追う
その願いが叶うタイミングが、ちょうど高校に上がる頃に訪れます。中学3年のときに、HKT48と乃木坂46が誕生したのです。
今見だせば、端から全部終えたことになるってなって。
乃木坂46は東京拠点で追いづらさを感じていた一方、HKT48の劇場が自分の高校のすぐ隣にできるという出来事がありました。
私は青南っていう(高校)出身なので、もう隣だったんですよ。歩くと5分なんて。これはもう行くしかないってなってスタートしたのが、HKT時代です。
AKB48を完全に離れたわけではなく、48グループとして、また坂道グループもAKBのライバルとして、どちらも一から追いたいと考えたといいます。
そんな時期に出たのが、恋愛ゲーム「AKB1/149」でした。全48グループのメンバーを網羅したエディションで、HKT48の一期生も収録されていたといいます。
このゲームで出会い、好きになったのがHKT48一期生の熊沢世莉奈でした。中学卒業までの話でこの日は時間切れとなり、続きは後編へ持ち越しとなりました。
まとめ
はじめちゃんのアイドルオタク遍歴は、AKB48が「生活」だった中学時代から始まりました。ドラマで峯岸みなみに惹かれて沼にハマり、HKT48と乃木坂46を一から追い始めるまでが今回の内容です。
- はじめちゃんは13〜14歳、AKB48が国民的だった時代にアイドルオタクを始めた
- 入り口はドラマ「まじっすか学園」の峯岸みなみで、一人ひとりの違いに面白さを感じた
- 当時はコンビニのムック本や商品、家の行事までAKBに染まっていた
- 若いファンは「ピンチケ」と揶揄され、いつか歴史を語れるようになりたいと思っていた
- 中学3年で誕生したHKT48と乃木坂46を一から追い始め、続きは後編へ
