「仕事が忙しいから恋愛できない」は本当か
夫婦のポッドキャスト「ここだけの話」のこの回は、前回答えきれなかったリスナーの質問に、かっぴーさんと深見絵梨子さんが答えていく質問スペシャルです。最初に取り上げたのは、30代女性の恋愛や結婚についての質問でした。
30代仕事頑張ってる女子の恋愛の始め方、出会い、結婚相手としての見極め方、1人で生きていく方法。
かっぴーさんはこの質問を「30代女子のお悩みフルセット」と表現し、25歳で結婚した深見さんなら両方の立場がわかるはずだと回答を振ります。
深見さんがまず引っかかったのは、「仕事を頑張ってる女子」という前提でした。30代で働いている人の多くはそもそも仕事を頑張っているのではないか、という疑問です。
普通に仕事頑張ってない人っているのかなっていう、そこから疑問。
かっぴーさんは、働いていると職業がアイデンティティになり、その人らしさやいいところが伝わりやすいと補足します。働いていない場合は顔のよさなどに評価が寄ってしまい、相性を見るうえでも働いているほうが相手を見つけやすいかもしれない、という考えです。
そのうえでかっぴーさんは、質問者は自分を「特に仕事をバリバリやっていて、恋愛の時間もない」タイプだと感じているのだろう、と推測します。これに対する深見さんの答えははっきりしていました。
全然できる。なんかそんな言い訳にならない。全く。
ならなくない全く。だって別じゃん。別もんじゃん。
話は男性の側にも広がります。深見さんが「仕事を頑張りたいから別れたい」という別れ文句を挙げると、かっぴーさんは即座に否定しました。
かっぴーさんによれば、忙しいなら会う頻度を下げればいいだけで、宇宙飛行士のように1年間交信できないといった特殊な事情でもない限り、忙しいから別れようはシンプルに面倒になっただけだといいます。
むしろ男性も、仕事をバリバリこなして出世している人のほうが恋愛にも活発で、モテるというのが2人の見立てです。かっぴーさんは「狩猟民族の時代から、肉を取ってきたらモテるだろうし」と例え、深見さんも女性も仕事を頑張っている人のほうが魅力的に映ると話します。
出会いは本当にない? 深見さん流「順序」の恋愛
「30代女性の恋愛の始め方」について、深見さんの結論は「普通に恋愛を始めてください」でした。かっぴーさんは、出会いが少ないと感じるなら、恥ずかしがらずに周りに相談するべきだと付け加えます。
深見さん自身も独身時代は相談を重ねていたそうで、友人との会話の9割は恋愛の話だったといいます。のちの夫であるかっぴーさんが「2日連続同じ服を着てきた」ことまで話題にしていたというエピソードも飛び出しました。
出会いがない問題についても、深見さんは「それもただの言い訳」と言い切ります。
え?でも本当にそうじゃない。出会いがないわ。もう本当に意味がわからない。出会いないってどういうこと?って。
続いて話題は結婚相手の見極め方へ移ります。かっぴーさんは、Tinder ── スマートフォンで使うマッチングアプリの一つ。表示された相手の写真やプロフィールに「いいね」を送り合い、お互いが選ぶとメッセージをやり取りできる仕組みですのようなテクノロジーで出会えるようになったぶん、見極めはむしろ難しくなっていると指摘します。
自称「見極めが本当に上手い」深見さんが挙げたのは、相手との距離感と順序です。深見さんは自分を「昭和女タイプ」と呼び、恋愛は全て順序が大事だと話します。
深見さんが説明した恋愛の順序は、次のような流れです。
深見さんは、出会ったその日のうちに関係を持ったことは一度もないといいます。そのうえで、自分は価値のある人間だと相手に行動で示すことが大事だと語りました。
私はあなたにそんじゃそこら、ちょっと言われたぐらいで触れさせるような女じゃありませんよっていうのをちゃんと明確に行動として取るのがすごい大事だなって思う。
かっぴーさんはこれを「安売りするな」とまとめ、深見さんも強く同意します。最初の関係を曖昧にすると、仮に結婚しても全てを適当に扱われる可能性がある、というのが深見さんの考えです。
ちなみに深見さんは20代前半、クラブにはよく通っていたそうです。友達が次々と消えていき、朝の電車で1人で帰るのが定番だったという話に、かっぴーさんは「マジ目に浮かぶわ」と笑っていました。
曖昧にする男は全てを曖昧にする
結婚相手の見極め方について、かっぴーさんは「すぐに結果を求めてくる相手はわかりやすい」と話します。深見さんがそれ以上に重視するのは、関係を曖昧にするかどうかです。
何かを曖昧にしてくる男は全て曖昧にする。
だからちゃんと付き合いましょう、結婚しましょう、何しましょうをちゃんと目を見て言えるかが結構見極め方。
かっぴーさんは、関係を曖昧にする理由は「曖昧にしておきたいから」だと説明します。関係を確定させると浮気や二股になってしまうため、グラデーションのままにしておきたい、まだ結婚したくない、といった事情があるという見方です。
ここで深見さんは、最近よく聞く「パートナー」という呼び方にも疑問を投げかけます。かっぴーさんは深い意味はなく流行りだろうと答え、「短パンのことをショーツと言うようなもの」と例えました。
深見さんはさらに、結婚相手を見極めるポイントとして日々のリスペクトを挙げます。
なんか自分に対するリスペクトが日々感じられるかっていうのは結構見ますね。
1人で生きていく方法はあるのか
質問の最後の項目「1人で生きていく方法」について、深見さんは自分は1人で生きたくない派だと前置きします。お金がないことよりも、孤独がこの世で一番怖いからです。
かっぴーさんは、漫画家や経営者、エンジニアには何かを成し遂げて孤独に死んでいく天才もいると話します。人生の全てを仕事に賭けて孤独に死んでいくことがあり得る職業だと感じたうえで、自分はそれが嫌で、プライベートの幸せも手に入れたいと考えたといいます。
かっぴーさんは、自身の作品左ききのエレン ── かっぴーさんによる漫画作品。広告業界などを舞台に、才能や仕事に向き合う人々の葛藤を描いていますのテーマにも触れながら、「孤独でいい」は成立しないと語ります。
やっぱ成立しないと思うんだよね。不幸だと思うのね、それ(孤独に仕事に生きること)はね。
深見さんは、1人で生きていくのが最高に楽しいなら、その理由を教えてほしいと返します。かっぴーさんは、質問者は楽しいのではなく、仕事に邁進した先に孤独が待っているのではないかという不安を抱えているのだろうと推測しました。
かっぴーさんは、人生の相棒は恋愛相手でなくてもいいと続けます。同性の一生の友達でも、一緒に住む人でもよく、とにかく相棒を見つけたいという考えです。
だってさ、iPhone作ったジョブズでさえさ、死ぬ時後悔したわけじゃん。
深見さんも、細木数子 ── テレビ番組などで人気を集めた占い師。独自の占いで書籍がベストセラーになり、強い口調の物言いで知られましたさんが「強いて言うなら自分の子供が欲しかった」と言っていたことを挙げ、「1人で生きていく方法はないです」と結論づけます。2人はそのうえで、モテないことが問題なら自分を磨くしかなく、磨いていればいい出会いがあると話しました。
世帯月収が40万円になったらどう暮らす?
次の質問は、お金についての具体的なものでした。
1ヶ月の世帯年収が40万になったらどう暮らしていきますか?
ちょうど少し前、2人はタクシーの中で同じ話をしていたそうです。かっぴーさんが真っ先に挙げたのは引っ越しで、深見さんは熊本の実家に引っ越して家賃をなくすと答えます。
かっぴーさんによると、今の家計は家賃以外の支出がちょうど38万円ほどだといいます。家賃をどこまで圧縮できるかが一番大きく、生活費を20%ほど下げればなんとかなるものの、貯金はできない「ぴったり」の状態になるという見立てです。
かっぴーさんが話した40万円になったときの動きを順に並べると、次のようになります。
固定費の見直し
真っ先に引っ越し、一番大きい家賃を圧縮する
生活費を2割減
生活はできるが、貯金はほぼできない状態になる
もう一度稼ぐ
2人で20万円ずつなら25万円ずつに増やす方法を考える
かっぴーさんは、ただ生きていくだけの状態が永遠に続くのはきついと話します。そのうえで本当に伝えたいのは、40万円でも暮らせることより、40万円になっても大丈夫な備えをしておくことだといいます。
具体策として挙がったのは、少額でも積み立てで資産運用をしておくことと、不労所得を作っておくことです。かっぴーさんは、NISA ── 少額投資非課税制度。一定の範囲で株式や投資信託に投資した利益に税金がかからない、日本の制度ですなどで貯蓄を回していることにも触れました。
その不労所得が月1万円あるだけでだいぶ心のゆとりできると思うんだよ。
かっぴーさんが例に挙げたのは本の印税で、本を1冊出せば月数千円入るかもしれないといいます。本が出せなくても、noteの記事やAmazonのアフィリエイトでもよく、いろいろなところに稼ぐ方法を残しておくことが備えになるという考えです。最後には「お金持ちの友達を作る」と付け加えていました。
結婚の決め手は何だった?
続いては、2人自身の結婚についての質問です。
結婚の決め手をお聞きしたいです。
深見さんは、決め手は明確にあるものの言えないことだと前置きします。かっぴーさんは、入籍の決め手で言えば長女の空ちゃんができたことだろうと振り返り、一緒に住もうとなった時点でバリバリ結婚するつもりだったと話しました。
深見さんにとっては、ある打ち明け話をそのまま受け入れてもらえたことが大きかったといいます。
もうすんなり何の違和感もなく、それがえりちゃんなんでしょ?みたいな感じで受け入れてくれてたからっていうのはマジででかい。
一方、かっぴーさんは理由を聞かれても濁してしまい、深見さんに「濁す男はダメだよ」と突っ込まれます。バツイチであることを気にせず接してくれたことを挙げたうえで、最後に出てきたのは「一番タイプだった」という答えでした。
ここから2人は、顔や声、匂いといった生理的な相性の大切さで意気投合します。深見さんは、顔がタイプでなかったら全てが許せなくなると話しました。
かっぴーさんが特に重視するのは声です。残りの人生で触れ合う部分は視覚より音のほうが大きく、顔を合わせなくても声は一生聞くから、というのがその理由です。
どんなに怒っててもやっぱ美人だなと思うもん。
バツイチのかっぴーさんが学んだのは、結婚と恋愛を切り離してはいけないということでした。理屈ではなく、朝起きて寝顔を見て可愛いと思えるような、ときめきの先に結婚がないといけないといいます。
かっぴーさんは逆説的に、今のパートナーに対して「決め手に欠ける」と感じているなら、それ自体がよくないサインかもしれないと話します。深見さんは、自分の両親のように言葉にしなくても日々の生活から滲み出る「大好き」が、周りから見てもわかるかどうかも大事だと付け加えました。
夫婦円満の秘訣は「いつでも別れられること」?
2人の関係について、さらに質問が続きます。
夫婦円満の秘訣。これはお互い意識してるみたいなことあれば教えてほしいです。いつも聞いてます。
深見さんは、自分たちは怒鳴り合いもするので夫婦円満でもないと笑いつつ、秘訣をこう答えました。
かっぴーさんも、収入面や持ち家などで何かを握られている状態は不健全だと同意します。「いざとなったら1人で生きていける」状態でないと、喧嘩もろくにできないという考えです。
深見さんは、どちらかが甘えているとお互いのリスペクトがなくなり、喧嘩も増えると話します。仕事も家事も育児も、頼りっぱなしにせず自分でやっているスタイルが円満につながるといいます。
ここで、喧嘩についての2人の考え方の違いが表に出ました。
意味のある喧嘩ができるかが大事。喧嘩でお互いの本音が出るのが好き
喧嘩は体力を削られるので極力したくない。1秒でも長く笑顔の時間を増やしたい
深見さんに「喧嘩好きだよね」と言われたかっぴーさんは、「喧嘩は言い過ぎた」と修正します。本当に言いたかったのは、喧嘩も含めた意思の疎通、コミュニケーション全般が大事だということでした。
なんか今週疲れてんなとかさ。(そういう機微は)話さないとわかんなかったりするよね。
かっぴーさんは、しばらく夫と話していないという大人の夫婦は意外と多いと話し、自分たちはポッドキャストを聞けばわかるとおりずっと喋っていると続けます。会話をより加速させるためにポッドキャストをやっているともいいます。
深見さんは、女性にとって夫の存在はかなり大きいと話します。一緒にランチに行ったり話したりする時間を長く設けてくれることに愛を感じるので、仕事が忙しくてもそこに時間をかけてほしい、というのが深見さんの願いです。
推しキャラの質問と、次女ずっちゃんの1歳
最後に、かっぴーさん宛てに届いた質問も紹介されました。
えりこさんの大人対戦の推しキャラを教えてください。
かっぴーさんの「夫調べ」では、深見さんはまだ2巻までしか読んでいないとのこと。深見さんはあらすじを確認したものの「漫画を読んでいる時間がない」と答え、主人公がマネージャーの今村さんに似ているという感想にとどまりました。
漫画を読む時間がない理由は、次女のずっちゃんがまだ保育園に行っていないためです。ずっちゃんは収録の3日後、ちょうどポッドキャストの更新日に1歳を迎えます。
ずっちゃんは先日のハワイ旅行でも7時間ほどのフライトを平気でこなし、帰国後も日本時間の朝まで眠って朝5時ごろに起きたといいます。太ももがパンパンで、ハワイでも注目を集めたそうです。
ずっちゃんは食欲旺盛で、深見さんによれば大人分ほど食べるといいます。ベトナム料理店では、渡されたヌードルを皿ごと平らげる勢いだったそうです。
食べない長女・空ちゃんとの日々と、その後の変化
ずっちゃんとは対照的に、長女の空ちゃんはほとんど食べない子でした。今でも寿司2貫ほどで、食べる量はずっちゃんと同じぐらいだといいます。
空ちゃんが2〜3歳のころは、離乳食やご飯を全て吐き出してしまい、飲み込む力がない病気なのではないかと心配したほどでした。
一生懸命ご飯作ってもさ、全部ベーって。
食べないことによる癇癪もあり、深見さんは栄養や亜鉛不足について調べ続け、区役所にも相談に行ったといいます。2人で出かけると必ず癇癪が起きるため外出も怖くなり、「あの時は本当に鬱だった」と振り返ります。
ところが、空ちゃんはその後急激に変わりました。深見さんは今では空ちゃんと2人で出かけたいと話します。
2〜3歳ごろは食べないことによる癇癪が多く、2人で出かけるのが怖くて引きこもりがちだった
ハワイでお土産選びを一緒に楽しむなど、OLの友達のような会話ができる
ハワイでは、祖母へのお土産について空ちゃんが「あんまり濃いのつけないから薄めがいいんじゃない」と意見を出し、深見さんが驚くほど普通の会話になっていたそうです。深見さんは「普通にもう空と2人で韓国行ける」と話し、かっぴーさんは空ちゃんを「ちっちゃいえりちゃん」と呼んで、メロメロだと語りました。
番組の最後には、次回以降も質問を募集すると告知されました。ただし漫画の質問は夫婦の話が膨らまないため控えてほしいとのこと。ずっちゃんの1歳へのお祝いコメントも呼びかけられています。
まとめ
この回では、リスナーの質問をきっかけに、仕事と恋愛、結婚相手の見極め方、お金の備え、夫婦円満の秘訣までが、夫婦それぞれの実体験から語られました。共通していたのは、言い訳や曖昧さに逃げず、自立したうえで相手と向き合うという姿勢です。
- 仕事が忙しいことは恋愛できない理由にならず、出会いがないというのも言い訳だと深見さんは考えている
- 結婚相手を見極めるポイントは、関係を曖昧にしないこと、目を見て約束を言えること、日々のリスペクトを感じられること
- 世帯月収40万円への備えとして、積み立てや印税・アフィリエイトなどの小さな不労所得を作っておくことが挙げられた
- 夫婦円満の秘訣は、お互いがいつでも別れられるほど自立していることと、日々の意思の疎通






