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2020s教皇レオ14世の最初の回勅『マニフィカ・フマニタス』が5月25日に公開されました。回勅のテーマは、「AI(人工知能)の時代における人間の人格の保護」。そこに書かれた「AIの武装解除」の真意やトランスヒューマニズム批判、シリコンバレーとバチカンの関係性について考えました。
▼トピック
教皇レオ十四世の最初の回勅「Magnifica Humanitas(マニフィカ・フマニタス)」を読む/AI時代に「人格を守る」とは何か/レオ十三世『Rerum Novarum(レールム・ノヴァールム)』と労働者保護の継承/AIによって雇用が揺らぐ時代に、労働者保護をどう考えるか/バチカンとシリコンバレーをつないできた「ミネルバ・ダイアログ」/フランシスコ前教皇から続く社会問題への応答/Anthropic共同創業者クリス・オラーの声明に見る「外部の批判者」をAIガバナンスに組み込む発想/Anthropicとバチカンの連携は、IPO前のブランディング?/AI企業の自己批評性はどこまで信頼できるのか/かつて科学者を弾圧した教会が、テック企業に制御を求める21世紀/国家を超える力を持ったテック業界と「ヒューマンサイズ」/AIは設計されるのではなく「育つ」ものなのか/人間がエージェンシーを握り続けること/バベルの塔と、ネヘミヤ記におけるエルサレム再建/一つの言語、一元化、神に届こうとする塔としてのテック/グローバルビレッジ的理想はどこまで肯定できるのか/技術の問題ではなく、人間関係の問題として軍事を考える/ボトムアップの対話から立ち上がる「共通善」/AIによる中央集権とデジタル民主主義・プルーラリティ/政治哲学者マイケル・サンデル、政治学者パトリック・デニーン、共同体主義の現在/人間の弱さや有限性を肯定する/トランスヒューマニズム、無限性への批判/共通善の「共通」はどこまで広がるのか/アメリカ合衆国上院議員バーニー・サンダースの公共AI論と政府系ファンド構想/経済学者マリアナ・マッツカートの事前分配との接続/AIが生み出す富はテック企業のものなのか、人類が共有すべきものなのか/AGIを公共インフラとして考えることは可能か/「AIの武装解除」という言葉の真意/正戦論は時代遅れという発言/AI開発者は特別な倫理的責任を負う/技術そのものは否定しないというバチカンの姿勢/日本でも開発者、人文科学者、クリエイターが議論する場をどう作るか
▼「2020s-twenty-twenties-」とは
2020年代を形づくる思想やアイデアとは何か?
テックから哲学、カルチャーまでを横断し、「思想がリアルポリティクスを動かす時代」に迫っていくPodcast番組。AIや防衛産業が立ち上がる米国テクノロジー業界の世界観や価値観を検証し、その戦略に「巻き込まれざるを得ない私たち」にはどのような選択肢や可能性があるのか? 哲学者の柳澤田実と、デサイロ代表の岡田弘太郎が、時にはゲストを招きつつ率直に話し合います。
准教授 / 関西学院大学神学部
1973年ニューヨーク生まれ。関西学院大学神学部准教授。東京大学総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)、宗教を中心に文化的背景とマインドセットについて研究している。最近の関心テーマは米国テックの右傾化、若者のキリスト教回帰と少子化の関係。
代表理事 / 一般社団法人デサイロ
1994年東京生まれ。人文・社会科学分野の研究者と協働し、イノベーション創出や新たなる社会制度の提案を行う一般社団法人デサイロ代表理事。最近の関心は、エディターとしては「いま最も重要なテーマを提示すること」。デサイロ代表としては「持続可能な知のエコシステムを構築すること」。個人的には「東京という都市をもっと面白くすること」。