ねむねむ超会議の余韻とゲスト紹介
久々の収録となった今回、まず話題に上がったのは、センサーさんが行ってきた「ねむねむ超会議」というイベントです。
アニソンDJやコピーバンド、VJ、踊ってみたなど、サブカル好きが集まるイベントで、七時間ほど通しで行われたそうです。
なんかね、普通のライブよりも短く、あっという間に感じたというか。みんなアニメ好き、サブカル好きが集まってて、普段のライブの客層とは違う顔ぶれで。好きを共有できるようないいイベントだなと。
来年一月にも開催されるとのことで、ベリオさんも「行けたらマジで行きたい」と話しています。
そして今回のゲストは、ラジオ業界からは二人目となる、地域ラジオプロデューサーのりーまんさんです。
出会いは東京のラジオセミナー
りーまんさんは新潟県湯沢町の出身で、ニッポン放送などでディレクターを務めた経歴を持ちます。制作会社時代を含めると、この世界で長く活動してきた人物です。
今年からは東京と山古志の二拠点生活を始めました。東京から長岡までは新幹線で約一時間四十分、長岡駅から山古志までは車で三十分ほどの距離だといいます。
二人の出会いは、四月に東京で開かれたラジオセミナーの懇親会でした。センサーさんは勉強のために一般参加し、そこでりーまんさんと知り合ったそうです。
石井くんがなんか主催みたいな形でやるっていうので、それをちょっとじゃあ行ってみようかっていう。もう同じ一般の参加者ということで。
懇親会で「新潟」というキーワードが出たことから、二人は一気に距離を縮めました。
そこで新潟っていうことを聞いて、あれと思って。新潟でこんなことやってる人いるんだと思って、そこでちょっと興味を持って。
その後、五月に一度収録の話が持ち上がり、スケジュールが合わなかったものの、今回改めて出演が実現しました。センサーさんは何度もオファーを重ねたそうです。
なぜ山古志だったのか、デジタル住民票との出会い
湯沢出身のりーまんさんが、なぜ山古志に関わるようになったのか。きっかけは山古志が発行していたデジタル住民票でした。
山古志は2021年に「錦鯉NFT」を発行し、デジタル住民票の仕組みを整えていました。りーまんさんはその最先端の発想に衝撃を受けたといいます。
山古志みたいな、ああいう場所からそんな最先端の発想が出てきたっていうのはもうほんと衝撃的で。そこから興味を持って、錦鯉NFTを購入してからが、関わるきっかけの一つですね。
実際に山古志を訪れると、中越地震の悲壮感を想像していたのとは違い、開放的で明るい雰囲気だったそうです。
最初はやっぱり中越の震災があって、すごい悲壮感というか、そういう感じの地域なのかなと思ってたんですけれども、実際に行ったらもう全然違くて。なんかすごい開放的な。
りーまんさんは、震災の際に全村避難を経験したことも背景にあるのか、外から来る人を受け入れる土壌があるのではないかと話しています。
山古志を支えるデジタル村民のコミュニティ
山古志の人口は現在約六百人ですが、錦鯉NFTを購入したデジタル村民は世界中で千八百人ほど。実際の住民の三倍近い規模になっています。
デジタル村民は小中学校の運動会の企画に関わるなど、地域の活動に深く入り込んでいます。
小中学校も実際もう十人とか、そのぐらいで、団体競技ができなかったりするんで。デジタル村民が外から来て、一緒に運動会を手伝ったりしながら、実際参加して。
高齢化が進む中で、外から来た人たちの力が実際に必要とされているのです。交流はDiscord上で行われ、定例会なども開かれているといいます。
約六百人。山古志に暮らし、高齢化も進んでいる。
世界中で約千八百人。錦鯉NFTを保有し、運動会の企画などに関わる。
こうした取り組みは山古志だけでなく、三条市の「バーチャル三条」など、新潟の他の自治体でも広がっているとのことです。
ベリオさんは、新潟は地域の中に入るまで時間がかかる印象があるが、山古志は積極的だと感じたと話します。
全国からその山古志を応援したい人が集まって、みんなでコミュニティを作って応援していくっていう。ちゃんと街を盛り上げるための一役買ってるっていう部分がすごくいいなって思いますね。
山古志ラジオのはじまりとVoicyの壁
山古志との関わりから生まれたのが、2023年に始まった「山古志ラジオ」です。りーまんさんは、コミュニティとラジオの相性の良さに着目しました。
やっぱりコミュニティってラジオと相性がいいので、最初からリスナーがいるっていう状態から始められる。パーソナリティも一人に固定せずに曜日で変わっていって、日替わりにしていくと面白いんじゃないのかなって。
現在は毎日配信され、パーソナリティは日替わりで七人。山古志で働く人と関東圏に住む人が、およそ半々の構成になっているそうです。
山古志ラジオはVoicyで配信されていますが、その審査は簡単ではなかったといいます。
これやったら時間はかかるけど、うまくいくんじゃないのかなっていうのは感じて。でも結局Voicyの審査も七回ぐらい落ちましたからね。
当時はポッドキャストがまだ盛んではなく、Voicyの審査を通すことに意味があった時代でした。今ではSpotifyなどで手軽に始められるようになり、ポッドキャストが一般にも広く知られるようになっています。
FM長岡で地上波デビュー、コミュニティFMの魅力
山古志ラジオは今年度から、以前もこの番組で話題に上がったFM長岡で放送が始まりました。地上波での放送というステップに進んだのです。
Voicyだけでは住民に届きにくいという課題があり、住民に届きやすいコミュニティFMとつながることを目指していたそうです。
将来的にはコミュニティFMとつながれればいいなと思ってたんですけど、Voicyだけだと住民に届くかっていったら簡単ではない。コミュニティFMだったら住民に届きやすいっていうのもあって。
現在は朝の帯番組のワンコーナーとして、七時三十五分頃から放送されています。通勤時間帯という好条件の枠です。もともとは小千谷市のお知らせをやっていた枠に入ったそうです。
話題はコミュニティFMの魅力にも広がります。ベリオさんは自身をFMしばたの「コミュニティラジオの男」と呼び、その距離の近さを実感していると語ります。
バイトとかしてると全然知らない方に「ラジオやってますか、聞いてますよFMしばた」って言われる。「ラジオネーム聞いていいですか」って言うと「あ、そういうのないんです」みたいな。意外と聞いてもらえてるんだっていう、コミュニティFMのあの不思議さ。
センサーさんも、社会人になってからコミュニティFMの良さに気づいたと話します。特にFMながおかやFMベスビアスの存在が大きかったといいます。
FMベスビアスまでが長岡花火
この回が配信されるのが長岡花火の直前ということで、話題は花火とFM長岡の提供にも及びます。一年前にも同じテーマで盛り上がった経緯があるそうです。
センサーさんが提唱するのは「FMベスビアスまでが長岡花火」という考え方です。花火のYouTube生配信の後、そのままFMベスビアスの番組へ移行するのだといいます。
夜十時から二時間、「交通情報バラエティ」という体のFMベスビアスが始まる。
交通情報とバラエティは本来相容れないもので、二人はそのカオスさに突っ込みを入れます。
交通情報とバラエティは一緒にならないよね。交通情報ってそれ茶化すもんでもないし。
ただし交通情報の部分だけはふざけられないため、真面目に伝えて曲で濁す、といった切り替えが必要になります。ベリオさん自身も新発田での生放送で、冠水情報を真面目に伝えた経験を語りました。
今年の長岡花火は演目の順番が変わり、全体の尺が伸びているそうです。フェニックスが三十分ほど押して行われるなど、帰宅客の規制を緩和するための変更だと説明されています。
まとめ
山古志のデジタル住民票から始まったりーまんさんの関わりは、山古志ラジオ、そしてFM長岡での放送へと広がっていきました。地域とラジオ、そしてデジタルなコミュニティが結びつく可能性を感じさせる対談でした。
- りーまんさんは湯沢出身で、東京と山古志の二拠点生活を今年から始めた
- 山古志のデジタル村民は世界中で約千八百人おり、実際の住民の三倍近い規模になっている
- 山古志ラジオは2023年に始まり、Voicyの審査を七回落ちた末に配信、今年度からFM長岡でも放送されている
- コミュニティFMは住民に届きやすく、聴き手との距離が近いことが魅力として語られた
- 「FMベスビアスまでが長岡花火」という交通情報バラエティの独特な文化も話題になった
