FM長岡とつながりたい二人の思惑
冒頭は、コミュニティFMとの関わりを広げたい二人の話から始まります。
ベリオさんは、いろいろなコミュニティラジオを回りたいと話します。まだ「コミュニティFMの男」には届かないという気持ちがあるようです。
いろんなコミュニティラジオ、FM、僕回りたいんですよ。そうしないと、コミュニティFMの男とはまだまだ足元にも皆さんに及ばないので。
senserさんは、りーまんさんのつてを頼って、FM長岡の佐野局長を番組に呼びたいと語ります。
話の流れとしては、ゲスト出演すればそのままFM長岡の放送になるという点も紹介されました。
平日の山古志ラジオにゲスト出演すれば、それはそのままFM長岡の放送になるので。
Voicyだから続けられる収録スタイル
話題は、山古志ラジオの収録の仕組みに移ります。
りーまんさんによると、収録はスタジオに集まる形ではありません。Voicyの専用録音アプリを使い、パーソナリティがそれぞれスマートフォンで録音します。
この形式なら、まとめてデータを集めて編集し、FM長岡に送る、といった手間が減ります。日替わりの帯番組を回すうえで、この点は重要だと話されています。
そうじゃないと、多分僕がまとめてデータを集めて、それを編集して、それをFM長岡に送って、そういうことになっちゃうんで。だからVoicyのスタイルが一番合っている。
ゲスト出演も、録音アプリからURLのリンクを送れば収録できるそうです。対面でなくても収録が成り立つ仕組みになっています。
一方で、senserさんは対面で話すことも大事にしていると話します。ベリオさんも、初対面の相手ほどスタジオで顔が見える方が安心だと語りました。
相手の顔見えないと怖いみたいな、やっぱ最初ありますよね。怒ってんじゃないかとか。
1000回続く秘訣は「パーソナリティに依存しない」こと
山古志ラジオは、3年間毎日更新を続けて1000回を超えました。週7日の帯番組です。
1000回の特番はFM長岡で生放送され、現地に住む住民をゲストに迎えて行われました。りーまんさんはジングルを担当し、佐野さんが現地でミキシングなどを担当したそうです。
続く理由として、りーまんさんは「メインパーソナリティを置かない」構造を挙げます。
メインパーソナリティじゃないっていうところが、また継続しやすい理由の一つでもあるんですよね。パーソナリティが変わったとしても、その番組自体はずっと継続できる。
特定の人に依存しないため、パーソナリティが交代しても番組は続きます。ベリオさんは、この点が最初から文化として組み込まれているのがすごいと話します。
人気が特定のパーソナリティにつくため、その人が辞めると番組の継続が難しくなる
日替わりで担当が変わる前提のため、パーソナリティが交代しても番組自体は続く
パーソナリティは、りーまんさんが実際に会って選んでいます。山古志愛のあるデジタル村民が基本で、家庭の事情で続けられなくなった人の代わりを、声をかけて頼んだこともあるそうです。
水曜日には、元ニッポン放送アナウンサーの新保さんが担当しています。父親が長岡市出身というつながりがあり、錦鯉NFTを取得してデジタル村民になった流れからパーソナリティに加わりました。
回覧板みたいな近さが生む面白さ
山古志ラジオでは、パーソナリティの子どもが登場することもあります。
ベリオさんは、普通はパーソナリティの家族と関わることはないと指摘します。りーまんさんは、その近さにこそ地元の良さがあると答えます。
いろいろやっぱりそのパーソナリティの皆さんの、そういった日常とか。そこにやっぱり地元の良さっていうのがきっとあると思うんですよね。
ベリオさんは、この近さを「回覧板みたいな」と表現しました。山古志の人口600人に、デジタル村民およそ1800人が加わる規模だからこその面白さだと話します。
たとえば人口9万人規模の街では、スーパーで「この前会った人」の話をしても伝わりにくい。山古志だからこそ、その距離感が生きていると語られています。
山古志を身近にする「錦鯉NFT」と関係人口
話題は、山古志が始めた錦鯉NFTに移ります。
NFTは画像やデータのアートで、所有権がはっきり証明される点が特徴です。当時はまだNFT自体が珍しく、地域とNFTを結びつける事例はほとんどありませんでした。
山古志では、山古志住民会議代表の竹内さんが中心となり、この取り組みを始めました。背景には、山古志が抱える人口減少という課題があります。
さまざまな挑戦をしても人口減少と向き合うのは難しい。そこで外から人を呼ぶ「関係人口」を増やす方向へと進みました。
ただの風景写真ではなく、NFTを「住民票」のように位置づけた点がポイントです。ベリオさんは、これが関係人口を続かせる仕組みになっていると評価します。
住民ですっていう方が実際の山古志の倍いらっしゃるっていう。皆さんで、どうしようかねっていうお話をしていける関係性。
この取り組みは、初期だったからこそ全国的に注目されました。BSNなど新潟県内のテレビ局や新潟日報などが取材に訪れたそうです。
一方で、今から同じことをしてもパイオニアにはなれない、とも話されています。最初のインパクトが大きかったからこそ広まったという見方です。
人口減少の課題
山古志が抱える根本的な問題と向き合う
関係人口へ発想転換
外から継続的に関わる人を呼ぶ方向へ
錦鯉NFTの発行
所有者を「デジタル村民」として位置づける
全国的な注目
初期事例として各メディアに取り上げられる
炎上とどう付き合うか
後半は、注目を集める方法についての雑談になります。
ベリオさんは、ワールドカップの会場の芝を樹脂で固めて記念品として売るFIFAの例などを挙げ、ニュース性のある企画の話へと展開します。
そこで「炎上」という言葉が出ます。ベリオさんは、炎上はお金のかからないコマーシャルのようなものだと話します。
ちょっと炎上するぐらいの方が。だって炎上ってお金かからないコマーシャルじゃないですか。
りーまんさんは、新潟系のXアカウントには、あえて炎上を狙っているように見えるものもあると話します。自分の番組もトレンドに上がることがあるものの、そこには一切触れないそうです。
自分が今やってる番組も、よくトレンドとかに上がってますね。まあ、そこで僕は一切触れたりしないんですけど。
盛り上がりの一方で、りーまんさんは話を本筋に戻します。形はいろいろあれど、地域から発信を続けることが大切だと語りました。
でもいろんな形はあれど、本当に、地域からね、やっぱりこうやって発信をしていくことはすごく大事だなと。
ベリオさんも「炎上の方法を聞いている場合じゃない」と受けて、話は次回へと引き継がれます。次回はメール紹介や、りーまんさんと企てたい企画についても触れられる予定です。
まとめ
山古志ラジオが続く鍵は、特定のパーソナリティに依存しない仕組みと、回覧板のような近さにありました。錦鯉NFTで生まれた「デジタル村民」という関係人口が、その近さを支えています。地域から発信を続けることの意味を、あらためて感じられる回でした。
- 山古志ラジオはVoicyの録音スタイルを採り、日替わりの帯番組を無理なく続けている
- メインパーソナリティを置かない構造が、交代があっても番組が続く理由になっている
- 人口600人にデジタル村民約1800人が加わる近さが、回覧板のような面白さを生んでいる
- 錦鯉NFTを「住民票」として位置づけ、関係人口を増やす初期事例として全国的に注目された
- 炎上を話題にしつつも、りーまんさんは「地域から発信を続けること」の大切さに話を戻した
