2年がかり、書き直しを重ねてようやく完成した初書籍
深井龍之介さんの初の著書『世界史を俯瞰して、思い込みから自分を解放する 歴史思考』が、2022年3月30日に発売されます。今回の告知は、深井さんと室越さん、下西香夜子さんの3人で収録されています。
この3人での放送は、ディオゲネスの募集の告知に続いて2回目だと室越さんが指摘し、深井さんが思い出す場面から始まります。
やっとだったよね。2年間ぐらいかかったんだよね、これ(本)ね。
深井さんによると、執筆は室越さんにだいぶ手伝ってもらい、下西さんには編集者の日野日野さんとのやりとりなどを任せたといいます。深井さんは「みんなの力で」できあがった本だと振り返っています。
忙しい合間を縫っての作業で、室越さんは「もうダメかもしれないと何度思ったことか」と話します。深井さんは、原稿をまるまる2回書き直したと明かしています。
タイトルの『歴史思考』は本題で、「世界史を俯瞰して思い込みから自分を解放する」がサブタイトルにあたります。深井さんによれば、このタイトルは編集者の日野さんが一緒に考えてくれたものだそうです。
本づくりを経験して、深井さんは本が話とは違うことを実感したといいます。話は多少論理が飛んでも成り立ちますが、本は論理的に破綻させられないという点です。
ちゃんと当たり前だけど、めちゃくちゃちゃんと論理的に書かないと、は?って自分で思うもんね。普段本読んでるからさ。
深井さんは、最初の構成が一番大事だということもよくわかったと話します。室越さんも「やってみないとわかんない」と同意しています。
深井さんは、ここでは「1冊目マジで3回書き直した」とも話しています。こうたろうこうたろうさんとヒロヒロさんに何回書き直したか尋ねたところ3回という答えで、自分たちも結局3回だったといいます。
下西さんの「特殊な事例じゃなくて?」という反応に対し、深井さんは、多くの人が書き直しを重ねていい本になっていくのだろうと答えています。そのおかげで「本当に良き本ができた」と手応えを語っています。
固定観念を壊し、勇気が出る。2つのテーマを掛け合わせた本の中身とは
深井さんによると、『歴史思考』の内容はコテンラジオとテイストが全く同じではありません。ただし、主題はコテンラジオで大事にしてきた2つのテーマとつながっています。
1つ目は、歴史を学ぶことで固定観念が壊されるというテーマです。2つ目は、勇気や元気が出る歴史をなるべく紹介したいという思いで、深井さんは、絶望的で元気がなくなる歴史は「あんまり気持ちいいものでもない」と話しています。
『歴史思考』は、この2つのテーマの掛け算として、元気が出る、勇気が出る方向で自分の常識が壊れていく本だと深井さんは説明します。
あわせて深井さんは、noteの記事で最初に書いた「自分の行為よりも存在のほうが社会に影響を与えていく」という話を本の主題に据えたといいます。本では、なぜそう言えるのかを歴史的事例を挙げて論じているそうです。
深井さんが強調するのは、本の主張が「生きてるだけで大事」というエモーショナルな励ましではない、という点です。深井さんによれば、歴史を冷静に客観的に見ると、何かを成し遂げても成し遂げなくても、人は社会に大きな影響を与えているといいます。
深井さんは、成し遂げたと思って死んだ人でも後世でボロクソに評価されることがあると話します。1000年ほど経ってから「あの人があれをやったのは良くなかった」となることもあるそうです。
深井さんは、自分が何をやったかやらなかったかで結果を評価することは、実はできないと話します。そのうえで、存在そのものが社会に影響を与えているというのが本の核になる考え方です。
深井さんは、この考え方が現代の常識とかなり違うと指摘します。「何か成し遂げないと価値がない」という考えは、現代で最も大きな思い込みの一つではないかというのです。
何かを成し遂げないといけない、何かをやらないと価値がない
成し遂げてもそうでなくても、存在そのものが社会に影響を与えている
室越さんは、この本は歴史的事実を主張に合わせてみんなを元気にしようとするものではないとまとめます。深井さんが長い歴史を学ぶなかで「まあ間違いないんじゃないか」と思った発見を話し、その結果として読者が元気になる本だというのです。
下西さんも、ふんわり「価値があるんだよ」と言うのではなく、事実を並べてくれているところがいいと評価しています。
格闘を積み重ねた結果、そのように観察できるみたいな言い方したい、個人的に。
本には、コテンラジオで取り上げたカーネル・サンダースや、アン・サリバン、ヘレン・ケラーといった人物の話も入っています。深井さんは、一つひとつのエピソードはかなりエモーショナルでも、そこから「エモいからみんな大事」と言いたいわけではないと繰り返しています。
Amazonより書店がいい? 予約・購入のお願い
告知の最後に、深井さんは『歴史思考』を買うならAmazonより書店がいいらしいと切り出します。
室越さんは噂に聞いた程度で仕組みはよくわからないとしつつ、書店で本がたくさん売れると、その情報が取次 ── 出版社と書店の間に入り、本の流通や配本を担う卸売業者のこと。日本の出版流通で大きな役割を担っていますに伝わり、重版がかかりやすいという話を紹介しています。
僕たち普段書店にすごくお世話になってますので、ぜひね、書店も活用して少しでも貢献できたら嬉しいですね。
深井さんは「Amazonにもお世話になってるけどね」と付け加えつつ、店頭で買ってもらえるとうれしいと話します。『歴史思考』はAmazonでも予約でき、書店でも予約して購入できると案内して、告知を締めくくっています。
まとめ
深井龍之介さんの初書籍『歴史思考』は、2年がかりで書き直しを重ねて完成した本です。コテンラジオで大事にしてきた「固定観念を壊す」「勇気が出る」という2つのテーマを掛け合わせ、行為より存在が社会に影響を与えるという見方を歴史的事例から示しています。
- 『世界史を俯瞰して、思い込みから自分を解放する 歴史思考』は2022年3月30日発売
- 執筆には約2年かかり、深井さんは原稿を何度も書き直したと話している
- 本の主題は「何かを成し遂げないと価値がない」という現代の思い込みを、歴史的事例から問い直すこと
- カーネル・サンダースやヘレン・ケラーなどの話を取り上げつつ、エモーショナルな励ましではなく観察の結果として論じている
- 重版につながりやすいとの話から、書店での購入が呼びかけられた



