2026年AI最新動向:Claudeのデスクトップ操作から「AI力検定」の構想まで
ながらAIラジオのパーソナリティであるusutakuMichikusa株式会社代表。AI開発ベンチャー出身のAIコンサルタント。氏と、メルカリAI推進担当のハヤカワ五味株式会社ウツワ代表。起業家として活動しつつ、現在はAI関連事業にも深く携わっている。氏が、急速に進化するAIニュースを独自の視点で解説します。Claudeのデスクトップ操作機能や、AI間の「知識の移植」など、新生活に役立つトピックをまとめます。
Claudeがデスクトップアプリを直接操作可能に
Anthropic社が提供するAI、Claudeにおいて「コンピューターユース(Computer Use)AIが人間のようにマウスを動かし、クリックやタイピングを行ってPCを操作する機能。」の対象がデスクトップアプリ全体に広がりました。これまではブラウザ内の操作が中心でしたが、PCにインストールされたネイティブアプリ(動画編集ソフトのCapCutや、ドキュメントツールのNotionなど)をAIが直接触れるようになります。
ハヤカワ五味氏は「もはやAIを使わずに仕事をするのは、電卓を使わずに計算するようなもの」と、その重要性を強調しています。特に、セキュリティや情報漏洩への配慮は必要ですが、日常的なルーチンワークを肩代わりしてくれる可能性に期待が寄せられています。
ChatGPTから他AIへの「知識の移植」がトレンドに
長年ChatGPTを利用してきたユーザーにとって、AIに蓄積された「自分に関する知識(メモリ)」は、他ツールへの乗り換えを阻む壁となっていました。しかし最近では、ChatGPTから自分に関する情報を抽出し、ClaudeやGeminiのカスタムインストラクションAIに対して、常に踏まえてほしい背景知識や振る舞いを指定できる設定項目。に移植する手法が流行しています。
一方で、メモリが溜まりすぎることによる弊害も指摘されています。仕事の文脈にプライベートの記憶が混ざってしまうなど、情報の「重み付け」や「忘却」の重要性が、今後のAI活用の鍵になりそうです。
ChatGPTに「私について知っていることを全て書き出して」と依頼
出力された内容をClaude等のカスタム設定に貼り付けて即戦力化
Gemini Liveが「3.1 Flash」対応で劇的な高速化
Googleのリアルタイム音声会話機能「Gemini Live」が、軽量・高速モデルのGemini 3.1 Flash応答速度と効率性を重視したモデル。リアルタイム性が求められる用途に最適。に対応しました。これにより、AIとの会話のラグ(時差)が大幅に軽減されます。
ハヤカワ五味氏は、歴史解説をしてもらいながらゲームをプレイするなどのユースケースを検討中ですが、以前は操作画面とAIの解説にズレが生じていました。今回の高速化により、視覚情報と連動したリアルタイム解説の精度が実用レベルに達することが期待されています。
usutaku氏が構想する「真のAI力を測る検定」
usutaku氏は、独自の「AI力検定」の構想を明かしました。既存のAI試験の多くが、スマホを使わずに回答する「知識問題」であることに違和感を感じているといいます。usutaku氏が重視するのは、**「目の前の状況を的確にAIに伝える言語化力」**と、**「瞬時に最適なモデルや設定を選べる直感力」**です。
試験の形式についても、「2秒以内に回答するTinderのようなUI」や「AIをフル活用して解く問題」など、実務に即したスキルの証明手段が必要だと語っています。AIを好奇心の赴くままに使いこなす層だけでなく、体系的に学びたい層への道標となることが期待されます。
3DプリントとMac miniによる「物理世界へのAI展開」
ハヤカワ五味氏は最近、3DプリントとAIの連携に注力しています。テキストから3Dデータを生成するAIの精度が向上しており、「寿司のシャリ」などの複雑な造形もテキスト指示のみで可能になりました(ただし、サイズが10メートルで出力されるといったAIらしいミスも)。
また、Claude CodeやCoWorkを常時稼働させるためにMac miniAppleの小型デスクトップPC。ファンによる冷却性能が高く、AIモデルの長時間稼働に適している。を導入。ローカル環境でのAI活用や、3Dプリンターのセッティング自動化など、ソフトウェアに閉じない「物理的なAI活用」のフロントランナーとして活動を広げています。
富山のエビが美味しかったから、ピチピチ動く「ゲーミング寿司ロボット」を作ってます。これもClaudeと相談しながら作りました。
まとめ
今回の配信では、Claudeによるデスクトップ操作や、Gemini Liveの高速化など、AIがより「リアリティ」と「実効性」を持つ方向に進化していることが示されました。また、自分専用のAIを作るために知識を移植する手法や、言語化力を問う検定の構想など、ツールに使われるのではなく「使いこなす」ための知恵が共有されました。
- Claudeがデスクトップ操作に対応し、仕事の「自動化」が次のフェーズへ
- ChatGPTに溜まった「自分に関する知識」を他AIへ移植するのが効率的
- usutaku流のAI力とは、知識量ではなく「状況の言語化力」に他ならない
- 3D生成AIの進化により、ロボット制作などのハードウェア開発の敷居が激減
