ポッドキャストアワード落選、それでも一年目で上位10作品に
収録日は2026年3月20日。その2日前に開かれたポッドキャストアワードの表彰式の話から回が始まります。今年、ながらAIは受賞を逃しました。
とはいえ結果は健闘でした。usutakuによれば、視聴者投票によって一般部門の上位10作品に選ばれたといいます。
皆さんが投票していただいたおかげで、まず一般部門上位10作品に選ばれることができました。もう完全に視聴者投票。
番組は開始からまだ1年目です。usutakuは、1年目で選ばれたのは自分たちとTravis Japanくらいで、他は5年、6年、長い人は10年続けている番組ばかりだったと振り返ります。
今年はね、取れなかったですね。
他は皆さんね、もう5年とか6年とかやってる方ばっかりだし、なんかもう10年とかやってる人たちがもうようやく呼ばれたみたいな人たちもいたんですよ。
usutakuは日本一を取れると思っていたと明かし、発表中は隣で受験の合格発表のように緊張していたとハヤカワ五味が笑います。
だってもうほぼ受験発表に近くないですか。1年間頑張ってきた結果みたいな。
優勝したのはゆる言語学ラジオでした。usutakuは、そこには勝てないと納得してしまった自分が悔しいと話します。
ちいかわですよ、本当に。僕のちいかわの実力不足ですね。
赤字番組を支える応援と、スポンサー選手権の提案
ハヤカワ五味は、この番組が更新するごとに赤字になる「奇跡の番組」だと語ります。マネタイズをしておらず、やる気と応援だけで成立しているといいます。
この番組さ、更新するごとに赤字になるっていう奇跡の番組なんで。基本的にやる気と皆さんの応援だけで成立してるんで。
スポンサーの話題になると、AI系は人材・転職系のスポンサーになりがちだという難しさが出てきます。ただ、ハヤカワ五味は転職に慎重な立場です。
本業にコミットしろ派。根を張れ派。
そこから2人は、次回に「どこにスポンサーになってほしいか選手権」をやろうと盛り上がります。狙いは体験系や教養系で、美術館などが候補に挙がりました。
なんか金沢21世紀美術館の提供でお送りしますって、言いたいなあ。
一番しっくりくるスポンサー案を決めたら、2人で実際に営業をかけに行こうという話になり、リスナーにも案を募集しています。
Manusデスクトップ登場、ブラウザ版で足りない人の選択肢
次のトピックはManusデスクトップ版の登場です。これまでManusはブラウザ版しかなく、MCP ── AIツールと他のITツールをつなぐための接続の仕組み。Model Context Protocolの略で、AIが外部サービスを操作するための媒介として使われる経由でしか外部と連携できませんでした。
デスクトップ版では、Manusにパソコン内のフォルダへのアクセス権限を与えられるようになりました。usutakuは、これでClaude Codeのようなことができるようになったと説明します。
領収書が入っているファイルとかを指定して、領収書の中身見て、その名前通りにファイル名変更してくださいとか整理してくださいとか、そういうことができるようになりました。
usutakuは、すでにClaude Codeを使っている人には劇的な変化ではないものの、Claude Codeは触っていないがManusは好き、という層には選択肢が増えると評価します。
ハヤカワ五味が、Claude CoWorkと近いのではと尋ねると、usutakuはほぼ同じだと答えつつ、Manusにできてわかりやすい強みも挙げます。それがデプロイまわりです。
ちょっとしたサイト作るとかだったら僕はそっちの方が好きなんですよね。
usutakuによれば、VercelやSupabase ── アプリのデータベースや認証機能をまとめて提供するクラウドサービス。無料枠では一定期間使わないとデータベースが自動停止することがあるの無料版は使わないと停止されがちですが、Manusは数ヶ月使っても勝手に止まらず、保守運用のコストがかかりにくいといいます。
デプロイやデータベースまで独自ドメインで完結。ちょっとしたサイト作りやiOSアプリのApp Store申請まで対応しやすい
UIが分かりやすく視覚的に見やすい。デプロイにはVercelやSupabaseのMCPを別途つなぐ必要がある
ツールの使い分けに悩むな、一個を極めろ
ハヤカワ五味がCloud派、usutakuがManus派と分かれる中で、usutakuはこの番組でずっと言いたかったことを語ります。ツールの使い分けに悩みすぎないでほしい、という主張です。
usutakuは、どのツールも今はGoogleカレンダーやGmailの読み込みなど、大体のことはできるようになっていると指摘します。だからこそ、まず一個を汎用的に使い込むべきだといいます。
1個使い込む。で、それで明確にできないのがあるってなったら他の使うがいいですよ、本当に。
ハヤカワ五味も同意し、どこかでいい機能が出たら他がそれを真似るので、各ツールの差は1〜2週間程度のギャップに過ぎないと補足します。
常時稼働PCが欲しい、排熱で焼けた画面の教訓
Claude Codeを常時稼働させるために、usutakuは常時稼働用PCを購入しました。ハヤカワ五味も、自宅のゲーミングPCは常時稼働向きではないため、Mac Studioの購入を検討しています。
ハヤカワ五味は、ローカルでLLMを動かしたい理由として、国防的・世界情勢的な文脈も挙げます。常時稼働できる一台が欲しいと語ります。
ここで排熱の失敗談が出ます。ハヤカワ五味は、ノートパソコンを閉じたまま稼働させ続けてディスプレイを焼き、修理に5万円かかったといいます。
だから排熱が。このゲーミングノートパソコンの場合だと、キーボード側からも多分排熱してて、それで閉じちゃってたから画面が焼けたんですよね。
usutakuは、この点でMac Miniは合理的だと評価します。深夜に長時間タスクを回す用途では、常時稼働PCが現実的な選択肢になるという話です。
usutakuは、動画をClaude Codeに入れてWhisperでローカル文字起こしをした際、GPUがないと時間がかかると実感したと話します。普段は不要でも、こうした処理でGPUの必要性を感じたといいます。
Mac Studio 80万円、PCの経費一括計上への不満
ハヤカワ五味は、Mac StudioでローカルLLMをバリバリ回せるスペックを同僚と積み上げていったら、80万円ほどになったと明かします。
同僚に聞きながら、え、これどれ選んだらいいですかとか言ってなんか積んでったらなんか80万とかだったんだけど。
80万円を超えると減価償却 ── 高額な資産の購入費用を、一度に経費にせず、法定の耐用年数にわたって分割して費用計上する会計処理の対象になり、一括で経費に落とせない点を2人は問題視します。
usutakuは、日本からAIを、と掲げるなら、まずPCを100万円くらいまで経費で一括計上できるようにすべきだと語ります。話は冗談まじりに「AI党」を作って出馬しよう、という方向へ広がります。
国産LLMというかさ、日本からAIをみたいに言うんだったら、まずそこを上げろよって思いますけど。
2人は、既存の政治団体チーム未来より思想が強い政党、という設定で盛り上がりつつ、常時稼働PCが一台あると意外と楽しく合理的だと締めます。
Genspark LINE対応、性能より「面の取り合い」の時代
次のトピックはGensparkのLINE対応です。LINEのチャット形式でGensparkを呼び出せる公式アカウントが登場しました。SlackやDiscord連携は多い一方、LINE対応は意外とどこもやっていなかったとusutakuは指摘します。
usutakuは、ここから見えてくるのは、もうAIの性能自体はどこも大差なくなっているという現実だと語ります。
もうみんなやることに関しては正直性能はそこまで変わってないんですよ、今も。
だからこそ焦点は、PC上で動かせる、ローカルファイルにアクセスできる、ブラウザ操作ができるといった「どういう面を取りに行くか」「AIにどういう手足を与えるか」に移っているとusutakuは整理します。
ハヤカワ五味は、LINEは日本独自感が強く、SlackやNotion、Canvaのような「AI連携のいつメン」に入っていないため、意外と扱いにくいと補足します。Gensparkが日本市場を取りにいく気概を感じるという話です。
Copilotだけがずっと空気、という共通の不満
話はマイクロソフト系ツールとAIの相性に移ります。ハヤカワ五味は、本家のCopilotより、ClaudeやGenspark、Manusといった外部AIサービスの方が、WordやPowerPointに触りやすいのではないかと問いかけます。
本家のCopilotが微妙みたいな感じじゃないですか。何なんすか。
usutakuは2023年、2024年から同じ不満を言い続けていると応じます。たとえばExcelでCopilot編集を試すと、Web版でしか使えないと表示されるなど、発動条件のわかりにくさに苛立ちを見せます。
もうCopilotだけがずっと空気じゃないですか、本当に。
一方で、企業で使えるのはCopilotだけというジレンマも共有されます。前日にハヤカワ五味を訪ねた友人も、AIを使いたいが結局Copilotだと悲しそうに話していたといいます。
ハヤカワ五味は、前職でTeamsを使っていた際、Notionのようなツールで書いた内容が突然消えたり、自分にだけTeamsの連絡が見えないバグがあったりしたと振り返ります。
Teamsの連絡が私にだけ見えないみたいなバグが一時発生してて。私のレピュテーションかかるからやめてよって思って。
Notionの地味アップデート、見出し4とカスタムエージェント
次はNotionの地味アップデートです。usutakuが一番平和だと感じたのが、見出し4(H4)の追加でした。これまでは見出し3までしかなく、太字でだましだまし代用していたといいます。
見出し4が使えないから、その1、2、3で、だましだまし太字にしてたのを4でできるようになったから、嬉しいなって思った。
この流れでusutakuは、最近は自分で触らないとアップデートの中身がわからないと語ります。URLを入れるだけでサイト改善を実行するAI CMOのようなサービスは、1回100ドルほどかかるため誰も試しておらず、自分も触っていないので取り上げないという姿勢です。
ハヤカワ五味は、Notionのカスタムエージェントなど、NotionAI自体が実はかなり進化しているのに話題になりにくいと指摘します。
usutakuは、Claude Codeはチーム向きではないと考えていると明かします。自社の正社員4人は全員Claude Codeを使うものの、それぞれ個別に使っており、組織で使う感が見えにくいといいます。
4月ぐらいから、ちょっともうちょっとNotionAI型の組織にちょっと変えていこうかなっていうのを実験で今考えてますね。
ハヤカワ五味も、チーム利用ではNotionのカスタムエージェントの方が、一か所でみんなが参照でき、担当者が辞めても引き継ぎやすいと補足します。カスタムエージェントは2026年5月4日まで無料だという情報も共有されました。
CoWorkを一日使い込んだ結論、非エンジニアはこれでいい
後半はハヤカワ五味の雑談コーナーです。上司に言われてClaude CoWorkを丸一日使い込んだ所感を語ります。もともとClaude Codeでよくね派だった立場からの結論です。
ハヤカワ五味は、CoWorkはUIが分かりやすく、やれることが明確で、視覚的に見やすい点を強く評価します。Claude Codeだと別のツールを噛ませないと何が起きているか分かりづらいのに対し、CoWorkはスケジュール済みタスクの状態も一覧で見やすいといいます。
さらに、少し前に登場したディスパッチという機能によって、CoWorkが開きっぱなしのPCがあれば、スマホから指示を出せるようになりました。これでOpenCloudに求めていたものに近づき、ハヤカワ五味は前日にOpenCloudを止めたと話します。
非エンジニア向けに広げたい場合、Claude CodeだとCursorやVSCode、さらにGitやGitHubといった前段の知識が必要になります。CoWorkは普段のビジネス職ツールと連携できるため、その手前で使えるのが利点だといいます。
PowerPointとNotion、思ってたのと違うAIネイティブなツール
CoWorkを使う中でハヤカワ五味が発見したのは、思っていたのと違うツールの方がAI連携性が高いという点です。プレゼン資料をGoogleスライドからFigmaに移していましたが、CoWorkからはFigmaが作業しづらいといいます。
なんかさ、作業しやすそうに見えてしづらい。
デザイン性や提出のしやすさまで考えると、結局PowerPointが作業しやすいという結論に至ります。Figmaで作った資料をPowerPointへ移植すべきか、というのが目下の悩みだと語ります。
もう一つの発見がNotionの連携性の高さです。ハヤカワ五味は、AI系ツールを開くと必ず連携一覧にいる「いつメン」の代表がNotionだと指摘します。
いつもどのAI系のツール開いても連携の一覧に入ってるやつらっているじゃないですか。やっぱね、Notionいるんですよ、ずっと。
ハヤカワ五味は、ローカルだとマシンを変えたときに見えなくなるため、Notionのダッシュボードをハブにする使い方を考えたといいます。雑多なメモをそこに書き、CoWorkが定期的に整理してまとめる、という運用です。
Notion×CoWorkの働き方、メールもタスクも自動でさばく
2人はNotion×CoWorkの具体的な働き方を掘り下げます。PowerPointのマスタースライドを30〜40枚テンプレートとして用意しておき、CoWorkがそれを組み替える形です。
ハヤカワ五味は、登壇依頼メールをタスクとしてデータフィードで管理し、依頼概要に合わせて組み替えたスライドを添付・返信までCoWorkにやらせれば楽になると説明します。
これなんかNotionかけCoWorkの働き方なんかめっちゃ面白そうですね。
この構成の利点は、パソコンに情報を入れ込まなくても、Notionにログインすれば情報を渡せる点です。テンプレのパワポもNotionに置けば、特定のPCに縛られず、出先でも作業できます。
何でもいいからNotionだったらね。いいな、僕もちょっとやろう。NotionかけCoWork。
ハヤカワ五味は前提として、CoWorkを会社環境で使える人はほぼいないと注意を促します。自身も個人環境で個人のNotionとCoWorkを使っており、会社で勝手に使うとセキュリティで怒られると釘を刺します。
雑多なメモの自動整理と、お金の健康診断
ハヤカワ五味は、日々のメモや雑多に保存したものを整理してアーカイブしたいニーズがずっと強かったと語ります。Notionにメモ用ブロックを作り、URLやメモをどんどん入れ、CoWorkに毎日一回整理させればよいと発見します。
usutakuは、X APIでいいねやブックマークを取得し、CoWork経由でNotionにまとめる案を出します。iPhoneのメモに逃げていた雑メモも、CoWorkで整理してSlackなどに毎日配信できれば良いと膨らませます。
ただし、API連携には注意点もあります。ハヤカワ五味は、認証の関係でCoWorkから直接呼び出せないAPIがあり、Fitbitは一度Notionのデータベースに保存するワンステップを挟む必要があったといいます。
- Notionのメモ用ブロックにURLやメモを雑多に入れ、CoWorkが毎日整理する
- X APIのいいねやブックマークを取得してNotionにまとめる
- 一部のAPIは認証の関係でCoWorkから直接呼び出せず、Notion経由のワンステップが必要
実例として、ハヤカワ五味はクレジットカードの明細をドライブにまとめておき、CoWorkに支出を月別・用途別に集計させたと話します。確定申告後の「お金の健康診断」にもおすすめだといいます。
イーロン・マスクのUHIと、これからは「生活」の時代
最後はusutakuの雑談です。イーロン・マスクが提唱するユニバーサル・ハイ・インカム(UHI)に感動したという話です。
usutakuは、かつて人は働かないと食べられず、その労働に報いる形でお金が生まれたと整理します。ロボットやAIがほぼ人間抜きで働けるようになると経済が回らなくなり、そこで高い所得が支給される世界が来る、という筋書きです。
usutakuは、この段階まで議論が進んでいることに面白さを感じつつ、仕事がなくなると多くの人が鬱になるのではとも語ります。
意外と人間って暇耐えらんないんだろうなと思った。
UHIが実現した世界をAIでシミュレーションした記事では、人々がお金と関係なくコミュニティに入ったり、地元の名産品を作ったり、子どもたちが学びに人生の意義を見出したりする姿が描かれていたとusutakuは紹介します。
ハヤカワ五味は、自分たちが「ラストの世代」であることが多いのではと応じます。恋愛や結婚のあり方も含め、いろいろ変わるだろうという実感です。
うちらがラストの世代であることって結構多いと思ってて。
AI界隈こそ生活を、歯を全部使って食べる喜び
そこから2人は、これからは「生活」の価値が上がると語り合います。ハヤカワ五味は、AI界隈のインフルエンサーは生活感がなさすぎる問題があると指摘し、前夜にクッキーを焼いたと明かします。
usutakuは、自分がAI界隈の生活感なさすぎインフルエンサー第一位ではと自嘲します。ミニマリストで食事も削る、それがAIのプロという空気を作ってしまったかもしれないと反省します。
最近はご飯を食べるようになったというusutakuは、歯の治療を終えたことで、口全体を使って食べる喜びを実感していると語ります。
熱いものをフーフーして食べるようになったっす、最近。
これまで熱いものをそのまま食べて口の中を火傷していたと分かり、ハヤカワ五味が驚きます。2人は今度おいしい天ぷらを食べに行こうと約束します。
usutakuはもっと広い家に引っ越して料理もしたいと語り、ハヤカワ五味は広い家は快適だが物が増えて戻れなくなると笑います。番組は、気になるツールがあれば触ってみてほしいと呼びかけて締めくくられます。
まとめ
ポッドキャストアワードの振り返りから始まったこの回は、常時稼働PCとCoWork×Notionという具体的な働き方、そしてAI時代の「生活」の話まで、地に足のついた実践論が詰まった雑談回になりました。
- ながらAIは1年目で視聴者投票による一般部門上位10作品に選ばれた
- ツールの使い分けに悩むより、まず一個を汎用的に使い込み、明確にできないことが出たら他を使う
- AIの性能はどこも大差なく、焦点はLINE対応など「どういう面を取り、AIにどんな手足を与えるか」に移っている
- 非エンジニアにはCoWorkが使いやすく、PowerPointとNotionが意外とAIネイティブなハブになる
- AIやロボットが働く時代だからこそ、料理や生活といった人間の営みの価値が上がっていく





