サンフランシスコ滞在で高まるモチベーションと、9月の深セン行き
冒頭は、サンフランシスコ滞在が長くなってきたusutakuの近況から始まります。予定を具体的に固めずに行ったことで、いろいろな出会いがあったといいます。
Xで「会える人いませんか?」と言ったら、めっちゃ反応が来て。いろんな人と会って、モチベーションもかなり高まってますし、次何やろうかっていうのも少しずつ具体的になってきて。
ハヤカワ五味も、フットワークの軽さを評価しつつ、自身は9月に深センへ行く予定だと明かします。深センは初めてで、これまではロボットや電子工作系の流れで機会がなかったと話します。
(深センは)実はないんですよ。上海ばっかですね、行ってんのが。
usutakuは、自分は時差と胃腸が極端に強く、海外旅行への耐性があると語ります。環境を変えて機会をつかみに行くことの意義で意見が一致しました。
Claudeにタグ機能が登場、Slackで「社員のように」使える
1つ目のニュースは、Claudeにタグ機能が登場したことです。現時点ではチームプランかエンタープライズプランでないと使えず、usutakuはこの機能のために課金したといいます。
使い方としては、SlackにClaudeを連携させたあと、チャンネルで@Claudeとメンションして呼び出します。usutakuはこれを「社員みたいに使える」と表現しました。
usutakuは、Slackでチームメンバーに指示を出す際、同じ流れの中でClaudeにも調べものを頼めるのが楽だと話します。具体例として、インターン生への本の紹介を挙げました。
この本いいよ、例えばバーバラ・ミントの『考える技術、書く技術』いいよ、@Claude、この本のAmazonリンク貼っておいてとか、できるんで。
さらに、チャンネルに議事録の文字起こしが貼られたら議事録に整えたり、特定の人がメンションされたらNotionのタスクデータベースに追加したりと、ワークフローのような処理も自律的にこなすといいます。
一方で、課金体系には注意が必要です。サブスクではなく従量課金で、しかもチームプランやエンタープライズプラン(月額20ドルから)に入ったうえでの従量課金になります。
ちょっとしたさ、なんかくだらないこと聞いたりさ、(Claudeと)大喜利みたいなことしたいけどさ、すごい高くつきそうな大喜利だなと思って見てましたね。
usutakuは、Claude Opus 4.8で動くため、大規模なウェブサイト作成のような使い方はさせないほうがよいと注意します。実際にかかった料金は、この収録時点ではまだ結果が出ていないため、来週報告するとしました。
Sakana AIの新モデル「Fugu」、複数AIを束ねるオーケストレーション
2つ目は、日本を拠点とするSakana AIから新モデル「Fugu」が登場したニュースです。Fable(この回で話題になっていたモデル)に匹敵する能力を持つとするベンチマークが出て、話題になりました。
usutakuは、Fuguが独自の巨大モデルというより、質問に応じて複数のAIを使い分け、連携させて答えを出す「型」に近いものだと説明します。
使い方は、Fugu単体のチャット画面があるわけではなく、Codexなど他のAI経由で利用します。Sakana AI公式もCodexからの利用を案内しており、2人ともCodex経由で試したといいます。
ハヤカワ五味は、この仕組みのわかりやすい例えとして、SNSで見かけた株の比喩を紹介します。
これまでって一つ一つ自分たちでモデルを選んで使っていた。だから株で例えると個別株みたいな状態で。Fuguはオルカン的な感じで、一個ダメになっても、他の平均が上がってれば全体的に上がってくるねみたいな。
特定の企業のモデルが突然使えなくなっても、全体で能力を上げれば底上げできるという発想は、Fableが使えなくなった直後というタイミングもあり、両者に響いたようです。
自分で最適なAIを選ぶ。1つが使えなくなると影響を直接受ける
質問に応じて複数AIを使い分け、連携させる。全体の平均で底上げできる
usutakuは、サンフランシスコではSakana AIが日本以上に知られていると語ります。その理由の1つが、共同創業のCTOの経歴です。
CTOのLion Jonesっていうのが、今のAIブームの発祥となる、一番有名なTransformer論文"Attention is All You Need"のオーサーの人なんですよ。
一方で、ハヤカワ五味は使い勝手の面で率直な感想も述べます。複数のAIに処理を振るため回答に時間がかかり、いま何が起きているかが見えづらい点が、彼女には合わなかったといいます。
他のやつも動かしながら、ちょっとゆっくり端っこでやっておくようなものに関しては、私も使えるかなって感じでしたね。
話題は、Sakana AIの魚にちなんだ命名にも及びます。モデル名やAPIキーが魚関連で統一されていて、ハヤカワ五味はAPIキーの冒頭が「fish」から始まるのを気に入ったと話します。
David Ha自らが「Fuguできたよ」ってXのDMで教えてくれて、それで知って使うという、すごい贅沢な使い方をしました。マウントです。
Metaブランドのスマートグラス、Ray-Banなしで5万円台
3つ目は、Metaが自社ブランドのスマートグラスを出したニュースです。これまではRay-BanやOakleyとのコラボでしたが、今回はほぼ同じ仕様をMetaブランドで出しました。
今までMetaってRay-BanとかOakleyとかとコラボして作ってたんですけど、そのMeta Ray-Banモデルのほぼ同じやつを、Metaブランドで出したんだよね。
ハヤカワ五味は、これまでMeta Ray-Banをかけるとフォルムが重く自分には似合わなかったと語り、スケルトンっぽいデザインなら耐えられそうだと話します。usutakuはお土産にスケルトンの茶色を買ったと明かしました。
価格面が大きな魅力です。日本で買えるMeta Ray-Banは約7万5000円ですが、Ray-Banの版権を使わないMetaブランド版は300ドル、約5万円で買えるといいます。
シンプルにハンズフリーで子供の撮影とかしたくて、おしゃれとかじゃなくてサングラスつけたい人だったら、こっちで買った方がいいんだろうなと思いました。
今回のプロモーションには、Instagramのフォロワーが3.8億人いるカイリー・ジェンナーが起用されています。2人はその数字の大きさに驚きつつ、着用モデルはすでに売り切れていたと話します。
usutakuは、音声で「Hey Meta」と呼びかけると、写真をそのままストーリーに投稿できる機能も紹介します。文章を練って投稿する自分には向かないが、子供の写真を気軽に上げる人には便利だろうと語りました。
Setlogやスマートグラスから見える、口元マイクが標準になる未来
話題は、2人がハマっているアプリ「Setlog」に及びます。2秒ほどの動画を友達にシェアするSNSで、身内向けに使うのが楽しいといいます。
usutakuは、動画SNSはストレージを消費するため、まだ広告も課金プランもないSetlogが今後どうマネタイズするのか気になると語ります。
スマートグラスの話に戻り、usutakuはMetaのスマートグラスの一番の推しポイントを「つけやすさ」だと語ります。これまで買ったガジェットは重さや充電の手間で定着しなかったといいます。
一番定着してる僕のガジェットって、この指についてるクレジットカードのリングなんですけど、なぜかというと、これ充電が不要だからなんですよ。
ハヤカワ五味は、Gemini対応の新しいGoogle Homeスピーカーを買ったものの、音声入力の精度に物足りなさを感じたと話します。他社の音声入力に慣れた分、期待値が上がっていたようです。
この体験から、usutakuは口元のマイクで指示を出すスタイルが標準になる未来を予測します。
360度のマイクをスピーカーにすると、どうしても精度として落ちる。そうじゃなくて、ほんと口元にあるマイクで喋って家中動かしたり、AIを動かすっていうのがスタンダードになっていくかもしれない。
2人はAI音声入力用のイヤホン「Shokz OpenComm2」を愛用しており、周囲で流行りすぎて見分けがつかなくなっている、という笑い話も出ました。
うちらの初期装備、SHOKZのOpenComm2なんよ。
ハヤカワ五味は、9月の深セン行きで、スマートグラス「Even G2」の翻訳・通訳機能をどこまで活用できるかが楽しみだと語ります。usutakuも登壇の同時翻訳に活用できないか関心を示しました。
Apple製品が平均20%値上げ、SDカードで実感した半導体高騰
最後は、収録直前に出たApple製品の大幅値上げのニュースです。iPhone以外の多くの製品が対象で、平均で20%ほど上がりました。
MacBookも値上げで、大抵のもんがガッツリ値上げして、平均で20%くらい上がりましたね。
usutakuは、値上げの要因はSSDなどメモリの価格高騰だと説明します。自身が110万円で買ったモデルは、同じ構成だと今はプラス20万円ほどになっているといいます。
ハヤカワ五味は、この高騰を身をもって実感したエピソードを語ります。DJI Osmo Pocket 4用にヨドバシカメラでSDカードを買おうとしたときのことです。
(レジで)かざした瞬間に4万なんぼになってて。しかも256ギガバイトで、マイクロSD4万。「えー」ってなって。
店員からは「2回値上げしている」と説明されたといいます。中国系のメーカーの安価なものでも同容量で1万4000円だったと話し、メモリの高騰を実感したと振り返ります。
usutakuは、この値上げで中古市場に需要が流れ、一時的に品薄になる可能性が高いと指摘します。買う予定の人は早めに動くのがよいとアドバイスしました。
この値上げから、ハヤカワ五味は必要な設備投資は早めが得策だと語ります。
AIの機能向上に同じものが使われてて、手元で使うところでも取り合いが起きてるので、必要な設備投資は基本的に早めがいいんだろうなっていうのは今回すごく感じましたね。
買えるものは、買える時に買っておいたほうがいいという実感を、2人は共有していました。今回の値上げが予告なしだった点も、その根拠になっています。
元Amazon担当が語る「整備済み品」の実力
usutakuは、元Amazonの電化製品担当という経歴から、Amazonの「整備済み品」がコスパに優れていると解説します。整備済み品は中古ですが、その扱いは厳格だといいます。
整備済み品として出品するには、認定セラーへの登録が必要で、その審査は厳しいと語ります。数センチ離れて見て傷がないものだけが出品でき、多くが「非常に良い」ランクのため、ほぼ新品に近いといいます。
Amazonの整備済み品ってただ中古だったら整備済みになるんじゃなくて、整備済み認定のセラーに登録しないといけないんですよ。これ結構厳しいんですね。
さらにusutakuは、稀に新品が整備済み品として混ざることもあると明かします。整備済み品のほうが商品ページ上で売れやすいため、条件を満たす新品が出品されるケースもあるといいます。
具体的な選び方として、MacBookを買うならAmazonの整備済み品で、IntelチップではなくMチップのM1以上、メモリ16ギガ以上を選べば10万円ほどで手に入るとアドバイスします。
usutakuは、なお発言中に「大学生の息子が買う」と口にしたことを、パソコンを使うのは男性という前提のジェンダーバイアスだったと自ら訂正しました。usutaku自身も、この日インターン向けに整備済み品のMacBook Air M3を約21万円で購入したといいます。
一方でハヤカワ五味は、収録時点でAmazon上の整備済み品の在庫がすでに枯れ始めていると指摘し、値上げを受けて需要が殺到している様子がうかがえました。
発信は「うるせえやれ」、AIで発信する女性を増やしたい
雑談コーナーでは、ハヤカワ五味がこの番組で宣言したショート動画30日連続更新を達成したことを報告します。一緒に更新した子がショート動画に向いていたため、その子にコミットしてもらい、自身は長尺に注力する分担が見えてきたといいます。
2人は、思いつく人は多くても、始めて続ける人はほとんどいないという話で盛り上がります。
思いつく人は無限にいて、続ける人がほぼいないんですよね。始めたり続けるだけでかなり強なので、何かやりたいことがあれば早めにやっていただきたいですね。
usutakuも、発信をしない理由は無限にあると同意します。
ハヤカワ五味は、始めて3か月続ける人は全体の1%もいないと考えており、それさえやれば勝てるとシンプルに語ります。usutaku自身も、AIでの発信は6〜7アカウント目で、いきなりバズったわけではないと明かしました。
続いてusutakuは、サンフランシスコのAIイベントで受けた衝撃を語ります。カーソルのイベントに参加したところ、若い女性が多く、文化祭のような熱気があったといいます。
「私はVibe Codingでこんなアプリを作って、最近一番ダウンロードいったの。みんなすごくない?」みたいに沸いてたんですよ。これ日本じゃありえなさすぎるなと思って。
この話を受け、ハヤカワ五味は国内のAI・ロボット系イベントで女性比率が低い背景を語ります。「女性が苦手」と口にする人が多く、居づらさを感じることがあるといいます。
性別で「苦手なんですよね」って言われると、なんか人外として見られてるのかなみたいな感じになるんで。人間、同じ人間なんで。
ただしハヤカワ五味は、女性の比率がある水準を超えれば居づらさは一気に減り、参加者も増えるはずだと見ています。だからこそ、苦手でも態度に出さないでほしいと訴えます。
usutakuは、AIで発信したい女性を求めていると呼びかけます。これに対しハヤカワ五味は、「発信したい」人より「すでに発信している」人のほうがよいと助言しました。
発信したいですって人はね、結構危険です。発信したいと思っただけで、してるわけじゃないんで。発信してます、どうにかしたいですの人の方が私はいいと思う。
usutakuは、すでにダンスや英語学習などで数万人のフォロワーがいて案件単価に悩んでいる人が、AI系に移ると法人向けの仕事も来て単価が上がると語ります。信頼を積み上げられる点も強みだといいます。
まとめ
今回は、実際に触った手触りを軸に、今週のAIニュースを振り返る回でした。新機能や新モデルの話から、値上げという生活に直結する話題、そして発信のすすめまで、幅広く語られました。
- Claudeのタグ機能はSlackで「社員のように」使えるが、チームプラン以上+従量課金でコストは高め
- Sakana AIの新モデルFuguは、複数AIを使い分けるオーケストレーション型で、Codex経由で利用する
- MetaブランドのスマートグラスはRay-Banなしで約5万円と安く、つけやすさが魅力
- Apple製品はメモリ高騰で平均20%値上げ。買う予定なら整備済み品を早めに押さえるのがおすすめ
- 発信は「始めて続ける」だけで強い。AIで発信する女性を増やしたいという呼びかけで締めくくられた





