雨まで自分のせい?usutakuさんの自責思考
この回は、2025年9月12日の収録で、どんよりした天気の話から始まります。usutakuさんは雨が苦手で、雨が降ると出かけられなくなるタイプだと話します。
usutakuさんはさらに、自分は自責思考が強く、うまくいかないときは自分が悪いと考えてしまうと明かします。その延長で、雨が降ることまで自分のせいのように感じてしまうというのです。
僕結構自責思考なんですよ。何でもダメな時は自分が悪いって思っちゃうんで、なんか雨が降っても自分のせいにしちゃうんですよね。
ヤバすぎるだろ。
usutakuさんが例に挙げたのは、数日前の会議です。アジェンダが決まっておらず、何を言っても否定され、誰も責任を取りたがらない会議で、1時間何も生まれなかったといいます。
それでもusutakuさんは、事前に議題を共有するなど自分から舵を取れたはずだと考え、この会議については自分の責任だと受け止めています。一方で、雨のように自分ではどうにもできないことに直面すると、強いストレスになるそうです。
同じ理由で、usutakuさんは国際問題のニュースもあまり見ないようにしているといいます。国同士の争いを極端に自分事として受け止めると、「でも自分には何もできない」と思ってしまうからです。
ハヤカワ五味さんは、考えても変わらないものはあると返します。過去にやったことは何度考えても結果が変わらないので、「手放す練習」が必要だと話し、会議の反省はいいが天気は手放していいと笑います。
usutakuさんは、タクシーに乗るようになってから手放せるものが増えたとも話します。以前は電車でぶつかってくる人などを警察に突き出していたものの、今は見て見ぬふりをするようになったそうです。
ハヤカワ五味さんは、こうした状態を「自他境界が薄い」とも言えると指摘します。天気とusutakuさんの境界線が曖昧すぎるという見立てで、自他境界が薄いのは危うい方向にも行きやすいと注意を促しました。
他人は変わらんっていう、なんか全体ちょっと大事だなって最近思ってんで。
usutakuさんは、雨の話は3割ほど冗談だったとしつつ、自分は他人との境界が曖昧かもしれないと初めて気づいたと話します。友人に期待しているからこそ、「30分Zoomしない?」と誘って本気で指摘することがあるそうです。
AIにできないのは「待つこと」?スイカさんの言葉
ハヤカワ五味さんは、自他境界の話からAIの話題へつなげます。ハヤカワ五味さんはAIにできることはかなり多いと考える派ですが、それでも今のところ人間にしかできないと感じるのが「時間を一緒に過ごすこと」だといいます。
ハヤカワ五味さんによれば、AIは基本的にチャットの中で、その場で即時に答えることしかできません。人間なら、今は言わずに次に同じことがあったら言おう、失敗したときに励まそう、といった判断ができます。
(人間は)2、3ヶ月とかの期間、場合によってはもっとの期間で並走できるって、多分AIよりは今人間の方が得意だと思うんですね。
ハヤカワ五味さんは、カウンセリングもこの時間が重要だと考えています。その場ですべてを指摘しても人は変わらず、2、3年かけて向き合うことに意味があるという見方です。
これを受けてusutakuさんは、二人の共通の友人である起業家のスイカさんの言葉を紹介します。スイカさんは「待機ができたらAGI」と言っていたそうです。
ハヤカワ五味さんは「同じことを言っている」と納得し、子どもや後輩が失敗するとわかっていても見守り、2回目があったら言う、という「待つ」行為こそ人間らしいと話します。そのうえで、すぐ指摘してしまうusutakuさんは実はAI寄りなのでは、と冗談を飛ばしました。
usutakuさんも、自分はあらゆることに短期的な結果を求めがちだと認めます。動画をアップした瞬間にバズるかどうかがわかるSNSは向いている一方、コツコツ積み上げることは得意ではなく、TOEICや英単語の勉強は習慣化で乗り切ってきたといいます。
皆さんはね、AGIと同じだと思うんですけども、その下にAIがあると思うんですけど、僕はその中間に位置してます。
ハヤカワ五味さんは、待つことは大抵の人にはできないし、20代でできなくてもいいのではと話します。40代の「仕上がっている」人や博士課程などアカデミアの人は時間軸が長く、3年、5年単位で考えられるのが大人だと感じたそうです。ハヤカワ五味さん自身は半年から1年が限界だといいます。
チャットの中で、その場の文脈に対して即時に答える。時間の共有を設計しているわけではない
今は言わずに次の機会を待つ、失敗した後に励ますなど、数ヶ月〜数年の期間で並走できる
ハヤカワ五味さんは、ChatGPTと長時間チャットすることは起きていても、AI側が「不安そうだから連絡しよう」と時間を設計しているわけではないと指摘します。usutakuさんも、落ち込んでいるときや労いたいときに「今この人に会うべき」というタイミングは人間にしか判断できないと応じました。
時間ってやっぱちょっと身体感覚も含むと思うんですよね。それがないから、今のところ。
usutakuさんは、人間の時間感覚は寿命80年ほどから逆算されたもので、1000年生きる人間ならミニマリストにはならないはずだと話を広げます。ハヤカワ五味さんも「マキシマムになっていく可能性が高い」と乗りました。
スイカさんについて、usutakuさんはフィジカルAI ── ロボットや自動運転など、現実世界で身体を持って動くAIのこと。言語モデルに続く領域として注目が集まっていますの文脈でも注目される、無人の自動倉庫をつくるレナトスロボティクスの起業家だと補足します。usutakuさんが起業したころに相談に乗ってもらった思想家肌の人物だそうです。
AirPodsの同時翻訳は便利なのか
ピックアップニュースの1つ目は、AppleのAirPodsに同時翻訳機能が搭載されるという話題です。ハヤカワ五味さんは、ありそうでなかった機能だと受け止めています。
usutakuさんの説明では、AirPodsをつけた状態で別の言語で話しかけられると、自分が指定した言語に翻訳されて耳に届きます。たとえば英語で「Hello」と言われると、耳元では「こんにちは」と聞こえるイメージです。
ただし、返事をするときは自分で相手の言語を話す必要があり、相手の話を一方的に聞く場面で役立つ機能です。usutakuさんはまだ試していないので、便利かどうかはわからないと慎重です。
なんか相手の話を、英語の話を一方的に聞くだけの場面、かつスマホが使えない場面って意外となくね?って思ったりするんですよ。
ハヤカワ五味さんも「スマホでよくね?」という感覚には共感します。一方でusutakuさんが楽しみにしているのは、お互いがAirPodsをつけ、まったく知らない言語同士で会話できる使い方です。
相手の話を自分の言語で聞ける。返事は自分で相手の言語を話す必要がある
知らない言語同士でも会話できる可能性がある。usutakuさんが試したい使い方
usutakuさんは、英語で話す友人にもつけてもらうため、AirPodsを2つ買おうかと話します。ハヤカワ五味さんは「一回試さないとわからない」と、実際の体験を待つ姿勢です。
Google翻訳の会話UIは静岡の病院で役立った
ハヤカワ五味さんは、Googleも翻訳に力を入れていると話します。Google翻訳には、画面上に自分側と相手側の表示が分かれる会話用のUIがあり、互いの発話が翻訳されて表示されます。
ハヤカワ五味さんはこのUIを評価しつつも、AirPodsとどう体験が違うのか、そもそもGoogle翻訳も使い切れていない、という本音も漏らします。
usutakuさんは、このGoogle翻訳の会話UIが実際に役立った例を紹介します。静岡で病院を営む知人の父親が、地域に多いポルトガル語話者とのやり取りに困っていたため、iPadを買ってもらい、アプリの使い方を伝えたそうです。
その結果、病院ではずっとこの方法を使っていて、近所のポルトガル語話者の間では「あそこに行けばいい」という話になっているといいます。
usutakuさんはそのうえで、AirPodsだからこその意味を語ります。今はスマホを全員が持っている前提で会話するように、AirPodsを持つことが前提になれば「お互い持ってるね、翻訳で話そう」という世界観が生まれるという見立てです。
これは多分Pixel Budsが出しても多分しょうがないと思うんですよね。
一方でハヤカワ五味さんは、それぞれが持っていないと成立しない点を難しく感じています。片耳を相手に渡して使えるとよいし、Appleユーザーが少ない国では成立しにくいのでは、と指摘しました。
旅行先でこそ欲しい、中国語の聞き取り
usutakuさんは、日本では日本語、使っても英語なので、AirPodsの同時翻訳を使いたいのは日本語も英語も通じない国だと話します。特に中国語が一番わからないといいます。
ハヤカワ五味さんは、中国語は地域によって訛りが違うので難しいと応じます。中国語を勉強していたものの、化粧なども含めて中国人に見られやすく、現地でフルスピードで話しかけられて聞き取れなかったそうです。
usutakuさんは旅行好きで、タイに1ヶ月ほど滞在したときはタイ語を話すようにし、スペイン語TikTokerをしていた時期にはDuolingoなどで半年ほどスペイン語を学んだといいます。タイ語とスペイン語は、3ヶ月から半年でタクシー運転手と雑談できる程度になりました。
僕大学で中国語1年間やってたんですけど、もう全くですね。
そう、聞き取りが一番難しい。なんとか自分の言いたいことは言えるんだけど、聞き取りが難しすぎるから。だからAirPodsが欲しい。
ハヤカワ五味さんは「こういう系は実際触ると残念なことが多い」として、期待はそこそこにと釘を刺します。usutakuさんは最近AirPodsをなくして買い直したばかりで、Pixel Watch 3を買った直後にPixel Watch 4が出たと嘆きつつ、ガジェットは発信の仕事の原価だと笑いました。
Amazonもスマートグラスへ、Metaは発表間近
2つ目のニュースは、Amazonからスマートグラスが登場し、Metaも発表予定という話題です。usutakuさんによれば、ビッグテックの中ではこれまでMetaがリードしていました。
Amazonのスマートグラスは、まだ詳細が出ていないため評価は難しいものの、usutakuさんは「この領域をやるんだ」と受け止めています。Amazonは過去にスマートフォンを出そうとして失敗した経験がある一方、KindleやAlexaは成功しているので楽しみだといいます。
Metaについては、Ray-Ban Metaなどを先行して出していて、ずっと「ARグラスを出すよね」と言われてきました。放送の数日以内に予定されている大きなカンファレンスで出るだろうと、AR界隈の人から聞いているそうです。
ハヤカワ五味さんは、スマートグラスはなかなか流行り切らない印象があると話します。usutakuさんも、まだPMF ── プロダクトマーケットフィットの略。製品が市場のニーズにしっかり合い、顧客に受け入れられている状態を指すビジネス用語ですに達し、消費者の生活に完全に定着したものはないと認めます。写真や動画を撮りたい人はそれほど多くないからです。
usutakuさんが待つ理想のスマートグラス
ハヤカワ五味さんから「何が来たら嬉しいか」と聞かれたusutakuさんは、まず空中にタッチパネルのような画面を出して、その場でNotionを触れることを挙げます。
さらに、「Hey Gemini」と話しかければGeminiが答えてくれる機能や、視線を少し動かして話すだけでメモがデータベースになりタスク管理につながる機能も欲しいといいます。
これはEvenG1でできないかなって期待してたんですけど、その辺のUIがまだ全体的に挙動悪いかなっていう感じで。ただ近かったですね。
ハヤカワ五味さんは、前週に話したLimitlessのように会話を記録するデバイスの延長として、位置情報なども統合してほしいということかと確かめます。usutakuさんは、パーソナル情報も欲しいとしつつ、それよりも近未来のデバイスとしてのUI・UXに期待していると答えました。
usutakuさんは、ヘッドマウント型のMeta Quest 3のような体験がゴーグルなしで実現できれば理想に近いと話します。ハヤカワ五味さんは、Meta Quest系は重くて大きいと応じ、度の強いメガネですら鼻で支えるには重いのに、機能まで載ったら大変だと眼鏡側の立場から笑います。
5年後とかどうなってるんだろう。これが一番生きる理由ですね、個人的には。ITの進化を見届けることが。
ハヤカワ五味さんはデバイスはあまり追っていないとし、Limitlessも買えていないそうです。続いているのはFitbitだけで、usutakuさんも充電が長持ちする点を評価しました。
USB-Cで世の中はよくなった?
充電の話から、二人はUSB-Cの普及に話を移します。usutakuさんは、みんながType-Cになって以前より充電しやすくなったと話し、以前の規格がバラバラだった理由を「既得権益」と表現します。
ハヤカワ五味さんは、6、7年前まで使っていたiPhoneの記憶をたどります。当時は買い替え時に9割以上画面が割れていた気がする一方、Pixelに変えたからか技術が進んだからか、最近は落としても割れないといいます。
usutakuさんもiPhone 6、8、13、15、16と使ってきた中で、6と8のころは画面がバキバキだったと振り返ります。Lightningケーブルもよく断線し、家の中で使えるケーブルを探すのが大変だったそうです。
Lightningケーブルが断線しやすく、100均品は微妙、純正は高い。スマホの画面もよく割れていた
USB-Cは安く壊れにくく、断線は2、3年に1回程度。スマホも落としても割れにくくなった
戻れないよ、あの時。イライラしてたもん。画面割れまくって。
『ファクトフルネス』が示す「世界はよくなっている」
USB-Cの話から、usutakuさんは一時期流行した書籍『ファクトフルネス ── ハンス・ロスリングらによる本。データをもとに、世界は多くの人が思うより良くなっていると示し、思い込みによる認識の歪みを指摘しています』を思い出します。一番印象に残ったのは、世界は悪化しているように見えて、意外と良くなっているという話だったそうです。
usutakuさんは、最貧困層の人口が減っていることや、生後間もなく亡くなる赤ちゃんの割合が大きく下がっていることを例に挙げます。格差や死が増えていると感じるのはメディアの刷り込みで、事実を見に行くと世界は良くなっているという内容です。
usutakuさんは、100均のLightningケーブルは裏表が使えず1ヶ月ほどで捨てていたと振り返り、Type-Cで世の中が良くなったと実感したといいます。ハヤカワ五味さんも、悪いニュースほど広がりやすく、世界は悪くなっているという認知の歪みが起きやすいという本の指摘を確認しました。
usutakuさんは高校3年生のころに読んだと思っていたものの、調べると2018年7月の本で、大学1年生のころだったかもしれないと訂正します。ハヤカワ五味さんは、本を読みつつ現状のファクトも読みたいと話しました。
いや、しかも結局なんかファクトを探しに行くのも結構難しいですかね。そのフェアに情報を取るということ自体が。
GoogleのAIモードはPerplexityに近い?
ファクトを探す難しさから、ハヤカワ五味さんは検索に登場したGoogleのAIモードに触れます。適当なことが出る時もあるが、手元でたまに使っていて悪くはない、という評価です。予定にはなかったものの、二人は大事な話題としてAIモードを取り上げます。
usutakuさんの説明では、Google検索には画像・動画・地図・ニュースなどのタブがあり、その中にAIモードが加わりました。検索結果が、ChatGPTやGeminiに聞いたような回答の形で表示されます。
ただしAIモードは、LLMが事前学習した内容をもとに話すのではなく、基本的にはウェブサイトの要約が表示されるモードです。usutakuさんは、使ったことのある人にはPerplexity ── ウェブ検索の結果をAIが要約し、出典付きで回答するAI検索サービス。検索エンジンとチャットAIの中間のような使い心地ですに一番近いイメージだと話します。
検索結果としてウェブサイトの一覧が並び、スポンサー枠のGoogle広告も表示される
ウェブサイトの内容をAIが要約して回答する。追加のプロンプトも入力できるが、今のところ広告は出てこない
usutakuさんは、悪くはないものの精度はまだ高くないと感じています。USACについて調べると、似た単語の情報もヒットしてしまうため、まだベータ版という印象です。それでも今後はこれで検索するのが当たり前になるかもしれないと話します。
自分を検索したら?AIモードとWikipedia
ハヤカワ五味さんは、AIモードを「ブラウザの中にGeminiのようなものがいる感じ」と表現します。試しに自分の名前を検索したところ、Wikipediaに載っている本名まで出てきたものの、内容は合っていたそうです。
ハヤカワ五味さんが最近Twitterのプロフィールを刷新し、「AIオーケストレーションスペシャリスト」という肩書を名乗り始めたことも、AIモードの回答に反映されていました。ここからハヤカワ五味さんは、ある程度発信しないと最新情報にならないのかもしれないと考えます。
usutakuさんは自分のWikipediaを整備したいと話しますが、ハヤカワ五味さんはWikipediaの怖さも語ります。以前、元恋人のフルネームを特定した人がWikipediaに書き込み始め、やめてほしいと思ったことがあるそうです。
推しがいる方とか、ぜひちょっとWikipediaをメンテしてあげると、まあ推しの仕事にはつながりやすいと思いますね。
usutakuさんは、Wikipediaは本人が編集してはいけないルールがあり、本人らしい記事は見ればわかってしまうと補足します。ハヤカワ五味さんも、編集したアカウント名が表示されると話しました。
AIモードが検索の最初の画面になる日は来るのか
ハヤカワ五味さんは、AIモードは便利だが薄いときは薄いので、ほどほどの距離感で使うのがよいと話します。今はGoogleを開いても最初に表示されるのは「すべて」のタブで、AIモードは選ばないと使えません。
タブの並びではAIモードが一番左にあるため、ハヤカワ五味さんは今後AIモードに直接流される可能性はあると見ています。一方でusutakuさんは、google.comの最初の画面がAIモードになるのはまだ遠い気がすると話します。
検索の会社がそれ変えるわけですよ、一番根幹を。もうずっと守り続けてきたそれを。
理由の1つは広告です。ハヤカワ五味さんが『ファクトフルネス』で検索するとスポンサーのGoogle広告が出る一方、AIモードでは出てきません。
usutakuさんは、ユーザーがChatGPTやGeminiに慣れ、そこに広告が出ることを許容したタイミングで切り替えるのではないかと推測します。ただ、それを当たり前にできるのもGoogle自身なので、難しすぎる意思決定だと話しました。最後はピチャイ ── GoogleおよびAlphabetのCEOであるスンダー・ピチャイ氏。検索やAI戦略など、Googleの大きな経営判断を担っていますさんに頼もう、という冗談で締めくくります。
Claude 4.1 Opusで大学の授業スライドを刷新
最後のニュースは、Claude 4.1 Opusが良さそうだという話題です。usutakuさんはメインはChatGPTとGeminiで、Claudeは開発まわりで使ってきましたが、今回は資料作りでよかったといいます。
usutakuさんは大学の授業スライドを全面的に刷新しています。ChatGPTが嘘をつく理由や情報漏洩の仕組みなどを細かく説明するスライドで、配布すると資料が一人歩きするため、参考文献を載せ、図も作り直しているそうです。
最初はChatGPTなどの画像生成で図を作っていたものの、誤字脱字が出てしまいました。配布資料の図解に誤字脱字があるのは許せないため、画像生成ではなくHTMLで図解を描画する方式に切り替え、開発に強いClaude 4.1 Opusを使っています。
配布資料の図解に誤字脱字があるのは僕ね、ちょっと許せないなって思っちゃうんで。
画像生成で作成
ChatGPTなどの画像生成で図解をつくる
誤字脱字が発生
配布資料として許容できない誤字脱字が出る
HTMLで描画
Claude 4.1 OpusでHTMLの図解として作る方式に切り替える
usutakuさんは、Claudeは3.7で大きく良くなり、4.1も良かったため、ようやく月100ドルのMaxプランに課金したといいます。資料を作り続けている今週、明確に必要だと感じたそうです。
資料作成のベストソリューションは「スライドを疑う」こと?
ハヤカワ五味さんは、資料作成をもっと楽にしたいニーズは常に高いとして、usutakuさんのベストソリューションを尋ねます。usutakuさんは一般論ではなく個人のやり方として答えます。
usutakuさんはそもそも資料をあまり作らず、仕事は実演が中心です。作る場合も、自己紹介入りのしっかりしたテンプレートを1つ用意し、そこに文字で箇条書きするだけだといいます。AIに頼むときも箇条書きをもとにするので、箇条書きより速い方法はないという考えです。
なんならスライド作んない。Notionに全部書いて終わる。
派手な講演を求められる場合、たとえばGoogleの大きな舞台で巨大なスクリーンに映すときは、usutakuさんはGoogle AI Studioで「スライド風のサイト」を作り、スクロールしながら話すそうです。プレゼン用なのでメニューバーは不要だと指示しています。
| 場面 | 使うもの | やり方 |
|---|---|---|
| 普段の講義・説明 | テンプレートとNotion | 箇条書きで書き、挿絵はClaudeやChatGPTの画像生成で貼る |
| 大舞台の派手な講演 | Google AI Studio | スライド風のサイトを作り、スクロールしながら話す |
| 一般論の話 | Manas | スライドを一式まとめて作ることもある |
ハヤカワ五味さんが「スライドという形を疑えということか」と確かめると、usutakuさんはその通りだと答えます。スライドはAI以前に人間が一番使いやすかった形式で、大発明ではあるものの、あえてスライドである必要はないという考えです。
自分の言葉で話すべきところにAIを使っていないか
usutakuさんは、Pythonとは何か、ロジカルシンキングとは何かといった一般的な説明なら、AI検索で出てくる内容でも遜色ないのでAIに補助してもらうと話します。一方で、自分の言葉で話すべき内容にAIを使っている人が多いとも感じています。
そのなんかつまらん説明をなぜか自分で書いて、結論をなんかAIで。
「あーはいはい、AIで書いたんでしょこれ」ってなるんで、そこはおめえのとこでいいんだよって思うんですよね。
ハヤカワ五味さんは、プレゼンを人に聞かせようと思って作っている人は少ないのでは、と話を広げます。多くの人が、みんな自分の話を聞きたいはずという前提で作っているように見えるというのです。
例えばだけどさ、別に中学高校とかのさ、全校集会って聞いてなかったじゃないですか。正直。
usutakuさんは、特にAI×SNS運用の界隈でそれが目立つと話します。「編集者はいらない」「バズ動画を量産できる」といった発信には、見る人へのリスペクトが欠けていると感じているからです。実際にバズっているAI動画には、作り手の創意工夫があるといいます。
ハヤカワ五味さんも、社内のSNS勉強会で「誰もあなたに興味ないっすよ」と伝えたと話します。二人は、いきなりポエムを書くのは上級者向けで、「何をつぶやけばいいかわからない」と口にしてしまう人はSNSに向いていないかもしれない、と率直に語り合いました。
「PIVOT出ました」で終わらせない投稿術
usutakuさんは、SNS投稿の具体的な工夫を紹介します。「PIVOTに出ました」とだけ書いても、そんなことはどうでもいいと思う人が世の中のほとんどだと考えているためです。
usutakuさんは、PIVOTで何を話したのかを書くようにしています。たとえば「意外と知られていないGeminiの機能を話した」と書けば、見た人が「PIVOTは有名なところだし見てみよう」と思えるからです。
献本を受けたときも同じで、「献本してもらいました。楽しみ」で終わらせず、本の内容を書いたうえで誰から献本してもらったかを添えるべきだといいます。献本する側は広めてほしくて送っているのだから、読み手にとって意味のある情報を載せることが大切だという考えです。
「PIVOT出ました」「献本してもらいました。楽しみ」と事実だけを書く
何を話したか、本の中身は何かを先に書き、最後に出演先や献本元を添える
usutakuさんが手本に挙げるのは、ゴールドマン・サックスの田中圭さんです。すでに有名でファンも多いのに、毎回結論と箇条書きを先に置き、ファンでない人でも興味を持てる構成にしていて、今年1年で6、7万人ほどフォロワーが伸びているそうです。
あれはね、本当にすごい工夫がある。愛を感じる。全ポスト。
ハヤカワ五味さんが気持ちを共有したくならないのかと聞くと、usutakuさんはSNSが事業すぎて、そういう投稿はないと答えます。共有したいことは世界中に共有できる形にし、それができないものは親友に送っているそうです。ハヤカワ五味さんは「AIかも」と笑いつつ、SNSの先輩たちを参考にしたいと話しました。
Spotifyフォロワー1万人目前と、読解力が下がる社会への懸念
締めくくりに、ハヤカワ五味さんは番組のSpotifyフォロワーが収録時点で約8800人になったと報告します。1万人が現実的になってきたため、年末のイベントを決めていきたいと話し、usutakuさんはTikTokを撮るのはどうかと提案しました。
ハヤカワ五味さんは最後に、最近の懸念を語ります。文章を読めない人、特に長文を読めない人が増えていて、そうした人がマジョリティになると社会は動画中心になっていくのではないか、という懸念です。
(長文を読めない人が)マジョリティになった時に動画主体になっていくじゃないですか。ちょっと私その社会で耐えれるかなって最近考えてます。
ショート動画を作り続けているusutakuさんは、動画が一番伝わりやすいと感じつつも、ホワイトボードで解説する動画を作ろうとして漢字が書けず、「パン屋」の「屋」が書けなかったと明かします。ハヤカワ五味さんは「これがインターネットよ」と笑い、これからの時代に耐えられるよう人生を整えていきたいと話して番組を終えました。
まとめ
今回のながらAIラジオは、AirPodsの同時翻訳やスマートグラス、GoogleのAIモード、Claude 4.1 Opusといったニュースを扱いながら、AIにはまだ難しい「待つこと」「時間を共有すること」、そして聞き手や読み手への敬意という人間側の姿勢に話が広がった回でした。
- ハヤカワ五味さんは、AIは即時に答えるのが基本で、時間をかけて並走したり待ったりすることは今のところ人間の強みだと考えています
- AirPodsの同時翻訳は、お互いがつけて知らない言語で会話できるかが鍵で、usutakuさんは中国語の聞き取りに期待しています
- GoogleのAIモードはウェブの要約が中心でPerplexityに近く、広告との兼ね合いから検索の標準になるのはまだ先とusutakuさんは見ています
- usutakuさんはClaude 4.1 OpusでHTMLの図解を作り、資料づくりではスライドという形式そのものを疑うことを勧めています
- AIは手段にすぎず、受け手に興味を持ってもらう工夫と敬意がなければ伝わらない、という点で二人の考えは一致しています




