📝 エピソード概要
今回はCotenの深井龍之介さんをゲストに迎え、「僕たちは集団的不安に打ち勝てるのか」という重いテーマについて議論が交わされました。世界情勢の悪化や社会の分断が生み出す漠然とした不安に対し、個人がどう向き合い、乗り越えていくべきかを模索します。
気候変動や戦争といった具体的な不安要素に加え、WHOのレポートや歴史的ナラティブの影響、そしてSNSが不安を増幅させる集団心理のメカニズムなどが多角的に考察されました。結論を急がず、この時代の混沌を掘り下げ、不安に流されない適切なスタンスの持ち方を議論する初回となっています。
🎯 主要なトピック
- 集団的不安という時代の空気: 深井氏が、世界情勢や日本の政治的な分断からくる「殺伐とした空気」と不安感の蔓延を指摘し、この正体不明な不安にどう抗うかを問いとして提示しました。
- 個人が感じる不安の具体例とグローバルな課題: 深井氏自身の不安(気候変動や戦争)を共有しつつ、渡邉氏がWHOが孤立・孤独を公衆衛生上のグローバルな課題として取り上げている現状を紹介しました。
- 歴史とデータから見る不安の正体: 歴史的に見て現代の分断(特に知識層と庶民)がアメリカの状況と類似している点を指摘。一方で、世界的なネガティブ感情は実は低下しているという対極的なデータも提示されました。
- 感染する不安と共感の圧力: 原始的感情である「不安」は感染しやすいという群衆心理の側面を確認。戦争時などに生じる「共感の圧力」や、SNSのアルゴリズムが不安を増幅させるメカニズムについて考察しました。
- ナラティブと適切なスタンスの重要性: 歴史的なナラティブ(物語)がしばしば捏造される事実を知っているからこそ、どの物語にも埋没できないという感覚を共有。不安に流されないためには、ニュースや感情から「時間的距離」を取る態度が重要だと結論づけました。
💡 キーポイント
- 世界的な不安感は蔓延している一方で、客観的なデータではネガティブ感情は低下傾向にあり、個人が感じる不安と実態には乖離がある可能性がある。
- WHOが「孤立や孤独」を公衆衛生上の課題として取り上げている点は、社会不安がグローバルな共通課題となっていることを示唆している。
- 不安な情報が増えた際、事実ではないという「訂正情報」が逆に人々の予防意識を刺激し、購買行動を過熱させてしまう集団心理の逆説的な側面がある。
- 当事者ではない人々が感情の感染や共感の圧力に流されず、大局観を掴むために、物理的・心理的な距離に加え「時間的な距離」を適切に持つことが重要である。
- 歴史的な物語のルーツを知ることが、現代のナラティブに埋没せず、適切なスタンスを維持する上での一種の「冷めやすさ」を生み出す。
