【1日2時間労働】勝間和代が"なるべく仕事をしない"を選んだ本当の理由
経済評論家の勝間和代1968年東京生まれ。19歳で公認会計士二次試験合格(当時最年少)。マッキンゼー、JPモルガンを経て独立。現在は監査と分析取締役、中央大学ビジネススクール客員教授として活躍。さんがゲスト出演した限界突破ライフハック最終回。テーマは「体力作り」です。電波ゼロの山道55kmを3泊4日で歩いたニュージーランド・ミルフォードトラックの話から、ジム4回挫折の理由、ゴルフだけが続く本当の理由、そして1日2時間しか働かない生活設計まで。「お金は借りられても体力は借りられない」──体力から逆算して全てを設計する勝間さんの哲学をまとめます。
体力こそが最も尊い財産
勝間さんは冒頭から断言します。「体力が全てなんですよ」と。なぜなら、お金は人から借りられるけれど、体力は誰にも貸してくれないからです。だから、体力から逆算して睡眠・食事・運動・仕事のすべてを設計しているといいます。
睡眠時間は7〜8時間を絶対に確保。毎朝、Pixel WatchGoogleのスマートウォッチ。Fitbit買収によりFitbit Premiumの機能が統合され、睡眠スコア、ボディエナジー、運動目標などを自動で管理できる。でボディエナジーFitbitが算出する体力の残量指標。睡眠、運動、ストレスなどから「今日あなたがどれだけ活動できるか」を数値化する。や睡眠スコアをチェックするところから一日が始まります。そして、毎日の運動目標をクリアしているかを確認。普通に暮らしていれば1万歩は歩くそうですが、それ以上歩いているかどうかも含めて、全てをデータで管理しています。
最近では、ニュージーランドのミルフォードトラック「世界一美しい散歩道」と称される、ニュージーランド南島のトレッキングコース。電波が入らない山道を3泊4日で約55km、累積標高差3000〜4000m(富士山1回分に相当)を歩く本格的なトレッキング。を3泊4日で55km歩ききったといいます。累積標高は3000〜4000mに達し、富士山を一回乗り越えながら1日18kmを歩くイメージ。特別なトレーニングはせず、日常の運動だけでこなせたそうです。
続かない運動はやらない──生活動線に溶け込ませる
勝間さんは、ジムを4回挫折しています。エニタイムフィットネス24時間営業のジムチェーン。会員制で、いつでも自由に利用できるのが特徴。ただし「いつでも行ける」が逆に「行かなくても誰にも迷惑がかからない」状態を生む。も最近やめたばかり。パーソナルトレーナーをつけても、50分で飽きてしまったといいます。
エニタイムは私が行かなくても誰にも迷惑かかんないんだよね。
では、どうやって運動を続けているのか。答えは「生活動線に組み込む」ことです。大江戸線東京の地下鉄路線。地下5階〜7階と非常に深い駅が多く、階段の上り下りだけで運動になる。六本木駅は地下7階(地下42m)、麻布十番駅は地下5階など。の地下5階まで階段で降りて上がる。ゴルフで1日1万5000〜2万歩歩く。自転車や徒歩で移動する。タクシーには不要不急で乗らない。こうした日常の選択が、運動を"やらなければいけないこと"ではなく、"やらざるを得ないこと"に変えているのです。
ゴルフだけが続く"本当の理由"
勝間さんは、ジョギングも水泳もテニスも続きませんでした。でも、ゴルフだけは週2回続いています。その理由は「人がいるから」。
ゴルフは4人組で回るため、自分の打数が多いと他の3人を待たせてしまいます。この「人に迷惑をかけたくない」というプレッシャーが、意志の力に頼らない仕組みになっているのです。勝間さんは90前後で回るそうですが、これは他の人に迷惑をかけないスコア。だから誘われることも多く、社交も兼ねて週2回続けられているといいます。
打ちっぱなしの練習場は続かないけれど、高額なゴルフシミュレーター室内でセンサーと映像を使って実際のコースをラウンドできる装置。最上位機種は1500万円程度。千葉では1時間3000円、東京では8000円程度でレンタルできる施設がある。なら続くといいます。理由は「臨場感」。自宅には200万円のシミュレーターを導入していますが、やはり本格的なものには敵わず、千葉の施設(1時間3000円)に通っているそうです。
体を数値で可視化する
勝間さんが特に重視しているのがVO2 Max(最大酸素摂取量)運動中に体が取り込める酸素の最大量。心肺機能と持久力の総合指標で、寿命との相関関係が最も高いとされる。単位はml/kg/分。一般成人男性は40前後、女性は30前後が標準。です。これは心肺機能と全身の持久力を示す指標で、**寿命との相関関係が一番高い**とされています。勝間さんの測定値は42〜46。50代女性の標準値は30程度なので、20代女性や40代男性並みの心肺機能を保っていることになります。
もう一つ重視しているのが、平常時の脈拍です。勝間さんの脈拍は60未満。一般成人は70前後が多く、それよりかなり低い数値です。理由は「心臓は消耗品だから無駄遣いしない」。心臓が1回の拍動で効率よく酸素を全身に送れるようになると、脈拍が少なくて済みます。これがスポーツ心臓運動によって心臓の筋肉が発達し、1回の拍動で送り出せる血液量が増えた状態。結果として安静時心拍数が低くなる。マラソン選手やサイクリストに多く見られる。と呼ばれる状態です。
これらの数値は、毎朝Pixel Watchで自動的に測定され、Fitbit Premiumが記録・分析してくれます。運動強度の目標値も毎日自動で提示されるため、特に意識しなくても「今日はこれだけ動けばいい」が明確になるのです。
30代でお酒をやめた理由
勝間さんは30代半ばでお酒をやめました。理由は「いろんなことを整理した時に、どうもこれはコスパ悪いんじゃないかなと思い」。特に、肝臓や腎臓を本来の働きのために空けておきたいという考えが大きかったといいます。
お金よりも体力に対するコスパが悪いんですよ。
お酒を飲んでいる人は、飲んでいない状態がどういうものかわからない。でも、飲まない生活を送ると、その差が明確に体感できるといいます。ただし、ノンアルコールビールアルコール分0.00%のビール風飲料。最近は味や香りが本物に近いものが増えている。ANAラウンジなど、公共の場でもサーバー設置が進んでいる。は普通に飲むそうで、ANAラウンジにノンアルコールビールのサーバーがあって感動したとか。適度に気分が良くなるプラシーボ効果偽薬効果。実際には薬効成分がなくても、「効く」と信じることで実際に効果が現れる現象。ノンアルコールビールでも「酔った気分」になれることがある。があるそうです。
お酒をやめる方法についても、勝間さんは具体的なアドバイスをしています。「依存性薬物習慣性があり、やめるのが難しい物質。アルコールもニコチンも脳内報酬系に作用し、依存を形成する。ただし2週間抜けば離脱症状は治まることが多い。だから、2週間抜いて、その後毎日飲まなかったらOK」とのこと。田中さんはこの方法でタバコを一瞬でやめられたそうです。
VRビートセイバーで四十肩が治った話
勝間さんは、ジョギングも水泳も続きませんでしたが、VRのフィットネスゲームは続いています。特にビートセイバーVRゴーグルをつけて、音楽に合わせて飛んでくるブロックを光る剣で斬るリズムゲーム。腕を大きく振る動作が必要で、知らないうちに全身運動になる。難易度は複数あり、最上位は「エキスパートプラス」。が得意で、最上位の「エキスパートプラス」までクリアできるそうです。
そして驚くべきことに、ビートセイバーで四十肩が治ったといいます。ぶら下がり健康器に10〜20秒しかぶら下がれなかったのが、2週間ほどで治ってしまったとか。VRゲームは腕を大きく振る動作が多いため、肩の可動域が広がったのかもしれません。
VR以外の運動で続いているものはほとんどなく、やはり「変化があるかどうか」が勝間さんにとっての続ける鍵のようです。ウォーキングマシンも目的がなくて飽きてしまう。でも、VRなら臨場感があり、ゲームとしての達成感もあるため続けられるのです。
1日2時間しか働かない生活
勝間さんは、健康のために「なるべく仕事をしない」ことを選んでいます。仕事は大事だけれど、労働生産性があまりにも低すぎるから。労働するからといってアウトプットが出るわけではなく、むしろ技術や資本に働いてもらう方が効率的だと考えているのです。
勝間さんの1日の仕事は2時間程度。打ち合わせも15〜20分が理想だといいます。この日の収録(1時間半)も、ほぼその日のメイン業務。毎朝のメルマガ4000字も、10〜20分で書いてしまうそうで、まとめて1〜2時間でバッチ処理するスタイルです。
残りの時間は、旅行したり、友達と遊んだり、一人で遊んだり。そして、膨大なインプットに充てています。AI時代においては、労働時間よりもインプットと体力に投資する方が、結果的にアウトプットの質と量が上がるというわけです。
漫画3000〜5000冊、異世界モノもYouTubeも全部摂取
勝間さんのインプット量は凄まじいです。Kindleには漫画が3000〜5000冊入っており、アニメ化するような主要な漫画はほぼ全部読んでいるといいます。『薬屋のひとりごと』日向夏による小説作品。中華風の架空世界を舞台に、毒と薬に詳しい少女が後宮で事件を解決するミステリー。2023年にアニメ化され大ヒット。も『俺だけレベルアップな件』韓国発のWeb小説・漫画。最弱ハンターが突如「レベルアップシステム」を手に入れ、最強へと成り上がる異世界ファンタジー。2024年アニメ化。も、アニメ化されるずっと前から読んでいたそうです。
だってAmazonでおすすめに出てきてたらパパパッと買っちゃうんで、そのKindleで。
YouTubeもむちゃくちゃ見ているといいます。ねむとまりさゆっくり解説系のYouTubeチャンネル。歴史、科学、雑学などを、ゆっくりボイス(合成音声)で解説する。やずんだもんVOICEVOX(無料の音声合成ソフト)のキャラクター。ずんだ餅の妖精という設定で、解説系YouTubeで広く使われている。などの解説系動画、グロックオーストリアの銃器メーカー。樹脂フレームを採用した軽量で信頼性の高い拳銃で知られる。Glockの創業者ガストン・グロックは元々カーテンロッド製造業だった。の誕生秘話など、アルゴリズムが出してくる科学読み物系の動画をひたすら視聴しているそうです。車に乗るとまずYouTubeが立ち上がり、音だけ聞きながら移動するのが日常になっています。
NetflixもYouTubeも、難しい本も全部摂取する。これが勝間さんのインプットスタイルです。「難しい本も多少読みますけど、つまんないじゃないですか」と一刀両断。YouTubeの方が面白いし、情報の鮮度も高い。だから、バランスよく全部取り入れているのです。
ただし、ポッドキャストは聞かないそうです。YouTubeになっておすすめに出てきたら聞くかもしれないけれど、わざわざポッドキャストアプリを開いて探すことはない、とのこと。インプットは全て「アルゴリズムに出てきたもの」から選ぶスタイルなのです。
まとめ
勝間和代さんの体力作りと生活設計は、一貫して「体力から逆算する」という思想に貫かれています。お金は借りられるけれど、体力は誰も貸してくれない。だから、睡眠・食事・運動・仕事のすべてを体力を最優先にして設計する。
続かない運動はやらず、生活動線に組み込む。ゴルフが続くのは「人に迷惑をかけたくない」というプレッシャーがあるから。VO2 Maxや脈拍を毎朝測定し、体を数値で可視化する。お酒もやめ、心臓を無駄遣いしない。VRビートセイバーで四十肩を治し、1日2時間しか働かず、残りはインプットと運動と社交に充てる。
そして、漫画3000〜5000冊、異世界モノもYouTubeも全部摂取して、それがメルマガや仕事のアウトプットにつながる。ロジカルに情報を摂取していくと、最終的には「健康命」という結論になる。勝間さんの生き方は、まさにその実践例でした。
- 体力は誰も貸してくれない財産。睡眠・食事・運動・仕事のすべてを体力から逆算して設計する
- 続かない運動はやらない。大江戸線の階段、ゴルフ、自転車など生活動線に組み込む
- ゴルフが続くのは「人に迷惑をかけたくない」プレッシャーがあるから
- VO2 Max 42〜46、脈拍60未満。心臓は消耗品だから無駄遣いしない
- 30代でお酒をやめた。肝臓・腎臓を本来の働きのために空けておく
- VRビートセイバーで四十肩が2週間で治った
- 1日2時間しか働かない。労働ではなく技術と資本にアウトプットを任せる
- Kindleで漫画3000〜5000冊、異世界モノもYouTubeも全部摂取する
