40歳でも毎日が楽しい理由――「普通の人」が始めるポッドキャストの意味
井上弘樹さんが配信する40歳楽しいラジオ。第1回では、自己紹介と番組を始めた背景、そしてこれから話していきたいテーマが語られました。特別な実績や知名度がなくても、日々を楽しく過ごすための思考や習慣を共有していく――そんな意図が込められた番組の幕開けです。その内容をまとめます。
井上弘樹さんのプロフィールと現在の暮らし
井上さんは現在40歳。株式会社サニーズの代表として、スタートアップ企業の経営や事業づくりを支援しています。といっても従業員はおらず、フリーランスの延長のような形で一人で会社を運営しているそうです。
並行して、ケンスービジネスインフルエンサー。ある株式会社の代表を務め、SNSやポッドキャストで経営・マーケティング・キャリアに関する発信を行っている。さんが代表を務めるある株式会社ビジネスSNS「Aru」などを運営するスタートアップ。ビジネスパーソン向けのコミュニティやコンテンツ事業に注力している。の執行役員も務めています。社会人としてのキャリアは約18年。ずっとITベンチャーやスタートアップ業界にいるとのこと。
もともとは学生時代、テレビの放送作家を目指していたそうです。バラエティ番組や物語を作る仕事に憧れ、テレビ朝日の子会社でアルバイトをしたり、社会人向けの映画専門学校に通って実際に映画を撮ったりもしていました。エンターテインメントへの情熱は今も変わらず、経営やサービスづくりと同じくらい好きだと語っています。
家族は奥さんと、中学2年生の娘、小学6年生の息子の4人家族。子育ては小さい頃のバタバタからだいぶ落ち着いてきたものの、思春期の娘のことで悩むこともあるそうです。さらに1歳半と半年のワンちゃん2匹も飼っていて、こちらは絶賛子育て中とのこと。わんぱくな日々が続いているようです。
ポッドキャストを始めたきっかけ
井上さんがポッドキャストにハマったのは約2年前。最初に出会ったのは超相対性理論哲学や倫理学をテーマに、難解な問いを議論するポッドキャスト番組。知的好奇心をくすぐる深い対話が特徴。という番組でした。頭の良いパーソナリティ3人が哲学的な問いを議論する内容に衝撃を受け、「自分はいかに教養がない人間なんだな」と痛感したといいます。
そこから古典ラジオ歴史や古典、人文学をテーマにしたポッドキャスト番組。深井龍之介さんらがパーソナリティを務め、教養を深める内容で人気を集めている。をはじめ、歴史・哲学・人文系のポッドキャストを次々と聴くようになりました。現在では経営やビジネス系の番組も含め、幅広いジャンルを楽しんでいるそうです。
井上さんが執行役員を務めるある株式会社も、最近はポッドキャスト事業に力を入れています。自分でもポッドキャストをやってみたいという思いはずっとあったものの、なかなか踏み出せなかったといいます。
「たいした実績もない自分」が話す意味
なぜ始められなかったのか。井上さんは、自分には経営者としての大きな成功も、有名なサービスを生み出した実績もないと語ります。知名度もフォロワーもない。専門的な知識や熱量のある趣味があるわけでもない。そんな自分が何を話せるのか、テーマが見つからなかったのです。
ポッドキャストやりたいなと思っていても、なかなかそれができない、テーマが見つからないという理由から、なかなかポッドキャスト番組を始めることができなかった
転機は、最近聴いた幻会議ケンスーさんと古典ラジオの深井龍之介さんが雑談形式で配信するポッドキャスト番組。日常や哲学、人生観などを気軽に語り合う内容。というポッドキャスト番組でした。ケンスーさんと古典ラジオの深井さんが「生きててそんな楽しくないよね」「生きにくいよね」と話していたのです。
井上さんからすると、お二人は仕事で活躍し、多くの人に認知されている存在。友達や知り合いにも有名な人がたくさんいて、毎日すごく楽しいんだろうと思っていました。ところが、実際にはそうでもないらしい。それを聞いてびっくりしたといいます。
一方で井上さん自身は、自分で言うのもなんだけど、と前置きしつつ、「毎日めっちゃ楽しい」と感じているそうです。周囲の人と比べても、楽しそうに生きているという自覚があるとのこと。
実績、知名度、経済力など外的な要素
認知、思考パターン、習慣などで得られる内的な感覚
ここで井上さんは気づきます。「生きてて楽しい」というのは、実は結構変わった認知特性なのではないか。この感覚は、社会的な成功や評価とは必ずしも一致していない。だとすれば、個人の認知や思考パターン、習慣的な行動によって、再現性のある形で楽しさを得られるのではないか――そう考え始めたのです。
このテーマなら、特別な実績や知名度がなくても発信できる。むしろ「普通の人」だからこそ語れることがあるのではないか。そう考えて、今回の番組を始めることにしたのです。
どこまで有益な情報を発信できるかはわからない。もしかしたら、ただの楽しい声日記になってしまうかもしれない。それでもまずは自分が楽しんでみよう――そんな気持ちでスタートを切りました。
これから話していくテーマ
番組のメインテーマは、井上さんが日常的にやっていることや習慣化していることで、「これ楽しいな」と感じる具体的な実践方法を紹介することです。ただ方法を紹介するだけでなく、なぜそれが楽しいと感じるのか、その理由をわかりやすく言語化し、分析して、再現性のある形で届けたいと考えています。
さらに、「楽しい」という感情や状態そのものについても掘り下げていきたいとのこと。まだ詳しい分野ではないと前置きしつつ、科学的なアプローチや哲学的な視点から、「楽しいとは何か」を勉強しながら発信していきたいと語っています。
どんな人に聴いてほしいか
井上さんが一番想定しているリスナーは、自分と同じような40歳前後の人たちです。男性も女性も含め、「なんとなく毎日がそんなに楽しくない」「退屈だな」と感じている人。あるいは、「もっとお金があれば楽しくなれるのに、幸せになれるのに」と思いがちな人。
そんな人たちに、自分の意識や日々の行動習慣だけでも、楽しい毎日は意外と簡単に、身近なものとして過ごせるようになるかもしれない――そう思ってもらえたら嬉しいと語ります。
特に最近では、ミッドエイジクライシス中年期の危機とも呼ばれる心理的な状態。40〜50代で人生の折り返しを意識し、「このままでいいのか」という不安やストレスを感じる人が増えている。という言葉もあります。40代、50代の人が人生の折り返し地点を迎えて、「自分の人生このままでいいのか」と不安になったり、ストレスを感じたりすることも多いといいます。そういう人にも、この番組を聴いて少しでもポジティブな気持ちになってもらえたら理想的だとのこと。
また、もう少し若い世代、20代や30代前半の人にも聴いてほしいと語ります。「40代、50代になったらおじさんになって人生つまらなそうだな」「歳は取りたくないな」と思っている人は多いかもしれません。でも、「意外に40歳になっても楽しそうな奴がいるんだな」と気づいてもらえたら嬉しいとのこと。
全然そんな感じでも人生楽しめるんだみたいな感じに思ってもらえる。十年後、二十年後の自分に対してもっとポジティブな気持ちになってもらえると嬉しい
10年後、20年後の自分に対してもっとポジティブな気持ちになってもらえたら――そんな願いが込められています。
まとめ
人生初のポッドキャスト収録を終えた井上さんは、「めちゃくちゃ緊張してます」「かなり拙いところだらけだった」と振り返りつつ、最後まで聴いてくれた人に感謝の言葉を述べました。
少しでも興味を持ったり、共感できると思った人は、ぜひ番組をフォローしてほしいとのこと。また、感想や質問、リクエストがあれば、ハッシュタグ「#40歳楽しいラジオ」をつけてXにポストしてほしいと呼びかけています。
「たいした実績もない」と語る井上さんだからこそ、多くの人が共感できる視点で「楽しい毎日」を語れるのかもしれません。次回以降、どんな習慣や思考が紹介されるのか、楽しみです。
- 井上弘樹さんは40歳。スタートアップ支援とある株式会社の執行役員を務める
- もともとは放送作家志望。エンターテインメントへの情熱は今も変わらない
- ポッドキャストを始めたきっかけは「超相対性理論」との出会い。教養のなさを痛感した
- 「たいした実績もない自分」が話す意味に悩んでいたが、「楽しさは社会的成功と一致しない」という気づきがテーマに
- これから話すのは、日常の習慣や「楽しい」という感情の科学的・哲学的な分析
- 40代前後で毎日が退屈だと感じている人や、20〜30代で将来に不安を感じている人に聴いてほしい
- 意識や行動習慣だけでも、楽しい毎日は身近なものとして過ごせるかもしれない
