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【本日紹介の一冊】
『岐山の女』(講談社、窪田新之助・著)
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【エピソード概要】困ったときに頼れる人がいる。家族のことまで気にかけてくれる。そんな助け合いのつながりを通って、不正なお金も動いていくとしたら――。
今回のBIBLIO JAMは、『対馬の海に沈む』の著者・窪田新之助さんを迎えて、新刊『岐山の女』の著者インタビューをお届けします。
山口県の徳山で、半世紀以上にわたって第一生命のトップセールスとして活躍した正下文子さん。89歳になろうとしていたときに発覚した不正の被害は、会社の調べで24人、19億5100万円にのぼりました。彼女はなぜ、それほどまでに信頼されていたのか。銀行との関係や顧客の暮らしに入り込む営業を通して、地域で欠かせない存在になっていく過程をたどります。
もう一つの柱は、書き手としての窪田さんです。正下さんに自身の祖母を重ねた個人的な取材の動機や、農業ジャーナリストからノンフィクション作家へと名乗りを変えた理由に迫ります。本人に話を聞けないなか、祝賀会の席順や学校史を手がかりに人物へ近づいていった取材手法、そして巨額の事件を「枝豆」から書き始めた狙いまで伺いました。
対談の後半では、前作との共通点から、不正がどういう状況で起こりやすくなるのかについて考えます。現場が気づいていても止められなかったのはなぜなのか。会社の中だけを見ていては捉えきれない、地域のつながりと人間の複雑さを掘り下げます。
【チャプター】
(00:00) 今回は著者インタビュー
(01:46) 89歳、19億円の不正
(07:34) 男たちの信用社会を外から動かす
(09:56) 女性たち、それぞれの生きる道
(12:19) ノンフィクションの作家性とは?
(16:12) 「終わった」事件を掘り下げる
(21:44) 言葉にしにくいものを書く
(25:18) 取材する自分も、物語の中にいる
(30:01) キーになった一冊・気になる書き手
(32:40) 不正は、なぜ起きるのか?
(36:44) お金と、必要とされること
(38:44) もし、一つだけ聞けるなら
【関連書籍】
『対馬の海に沈む』(窪田新之助/集英社)
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※書評はこちら
『農協の闇』(窪田新之助/講談社現代新書)
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『保身 積水ハウス、クーデターの深層』(藤岡雅/KADOKAWA)
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